神殿内部は、白っぽい切りだされた岩石で構成される石造だった。石英が多く含まれているのか、光の当たり具合でキラキラと輝く。太陽熱を遮熱しているおかげで幾分か涼しく、足元も砂ではなくなったので活動はしやすい。
まず神殿に入ると、正面に仰々しい鍵のついた大扉があった。鍵を壊そうと画策するも、特殊な結界で守られたように攻撃を受け付けなかった。神殿型のダンジョンの構造はいつもこうだ。ボス部屋はすぐ近くにあるのだが、広い神殿内を探索して鍵を探さなくてはならない。途中に普通の扉にも鍵がかかっているところがあるので、いわゆるボス部屋専用の鍵を探さなくてはならないのだ。
エーリ達は神殿に入って右側をひたすら探索していた。今探索している部分は狭い通路である。窓はないが等間隔に明かりが灯っており、それなりに明るい。