俺たちは駅、他のセクションとセクション47を繋ぐ貨物列車の駅に着ていた。
今回のミッションはセクション46の偵察。
とりあえず駅の近くを線路を手がかりに探索する予定だ。
なんたって領主自らが単騎で偵察任務だ。
かなりクレイジーな計画である。
だが当たり前だ。
仲間を取り戻すのは俺と吉田の個人的な計画だ。
個人の思いに他人の命を使うのは筋が通らない。
だから俺は自分の命を使うことにしたのだ。
責任?
なあに俺がくたばってもサイガが上手いことやるさ。
とは言っても今回のはたいしたことをする訳ではない。
ちょっと外を見てくるだけだ。
いきなりは危険なことはしないって。
俺は誰に言い訳してるのかわからないことを心の中で反芻しながら、スーツの留め具をつけた。
出撃の時が迫っていた。
よっし!
行くぜ!!!
俺は両手で顔を叩いた。
気合を入れるのだ。
そんな俺にサイガが言った。