どうだろう、なんて誤魔化しておきながらも、あたし、レイディナ・ブリザディアはそのことに関して、ほとんど考えていなかったことを、今さらながら失態だと感じた。
面白く、楽しい――それは素直な感情であって偽らないけれど、確かにアカへの興味があり、それは当人の性格を探る意味合いであって、アカの行動理由なんてものは、ほとんど思考していなかった。
何の目的があったのか。
――そんな一番の不明を忘れてるなんてねえ。
本気で落ち込みたくもなる。探りを入れていた最中に、関連した情報も仕入れているが、考えれば考えるほどに、一つの結論に至ってしまう。