この手紙を読んだ人が、僕が書いた内容をどう受け止めるかはお任せします。だけど、僕は家族や友達がこんな風になって絶望したわけでもないし、そこまで悲しい思いをしたわけでもありません。
ただ知っていて欲しいんです。
僕らは不幸なのかもしれないけれど、悲しい想いはしていません。矛盾しているようだけど、僕らは不幸の中で、僕らだけの幸せを見つけることができた。
それだけは本当なんです。
だからどうか、『僕』と『彼女』を最後まで一緒にいさせてください。
ただ、そのままにしておいてくれるだけでいいので。
どうか、お願いします――。