○エベべべべレスト山脈

勇者つんつく

ここが、エベべべべレスト山脈か。それにしても言いにくい名前。

剣闘士パティ

ほんとにね。何かいい略しかたはないかしら。

魔法使いミラノ

エべべ山でどうです?

剣闘士パティ

ん。それでいいか。よし登るわよ。エべべ山!

四天王アギト

登らせないわ・・・

剣闘士パティ

あっ・・・あんたは誰?

四天王アギト

私は四天王の一人アギト。

剣闘士パティ

こいつ。間違いなく強敵だわ。音も気配も全く感じなかった。

剣闘士パティ

みんな気をつけて。こいつ強いわよ!

勇者つんつく

うーん。どうだろう。この前の四天王の奴は、あまり強くはなかったからな。

四天王アギト

そう思うなら試してみればいい。召喚!

勇者つんつく

うわぁーーー。かわいいーーー。

魔法使いミラノ

わっ。わっ。かわいいですーーー♪

剣闘士パティ

二人とも油断しないで、見た目はかわいいけど、実際はどんな魔物か分からないわ。

くぅーーーん

勇者つんつく

泣き声かわいいーーー

魔法使いミラノ

お手ですぅーーーー

くぅ・・・

魔法使いミラノ

わっ。お手した。お利口さんだねーーー

四天王アギト

くっ。しまった。ドラゴンを召喚するつもりが・・・。間違えた。

剣闘士パティ

・・・。やっぱり四天王もみんな弱いのかしら?

四天王アギト

今度こそ、死ぬがいい。召喚!

ありゃ?ここはどこじゃ?

勇者つんつく

じいさん出てきた。

わし。ご飯食べたっけ?

勇者つんつく

そんなこと知りませんよ。

四天王アギト

くぅ・・・一度ならず二度も失敗するとは、あなた達なんなの?かなりの強運を持っているようね。

勇者つんつく

俺はこれまで運だけで生き延びてきた。お前などには負けん。火炎放射器をくらえ!

四天王アギト

なめないで貰いたいわね。私は四天王の一人。アギト。この程度の炎なんて効かないわ。

剣闘士パティ

なら、これでどうっ。ゆるふわニャンコストリーム!

四天王アギト

ぐぅっ。不覚・・・

アギトは致命傷を受けて、山を降りていった。

勇者つんつく

パティ。技の名前本当に変えたんだな。

剣闘士パティ

うん。あんたが考えてくれた名前。気に入ったからね。

魔法使いミラノ

それにしてもあの人、めっちゃ弱かったですね。

剣闘士パティ

あはは。そうね。四天王の残り二人も特に気にする必要はないかもね。

勇者つんつく

山を登る前の準備運動って感じだったね。さてでは気を取り直して行きますか。

剣闘士パティ

そうね。たぶんあいつよりはるかに山登りのほうが、大変だと思うわ。

第33話 エべべ山の死闘

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