○ハイエナ王国
○ハイエナ王国
うーん・・・それらしき露出狂はいないな。
おかしいわね。裸だから目立つはずなんだけど。
また町ではなく、神殿にいるんじゃないですか?
それはないわ。神殿は戦争の時に破壊されたからもうないのよ。だから露出狂賢者は町の中にいるはずなの。
仕方ない。その辺で聞き込みをするか。
あのぅ。すいませーん。この辺で露出狂の賢者見ませんでしたか?
露出狂の賢者ね・・・。ほら。あそこの露天の前にいる人がそうだよ。
あっ。情報ありがとうございます。
ほんとにあの人なのかしら・・・
服を着てますね
今日は露出しない日なのかもな。ラッキー。とにかく話を聞こう。
あのぅすいません。あなたが賢者様ですか?
そうですが、何かようですかな?
ええ。あのぅ。俺ら。あなたが露出狂の賢者だと聞いたのですが、どうして服を着ているのですか?
私は普段はちゃんと服を着ているよ。
ここぞという時に露出するタイプの露出狂さっ!
なるほどね。露出狂にも色々いるんですね・・・まっそれはどうでもいいです。
それよりオーブを持ってたら渡してもらえないでしょうか?
むっ・・・オーブをどうする気だね?これは魔王を封じた大事なオーブ。そう簡単に渡すわけにはいかんよ。
俺達は魔王の封印を解くために旅してる勇者一行です。どうしてもオーブを破壊しなきゃならないんです。
魔王が復活したら世の中は大変な事になる。絶対にそれは許しませんよ。
魔王は僕らの手で倒します。そのために復活させるんです。
そんなことができるほど君達が強いようには見えないがね・・・
大丈夫ですよ。ついこの間、四天王の一人をやっつけたとこです(何もしてないけど)
ほほぉ。それは中々・・・。だが、魔王は強さのレベルが違う。蘇れば世界は滅ぶでしょう。それほどの脅威を世に出すわけにはいきません。
じゃあどうしたら認めてもらえますか?
勇者の剣でもあれば話は別だがね。あれがあれば、魔王とも互角以上に戦える。
あれはもう駄目になって折れちゃいましたよ。何しろ200年以上前の剣ですからね。
それはそうだろう。私が言っているのはその剣ではない。新しい勇者の剣だ。
そんなものがあるんですか?
うむ。新しい勇者の剣は、ハイエナ国のとある山に自生しているよ。
えっ・・・。剣が生えてるんですか?
勇者の剣ってのはそういうもんです。
生えてくるんだ・・・
じゃあそれを取りにいってきます。そしたら、オーブもください。
いいでしょう。では、エベべべべレスト山脈への地図を渡しましょう。
ありがとうございます。では。これで失礼します。
やっかいなことになったわね。エベべべべレスト山脈は、世界一の山。そう簡単には登れないわよ。
そうだな。まー今日は休みましょう。
賛成。今度ばかりは万全の体調で登らないといけないわ。
でもサイフ取られたから、宿代ないですぅー・・・
仕方ない・・・野宿ね・・・
えーーーーー。