放課後の空き教室。空が夕焼けに染まり始めた頃、部活を終え、人も少なくなった教室に静寂が漂う。そんな中、二人の男女が向き合っていた。

翔太

こんな所に呼び出して話って何?

あかね

ごめんね。こんな所に急に呼び出して・・・

翔太

別にいいけど

あかね

あっ、あのね・・・

あかね

あ、あたし。ずっとずーっと翔太の事が好きだったの。

翔太

そ、そっか。

あかね

小学校の頃からずっとだよ。ずっとずっと見てたんだから。

翔太

うん・・・

いい雰囲気が漂う教室。しかし、その雰囲気を遮るかのように突然、教室の扉が開かれた。

校長

ちょっと待てーい!

翔太

えっ。何だ。

校長

私も翔太の事、ずっと見てた。

翔太

えっーーー!

翔太

あ、あんた校長だろ・・・。っていうか男・・・

校長

愛に職業なんて関係ないさ。ましてや性別も関係ない。愛は全てを超えるさ。

翔太

いや、俺、そういう趣味ないし・・・

校長

そんな事言わずに私と付き合ってみなさい。新しい世界に連れてってあげるよ!

校長の突然の告白に戸惑う翔太。そこへ更なる訪問者が現われる。

教頭

話はずっとその扉の向こうで聞いていました。

校長

きょ、教頭先生・・・

教頭

校長。私との関係は遊びだったのですか?

校長

そんな事はない。あの時は確かにあなたを愛していたさ。

校長

だが私は気付いてしまったのだ。翔太君の素晴らしさに

翔太

そこは気付かないほうがよかった・・・

教頭

翔太君のよさなら知ってます。私も結構好みのタイプです。

翔太

もうやめてくれ・・・

校長

そうだろう。翔太君は素晴らしい。ぜひお付き合いしたい。

あかね

ちょ、ちょっと待ってよ。あなた達。

あかね

翔太の事。ホントに好きなのはあたしだから。邪魔しないで。

翔太

そうだよ。俺だってあかねの事が好きなんだ。

あかね

翔太・・・

校長

何、ラブラブな雰囲気出してるんですか?絶対あなた達二人が付き合う事は許しませんよ。

校長

校則で、不純異性交遊は禁じられています。私と翔太君は同姓だから、異性ではないので付き合うのはOKです。

翔太

OKじゃねーし。俺は男には全く興味ない。

教頭

ふふっ。校長。ふられてしまいましたね。

校長

まだだ。まだ私は諦めてはいない。

教頭

いいえ。あなたは翔太君と付き合う事はできないでしょう。私とよりを戻してください。

校長

それはできない。新しい愛を知ってしまったからあなたとの関係はもう終わりだ。

教頭

ひどいっ。私にはあなたとの子供がいるのに・・・

校長

ええっ!!

to be continued

第一話 ずっと好きでした

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