こんにちは、私はカメコ。

 私は今、図書館に来ているの。
 かなり大きな図書館で、私も初めて来たからびっくりしているわ。
 今日はあなたたちにお願いがあるの。本を借りるように頼まれているのだけれど、初めて来た場所だから、どうすればいいかよくわからないわ。
 そこで、一緒に頼まれた本を探してほしいの。出来ることはなんでもやるから、よろしくね。

ライナー

なんだこの問題は?
いつもの「ウミガメのスープ」とは違うようだが……

シンディ

これは「亀夫君問題」だよ。

ライナー

亀夫君問題?
新しい環境問題の一つかい?

シンディ

環境問題……?
一体どこからそんな発想が出てくるのかな?

ライナー

いや、まあ、なんとなく思いついたから言ってみただけなのだが……

シンディ

そんなくだらないことを言っている暇があるなら、自己紹介でもしたらどうだね?
ストリエの皆さんは、私たちが一体何者かわからないだろう?

ライナー

何で急に読者を意識し始めるのさ?
まあ、確かに、ストリエの皆さんは、突然現れた私たちのことなんて、しらないだろうからなぁ。

ライナー

仕方ない、では私からだ。
私の名前はライナー・テンニース。
年齢は21、好きなものは理論的思考とコーヒーだよ。

シンディ

相変わらず、つまらない自己紹介をするよね、君って

ライナー

つまらなくて悪かったね

シンディ

まあ、つまらないライナー君のことはおいといて……

ライナー

何で私の扱いはそんなに酷いのさ?

シンディ

私はシンディだよ。
本名、性別、年齢は内緒だよ。

シンディ

そして好きなものは謎!
不可解な謎が大好きな、不思議な少女さっ!

ライナー

ラテシンの自己紹介とほとんど変わらないじゃないか。
大体性別内緒って言っておいて、「少女」って言い切っちゃったし。

シンディ

細かいことを言っていると、前のグラフィックみたいに老けちゃうよ?

ライナー

あの、それは前のグラフィックを描いた人に失礼じゃないのか?

シンディ

まあまあ、あのグラフィックのライナー君は、あれで味があったんだけどね。
ラテシン管理人の上杉さんが、こうして公式絵をアップしてくれたんだし、良かったじゃないか。

ライナー

そうだな、せっかく準備してくれたのだし、私たちも存分に活躍しなければな。

ライナー

……とはいうものの、よく考えたら、いきなり「ラテシン」と言われても、ストリエの皆さんにはわからないのでは?

シンディ

あ、それもそうか。
もっとも、ラテシン利用者向けに作った物だから、どっちでもいいのだけれど……
せっかくだから紹介しておこう。

シンディ

「ラテシン」とは、「ラテラルシンキング(Lateral Thinking)」、つまり「水平思考」を略した言葉だよ。
「ラテシン」は「ウミガメのスープ」を始め、「水平思考」を用いた問題が多数収録された、水平思考問題を扱うサイトでは最大級のサイトなんだ。
で、私たちはそのサイトのマスコットキャラクターというわけ。

シンディ

みなさんもよかったら、参加してね!
登録は無料だよ!

ライナー

……そしてよく考えたら、これって規約違反にならないだろうか?
突然消されたりしないだろうな?

シンディ

そうなった場合、ライナー君の髪の毛が突然全部消えます。

ライナー

何で毎回毎回私の髪の毛が犠牲にならないといけないのさ!

シンディ

都合が悪いのはすべてライナー君のせいにしてしまおう。
私はそう決めているのだ。

ライナー

いやいや、そんなの横暴だから!

シンディ

まあまあ、そんなことはおいといて……

ライナー

勝手に進んじゃったよ……

ライナー

それで、その、「亀夫君問題」というのは?

シンディ

そうそう、今日はその説明をしようとおもって、こんな茶番劇をかんがえたのさ。

ライナー

茶番劇とか言うなよ。

シンディ

おっと、失礼。

シンディ

「亀夫君問題」というのは、水平思考ゲームの一つさ。「ウミガメのスープ」と同様にね。

シンディ

出題者は、物語の登場人物になって、質問者の質問に答える問題形式のことだよ。

ライナー

登場人物になりきる?

シンディ

そうだよ。
つまり、今回の問題では、私は「カメコ」という登場人物になりきって出題するわけだ。

ライナー

君が「カメコ」に?
ちょっと想像つかないな。

シンディ

私の演技力を舐めないでくれたまえ。
……と言っても、今回は分かりやすくするために、代役を立てるけどね。

ライナー

代役……?
なんだか、嫌な予感がするが……

ライナー

それで、「ウミガメのスープ」とはどう違うんだい?

シンディ

出題者は登場人物になりきっていなければならない。
なので、登場人物が知っている情報しか、答えてはいけないのさ。

シンディ

たとえ出題者がすべての事情を把握していても、その登場人物が「知らない」という設定であれば、それは答えられない。

ライナー

ふむ……つまり、「~は重要ですか?」などと言われても、その登場人物が分かっていなければ答えられない、と。随分厳しくないか?

シンディ

たしかに、これだけだと「ウミガメのスープ」よりも難しく感じるだろうね。

シンディ

でもその代わりに、「ウミガメのスープ」と違って、YESかNOで答える質問以外の質問も可能だよ。

ライナー

なるほど、じゃあ「答えは何ですか?」と聞けばすぐに解決するわけだ!

シンディ

あのねぇ、ライナー君、登場人物はそれが分からないから、質問者たちに助けを求めているのだよ?
最初から答えが分かっているなら、わざわざ問題を出す意味が無いじゃないか。

ライナー

冗談だよ、冗談。

ライナー

で、この問題はどうなれば終わりなんだい?

シンディ

登場人物の目的が達成されれば終わりだよ。
今回だと、「本を見つけ出すこと」だね。

ライナー

なるほどね。登場人物と一緒になって、問題を解決すればいいんだな。TRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)みたいで楽しそうだ。

シンディ

もちろん、TRPGと違って、これはあくまで「水平思考ゲーム」だよ。水平思考を使わないと、問題は解決しない。
「ウミガメのスープ」と同じように、いろんな視点で物事を考えなければ、解決するのは難しいよ。

ライナー

よし、そうとなれば早速チャレンジだ!

シンディ

次から実際に質問して、どんなものかを試してみよう。

【亀夫君問題とは?】
・出題者が登場人物になりきって進行する水平思考ゲーム
・出題者は、登場人物が知っていることしか答えられない
・その代り、YESかNOでしか答えられない質問以外の質問も可能

亀夫君問題とは?

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