次の日が訪れた。
今日こそ”さい”に会えるはずだ。
レンたちは各々の朝を過ごしたあと
合流し、”さい”のいる森へ向かうことにした。
次の日が訪れた。
今日こそ”さい”に会えるはずだ。
レンたちは各々の朝を過ごしたあと
合流し、”さい”のいる森へ向かうことにした。
みなさま、森は私がご案内いたします。
…
直感判定
今後、一度判定に成功した人は
双子の見分けがつくようになった、
ということにしたが、結局マコだけは
最後まで成功しなかったのだった…
みことちゃんですね!
あやなです。
こうして一行は、
”さい”のいる森にやってきた。
確か、術がかけられてるんだよな?
はい。普段は。
ですが、本日は中から術を
解いてもらっていますので
大丈夫ですよ。
あれ…でもどうやって
術を解いてもらうよう
伝えたんだ…?
~回想~
よし!!森に突入するぞ!
サー!!イェッサー!!!
A班は右!B班は左だ!!
お前たち無事にたどりつけよ!
そちらもな!!!
健闘を祈る!!!
よし、ここで分かれるぞ!
そちらもご無事で・・・!!
…三日後…
どこだ・・・ここは・・・・
ハっ!!あそこに人が!!
助かった・・・!
俺はもう3日も迷っているんだ!!
出口は・・・
・・・フッ甘いな・・・
この森は時空もゆがんでいるらしい 。
・・・俺は1週間迷っている・・・・
その後、
ただ一人たどり着いた使者によって
道は開かれたのだった・・・
なんてな…
死者は出ておりませんので。
…たぶん…
…
そんな使者が居たのかどうかは解らないが
一行は、あやなの案内で”さい”の元へ向かった。
森を進んでしばらくすると、少し開けた場所に出た。
そこは、今までと同じ森なのか
疑いたくなるほど神秘的な場所であった。
”さい”を呼んでくる、と
あやなは奥へ行き、
一同は彼女が帰ってくるのを待つことにした。
随分、雰囲気が変わったな~
ここに、さいさんが
住んでるのね。
暗いけど、怖くないかんじだなぁ
お茶をしたくなる
素敵なところですわ。
いいですね!
お茶は後でな~
しばらく待っていると、
あやなが戻ってきた。
みなさま、お待たせしました。
呼んで参りましたよ。
あやなは一人の女性を伴っていた。
額からははっきりとわかる”ツノ”が生えている。
白い肌によく映える赤い髪をした鬼。
見た目はあやな達より少しだけ大人だろうか。
彼女が、”さい”だった。
皆の者、よく参ったな。
あやなから話は聞いておるぞ。
あなたが、さい?
うむ。歓迎するぞ、
未来からきた者たち。
さい様、はじめまして。
わたくしはトキと申します。
早速ですが、わたくしたちが来た
理由はご存知ですの?
うむ。九尾のことじゃの。
ちがう時代の者を
巻き込んでしまってすまない。
ひとまず、そこに座って話そう。
お茶をお持ちしましたよ。
わぁ!早速ティータイムですね♪
あら、珍しい色。
ここの名物?
わたくしは
自前の紅茶で大丈夫でしてよ。
おねえちゃんたち、
マイペースだなぁ…
このお菓子もどうぞ!
うわぁい!!
いただきまーす!!!!
うん。もう慣れた。
こうして、レンたちは
九尾についての対策を話し始めた。
すでに残り一つを除いた
封印が解かれてしまったこと、
そして、最後の封印を解く前に
九尾が攻撃してくるであろうことを
レンたちはさいに伝えた。
…
力の着床には時間がかかるらしいけど、
それが終わったら攻撃してくるって…
うむ…良くて
2週間というところじゃろう。
に!?
そんなに
すぐなんですか!?
人類滅亡まで2週間って…
まるで映画ね。
そうならない為に
ここに来たのですわ。
さい様、何か対策は…
うむ。無いわけでは…ない。
本当か!?
調べてわかったのじゃが、
今の九尾には”固有結界”と
いうものがあるようなのじゃ。
その結界を破らねば、
奴に攻撃することはできぬ。
しかし、結界を破るこことさえできれば…
攻撃が通るんだな!
それで、その方法とは…?
うむ…
方法自体は難しくない…
じゃが…
何か問題が??
必要な材料が多い。
手分けして集められないの?
むぅ…
その材料なのだが…
日本全国の北から南まで
各地方の霊石が47個いるのじゃ…
それって、全都道府県分
いるってことですよね!?
それに、霊石が揃ってから
準備に1週間かかる。
つまり…
…1週間で、全都道府県分…
とても時間が…
絶望的な状況に
重い沈黙が流れ……なかった。
いや…
えーと…
…
…!!
ボクは近接攻撃は不得意だよ~
得意なのは術での援護と、テレポート!
テレポート!
テレポート!
…
うわぁぁぁぁぁぁっ!!
ちなみに、テレポートって
自分独りだけ飛べるスキルな。
うわぁぁぁぁぁぁっ!!
なんだか知らぬが、
いけるようじゃの!
そのようですわ。
うわぁぁぁぁぁぁっ!!
こうして、九尾に打ち勝つ方法を
見出したレン達。
残された時間は2週間。
果たして彼らは日本の滅亡を
止めることができるだろうか-----
つづく