矢代

あの時、あの精霊の持ち主の目は……血走ってましたわ

矢代

人間のものではないかのように、それはもう真っ赤に

頴果

お二人何か気づくことがあったんですか?

アグレット

まさか……今回も、あれが関わっていると。そういいたいの?

悠雅

…すみません、…あの事件、とは?

頴果

少しタイミングをしくったな

矢代

……

邪神様

沈黙

填緒

………裏で陰謀でもあったりしてな



アグレット

……二年前、色々あってね。今はまだ話せない、かな



悠雅

…そうですか。…すみません

頴果

つまり、お二人が話したくないほどの何かがあるんですね? それなら深くは聞きません。時が来れば話してもらえるでしょうし。

填緒

(本当に何かあった!?)

邪神様

っと、そのタイミングで両者が会場入り

邪神様

明美が怖い顔をして砂沙美の方を見据える。対する砂沙美は……何があったのか、目が完全な赤に染まり同じ人間とは到底思えない。その様子に会場の見学者も違和感を覚えた

アグレット

はじまるみたいだね。今は、見届けよう

 

アグレット

言いつつも決闘者に対し違和感と疑問を感じるよ

填緒

うわあああ

悠雅

…なんだ、あれは…

悠雅

決闘者を見てぽつりと

頴果

いやいや、なに静観しようとしてるの!? あれは止めないとダメなんじゃ!?

頴果

暗黙の了解を知らない

矢代

駄目ですわ。決闘は聖なる戦いの儀。それを邪魔するのは、精霊を持つ者としてやってはいけない事ですもの

邪神様

デュエル脳になってくるぞ

填緒

………だがそれに縛られて、花が散ったら?

 

填緒

死んだらやばいじゃん止めようよ

悠雅

聖なる戦いで、散るのなら本望…そういう考えという可能性も無くはないが…。あれは、やばくないか



アグレット

そこまで激化するようであれば、教員が黙っちゃいないよ……多分

頴果

決闘とかそれこそいつの時代の話だよって感じですよ。……あの雰囲気は狂った山犬よりもひどい。命があれば僥倖かな

第四話「いざ剣舞を」Ⅲ

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