あれから2週間。
何回もメールで断わろう!と思ったのだけど、ついに当日を迎えてしまいました…
かなり早くからお店を予約してくださっていたみたいで、「楽しみだぉ!」を何回も言われると断りきれない優柔不断な私…


お会いするからには、いつも通りきっちりとおめかしをして、いざ出陣


待ち合わせ場所に先に着いて待ってくれていました。
この方、プロフィールに「某俳優似」とか余計な事書かなけりゃ、年の割には若く見えるし、靴とかもなかなか良いもの履いているオシャレさんってイメージなのにな。


約2週間前から自称エリートが予約を入れてくれるレストランってどんな所かしら??ハート
フレンチ?イタリアン??
中華も有りだよー照れとか、妄想が膨らむ中、連れてこられたレストラン。


贔屓屋…っていう。笑


びっくりしすぎちゃって、
「あ?え?ここ??で合ってますか?」
って思わず聞いてしもたわ
何が起こったの…一体…


贔屓屋って、あの贔屓屋です。
ええ、紛れもなく。


個室なんてありやしない。
店内には若者がワイワイガヤガヤ。
そりゃそうだよね、贔屓屋なんて学生の時以来だよ…


エリートさん、980円だかの飲み放題だけ席と一緒にちゃっかり予約してくれていました。
うっす!あざっす!


飲み放題を開始して、約30分程たった頃、段々と彼が饒舌になってきました。


「自分の妹は短大卒のアホでね。
その旦那も低学歴のアホなんですよ。低学歴だから稼ぎも悪い!
その間の甥っ子なんて、アホ決定じゃないですか!今、受験だから私に家庭教師して欲しいって言ってきてるんですが、見る価値ないですよ。」


「りおなさん、女性にしては年収高いと思いますけど、結婚相談所にはもっと年収の高い女性もいてね。そんな年収の高い30代半ばの女性が口を揃えていう事が『自分より年収の高い男性じゃないと嫌だ』って事。
その前に自分の市場価値知ってから物申せと思いますね!」


なに、こいつ…

身内をそこまでディスるか…?
つーか、私の妹も短大卒なんですがね…
なに、それは私の妹も低学歴のアホだと言いたいの!?
十分まともな職業ついてますけどねぇ…

とにかく、めちゃくちゃ気分が悪い!!
30代半ばって、私も込みってことだよねぇ!?
思うのは自由。
けどさー!
それを会うのがたった2回目で、しかもお前がボロカスいってる30代半ばに差し掛かっている女で、なおかつ一応好意があって食事に誘っているだろうこの私に言う事…?


相当死んだ目になっている私に向かって彼は続けます。
「つまる所、りおなさんは私のタイプです。
結婚を前提に付き合ってもらえませんか?」


…はい???

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