『男性』「女性」
『う……痛ってて……ん?痛い?いや、痛く、ない……あれ?ここは…?花が、沢山…』
「ココは、jdmtsnnjvj」
『……は?』
「アナタが生きていたチキュウの言葉では、おおいぬ座α星、シリウスAというコウセイの周りを回る、惑星のウチのヒトツ」
『はぁ?何?惑星?』
「もしくは、メイカイや、コトヨ、アノヨ」
『……え?あの世?』
「アナタは、14分程前に、運転手が眠ったままボウソウした状態のトラックにハネられ、チキュウでシボウしました」
『は?何を言って……』

ー回想ー
「ねぇねぇ、ちょっと駅前のカフェ寄ってもいい?新作のパフェがめっちゃ美味しいってさ!」
『えー?まぁ、どうせ暇だから良いけどさぁ』
トラックエンジン音
『……ん?あの車、なんかスピード早くね?』
「危ないっ!!」
『えっ……』
衝撃音
ー回想終了ー

『え……あ……』
「アナタとほぼ同時にココへ来たヒトが、アチラにイます」
『え?……あ!瑞樹!……え?体が、透けてる?』
「そのヒトは、もうスグ『散り』マス」
『は?『散る』?お前、さっきから何言って……』
「ほら、『散り』始めました」
『え……?な、なんだ?瑞樹の体から、光の粉が舞い上がってる?』
「このヨのスベテの命は、崩壊と再構築をクリカエしマス」
『瑞樹っ!え?触れない?なんで、なんで』
「ココは、そのタメの星。脈動が終わったタマシイが、切り離されて還ってクル。タマシイが、リンネする星」
『あ……消え、た?瑞樹?……なぁ、おい、瑞樹は?瑞樹はどうなったんだ?!』
「リンネしました」
『りんね?』
「他のタマシイのカケラと混ざって、アラタなタマシイの塊になる。ほら、アレが、あのヒトのタマシイのカケラ」
『え?……さっき、瑞樹の体から出てた、光の粉?』
「ココにあるハナのカタチをした物は、スベテがタマシイの集合体」
『花に、光の粉が、吸い込まれて……消えた?』
「タマシイは、命のエネルギー。一個分のエネルギーがタマれば、アラタなタマシイとして、タネになる」
『……あ、俺も、体が、透けて』
「アナタは、なかなか『散り』ませんね。タマシイの結合がツヨい」
『待って、待ってくれ!何がなんだか』
「恐らくアナタは、それほど『散ら』ないのでしょう。タマシイのキロクが、想いがノコったままに」
『残った、まま?』
「そう。死の、キオクも、散らないままに」
『どう、いう』
「ほら、ね。大きな、タマシイの光。ああ、ツボミに、落ちていく」
「充分すぎるエネルギーでシタね。直ぐにタネにナッた。では」
「このタネを、ツギの脈動へ」
「廻る廻る、死と生。生命」
「ツクラレ入り、壊れてトンデ、イッテは還る。終わるマデ」

あの世の星

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