「軍事費用を負担ねぇ…」
ちょっと引っかかるけれど、他国の私が首を突っ込むのもよろしくないわね。
「そういえば、今町で市が開催されているの。その国からの品物もたくさんあるから見ていかない?」
「ぜひ!!」

ー市場ー
「まぁ、すごく賑わっているわね。」
「そうでしょう?この後は城で小さいけどパーティーを開催するつもりよ。」
さすがシャロン…女王歴(?)が長いだけあって町の人のことをわかっている。
 しばらく歩いていると、ドレスやアクセサリーを売っているお店が目に入ったので入ることにした。
「これ、すごく可愛いわね。」目についたのはムーンストーンでできたネックレス。
「確かに!よく似合っているわ、エイミー。」
「それはアンダス共和国から入ってきたものでございます。」と店員が説明してくれた。
「アンダス共和国はさっき言った援助をしている国よ。」
これが…アンダス共和国の産物…とても美しいし質が高そうね…
「女王様、買いますか?」と召使いが言ってくれたけど、どうしようかしら…値段が値段なのよね〜…
「私がお金だすわよ?」
「えっ、いいの?シャロン」
もちろん、と言ってシャロンは金貨が入った袋をドン、とおいた。
「プレゼントってことで、ね?じゃあ、城にいきましょうか。あ、もうこの場でつけちゃいなさいよ。」
「じゃあ、つけちゃいます!」上機嫌でネックレスをつけて、私たちはお店をあとにした。

ーお城ー
「おかえりなさいませ、シャロン様」
城についた途端びっくり。さすが…メイドの数が桁違いだわ!(来るたびに増えている気がするわ)
「こっちよ、エイミー!」
「あっ、待って…」ドンッ
誰かとぶつかってしまったわ…
「お怪我はございませんか?」とぶつかった相手が言ってくれたけど、私が先に謝らなきゃ…
「ごめんなさ…わ。」思わず声がでちゃった…目の前にはイケメンの紳士様!?
「あ、リューイ!剣の稽古は終わったの?」
「シャロンのお知り合いの方なの?」
「弟よ」お…弟ってことはルールベルの王子ってこと?
「あ…そちらこそお怪我はないですか?本当にごめんなさい。」
「いえ、えっと…姉さんの友人ですか?」
「はい!ルピシア王国女王のエイミフ・ルピシアです。」
「エイミフ女王階下、そのネックレス似合ってますよ」
えっ…と思ったあとから記憶がなくぼーっとしてしまっていたルピシアなのであった…


追記:ルピシアのネックレスはブルームーンストーンです。

エイミフ・ルピシア②

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