娘は

拒食症になってから

人と接することを

避けるようになりました。



人にどう見られているのか?!が

気になっていたようです。





中学校に復帰してからも

自分から

クラスメイトに話し掛けることは無く

学校が終われば

1番に教室から出て家に帰るという

生活パターンでした。







そんな娘ですが

大きな変化がありました。





この頃の娘が心を許していた

お友達は2人です。





そのうちの1人と

お出掛けをすることになりました。



お昼ごはんを一緒に食べるという

びっくりな計画でした。







娘は

拒食症になってから

食べているところを

人に見られることを嫌がっていました。



家族でも見て欲しくない。と

言っていました。





家族以外との食事は

入院前の学校給食以来です。









娘は出掛ける直前まで

大丈夫かなー…と不安がっていましたが





娘が友達とランチなんて

まだまだ先の事と思っていたので





『食べれなくても良いから

 楽しんでおいでー!!』と送り出しました。







回復を少しは実感していた私でしたが

内心はめちゃくちゃ不安でした。(笑)







3時間ほどのお出掛けでした。



何か連絡が入っていないかと

携帯をチラチラ見ながらの3時間でした。







帰ってきた娘は



『カロリーがよく分からなくて…

 でも食べたくないとは言えなくて…』



とプチパニック気味でした。





何を食べるのかは

お友達に決めてもらったそうで

クレープでした。





クレープ?!

食べれたんだ?!



と驚きましたが





娘が写メしたクレープを見たら

想像していたクレープではなく…



ジェラートピケカフェさんの

シンプルなチーズクレープでした。







明らかに

お昼ごはんの量としては

足りなかったのですが





カロリーがよく分からなかったのに

頑張って食べたことに感動でした。





色々調べてこれくらいじゃないか?と

自分なりにカロリーを出したみたいです。





今現在でも

カロリーが分からないモノを

口にすることは滅多にないので

相当頑張ったと思います。







お友達と何を話したのか

気になって娘に聞きました。





2人の共通の趣味は小説で

好きな作家さんの話しをしたそうです。





病気のことは言わなかったのかと聞くと





娘は

自分の病気のこと。

食べることに恐怖があること。

食べるのに時間がかかること。

体重が気になること。





知っていて欲しいから。と

伝えたようです。





それも含めて

よく頑張ったなーと涙が出ました。





娘は

『久しぶりに友達に会えて

 楽しかったけど…

 凄く疲れた。



 行かなきゃ良かったな…

 

 まだ早かったな…』と



落ち込んでいましたが





大きな1歩を踏み出した娘に

母は心の中で大喝采でした。

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