猫から人間の女の子になっちゃった。
私の名前はスミレ。
チンチラシルバーの女の子。

あのヒーローと僕らについてが流れる中、
人間の女の子になっちゃった。

ご主人様になんて説明しよう。
「私、スミレです。あなたに想いを伝えるために人間になりました」
なんて言えたら苦労しない。

茜色の夕日が過ぎたら、また猫に戻るって
神様に言われたな。
夕日が過ぎるまではまだある。
「ご主人様、私です!」
私はご主人様のマサヒコ様に告げた。
「本当にスミレなのか」
「会いたかった。ご主人様に会いたかった。私スミレです」
「で、なんで人間の女の子になれたワケ?」
「私にもわかりません。人間の女の子になれて幸せですけれど」
そう言った私はご主人様に何か言いたくて仕方なかった。

「その猫耳は本物なのか?」
「はいですにゃ。本物ですよ」
「俺のところに来てくれてよかった。スミレよ」
「照れますにゃ。私はご主人様に会えて幸せです」

「そうか? 勝手に飛び出して迷子になるなよ?」
「ずっとご主人様のそばにいるにゃ」
「そっか。こんな形で出会うとはな」
「ご主人様、私をずっと飼ってくれますか?」
「当たり前に決まってるだろ。じゃないとバチが当たるぜ」

「その答えをご主人様から聞けて安心しました」
「俺はスミレのことを我が家に迎えてからとにかく好きだったよ」
「あはぁ、嬉しい。面と向かってこんな風に褒められたらたまらないにゃ」
「ふみふみするのはご主人様が恋しいから」
「そうだったんだね。存分にふみふみするといいよ」
「おっしゃしゃしゃ、かわいい猫だ」
私の頭をなでながら、満足げに言うご主人様。
「にゃああああ! スミレは嬉しいです」
「スミレ〜。かわいい女の子だ。僕のところに来てくれてありがとう」
んにゃー。
「僕は嬉しくなって猫になりそうだよ。ならないけど」
「私が猫に戻っても愛してくれますか?」
「もちろんだよ。本当は猫に戻ってほしくないけど。猫に戻ったらそれでもかわいがってやるからな」
「そろそろ時間です。ご主人様とお話できて嬉しかったです」
私は茜色の夕日が終わる頃に、猫に戻った。、

茜色の夕日

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