49才シングルマザーの私。
職場の主婦たちがマッチングアプリに夢中になっていた。何人とやり取りしているとか、昨日会ってきたとか毎日そんな話題。
そんなに楽しいのかな?と、ただただ興味本位だけで私もマッチングアプリに登録してみた。
それが全ての始まりだった。
いざアプリを始めてみると男女共に20代が多くて、こんな49才にいいね!がくるのだろうか。
それでも30代の方とマッチングしてやり取りを重ね二人の方と食事に行ったりした。
けれど二人共2度目はなかった。
まあそんなもんだよね、、、と思っていたところに24才の彼からいいね!がきた。
24才?!25才下?!きっと何かの間違いだろう、、、そう思いそのままにしていた。
24才会社経営、あり得ないあり得ないと思いながらも何となく気になり
「私へのいいねは間違いですよね?」
とメッセージ送ってみた。
「いえいえ間違いじゃないです」
との返信が。
ええー!!と思いながらやり取りが始まり1ヶ月程過ぎた頃リアルに会った。
それからも何となくラインは続いていた。
今風のお洒落な感じのコだった。
彼はカオル。24才。
カオルのことを付き合いが長い女友達Aに話した。
「そんなのカラダかお金が目的じゃん」
Aに話したのが間違いだった。
激しく後悔。
でも普通はほとんどの人がそう思うか。
まあでもAはマウント女だからとりあえず
カオルのことを話すのはもうやめよう。
が、しかし案の定
出会ってから3ヶ月程過ぎた頃カオルから
「30万貸して」
とラインが入った。
ショックよりやっぱりそうだったのかという気持ちが強かった。
「お金が目的だったの?」
「そうじゃないよ。大丈夫、自分で何とかする」
そんなやり取りの後お互い連絡が途絶えた。
25才差だもん、やつぱりこんなもんだよね。悲しいがそう思うようにして私の中でカオルのことは終わらせようと思った。
カオルはママ活相手を探していたのだ。
シングルマザーの私が相手出来る男じゃなかった。
それから3ヶ月過ぎて
「久しぶりに会わない?」
カオルからのライン。
そこからまた月2回ペースでカオルと会う関係が続いた。
その間は全くお金の話しはでなかった。
ホテル行ったりドライブしたり。気がついたら私にとってカオルは癒しの存在になっていた。
二人でいる時間があまりにも心地よくて私はカオルがママ活しているコだということを忘れていた。
そんな時間が8ヶ月程続いたある日
「お願いがある。お金貸して欲しい」
そんなラインが届き私は頭が真っ白になったと同時に現実に気づかされた。
そうだった。そうだよね。お金目的だったんだよね。初めから。。。
この数ヶ月のカオルとの心地よい時間が全て忘れていただけだ。
25才差、恋愛として成立するわけがない。
と、頭で理解しようとして心がもうムリだった。
カオルは本当に追い詰められていた。
仕事が上手くまわらなくなったらしい。
私が援助したところで解決するレベルではもうなかった。
それからも連絡は取り続け数回会ったりしたがカオルはどんどん追い詰められて人が変わったようになった。
最後は「お金くれないなら会わない」の言葉で終わった。
結果的に私はカオルにお金を貸しも援助もしなかった。
それからがまた違う苦しみを味わうことになった。
カラダを重ねれば重ねるほど情が入っていったのだと思う。
カオルは私に会いたいから会っていたわけではなく、お金が欲しかっただけ。
私は他のママ活女に負けたのだろうか。
そんな思いが込み上げてきてカオルを恨む気持ちがでてきた。
どうして私ばかり苦しまなきゃならないの?カオルー苦しめばいい。
そんな苦しい思いを抱える日が続いた。
元々女友達が少ない私はカオルの話を誰かに聞いて欲しくても話せる人がいなかった。
話したところでまたAのように、お金とカラダで片付けられるのが想像できたし、私はもうそれ以上傷つきたくなかった。
そこで利用したのが電話占い。
カオルとのことを占って欲しかったと言うより、否定しないでただ聞いて欲しかった。
相手は仕事だから聞いてくれる。
それでもカオルには他に女がいるとか、私が年上としての余裕がないとか、彼に会いたいならお金出すしかないとか、時には傷つく言葉も言われたりした。
それでも占いはやめられなかった。
不安になるとすぐに電話した。
一時の安らぎにしかならないとわかっていても。
バカだ、もうバカとしか言いようがない。
そう思いながらもどんどん依存していった。
気がついたら借金100万。
そこで目が覚めた。
今もコツコツ返済している。
軽い興味本位で始めたマッチングアプリから25才下のカオルに出会い、夢中になり、終いには電話占いにハマり借金。
また新たな恋をすることがあるのだろうか。
今はまず自分を大切にして日々過ごしている。