あれは2022年4月のことだった。
Vtuber(バーチャルYouTuber)として活動するのが夢で活動を始めることにしたのは。
Vtuber名は伏せておきたい。
町田ゼルビアが好きだから名付けてみた。
生活保護で貯めた40万をまずはゲーミングPCに15万使った。
その割には上手くPCを扱えずすぐにパソコン屋に売ってしまい5万くらいで買い取られてしまった。Vtuberとしてアピールできるような四コマ漫画を約2万で描いてもらったりした。
内容はJリーグのベガルタ仙台を応援しながら勝った試合でストロングゼロを飲む。
そんな感じの漫画を1本描いてもらって喜んでいた思い出。
別のクリエイターにも依頼したのでトータルで4万はかかった。
VtuberのLive2D化に約3万。
黒ギャルで露出度高い服を着た少しHなカッコをしたアバターに仕上がった。
そしてオリジナル曲も欲しくなってきた私は相場が1曲1万5000円から2万するけれど、どんな曲をくれるのか気になって4人のクリエイターに依頼した。
6万〜8万はかかった。
クリエイターとマッチングできるサイトで依頼費を払って一連の作品を用意して貰えた。
しかし、ここで誤算があった。
5月から飲食の仕事をして、スペイン料理を出すバーでメチャクチャ店長に怒られそこを辞め、続いて探したステーキ屋と韓国料理店でもあまり長続きしなかったのだ。
スペイン料理屋のバイトはとにかく屈辱的だった。
「君、そんなこともできないの」
「テーブルをアルコールで拭いてって言ったらびちゃびちゃじゃないかよ」
働くのが怖くなった。
消費者金融からも50万借りて各地を旅行したり株で色々使い込んだ。
福岡、仙台、山梨、大阪、名古屋と多岐に渡った。美味いもんは食べれてない。
酒にお金は使ってもそれ以外の方向に使えるほど手持ち金が無かった。
読者はええ? 何で?と思うかもしれない。
高速バスで節約しながら生きてんだよこっちは。
生活保護の40万と消費者金融の50万はあっという間に溶けていた。
日雇いのコンビニバイトをやってコツコツと借金を返していたのだが、それもある日うっかり同じ日に2件入れてスマホをスクロールして2件あることを確認する必要があったのを忘れたため無断欠勤扱いになり、日払いバイトのアプリを利用停止になってしまった。
製作費はかからないものの、グッズを売ろうとして1個も売れなかったこともダメージが深かった。
受注を受けてから製作し販売するスタイルのサービスを使っていた。
しかしその受注が来ないのである。
1番安い300円か500円くらいの缶バッジすら売れなかった。
借金を返せると思い込んでいたが甘かった。
また、話は前後するがまだゲーミングPCを買う前にツイッター上でアマゾ⚫の欲しいものリストの中にゲーミングPCを追加して買ってくれるフォロワーを待ったが、ゼロ人でした。
Vtuber活動の方はどうなったのかというと、ゲーミングPCを売ってしまったが故に用意したLive2Dのアバターを動かす術を失った上にYouTubeの登録者数が一向に増えない。
再生数もムラが激しすぎて数十回くらいの再生数ほパターンもあれば1000回以上行く時もあり、ワケワカメであった。
まだお金の話は終わってなかった。
ふ⚫っちの配信者に約4万は使ってVライバーの配信にも約3万は使ってしまった。
配信者がアイテムによって大げさに喜ぶ反応を見てると手が止まらなかった。
アイツら、貢がせるの上手いぞ。
さて、そんな風に配信者にお金に変わるアイテムを投げすぎたせいか携帯料金が2、3万行くようになっていた。
ドコモを2台持ちしたために1ヶ月の請求金額が7万超えた。
ドコモとauの携帯料金を滞納したために前者からは25万、後者からは14万請求が来ている(端末代も含めて)
借金の督促状から逃げるために長崎の同性の部屋へ居候したりした。
しかしお互いの生活リズムが合わないことから私は結局彼女から離れた。
今は破産手続きをしている最中で、負債の理由が娯楽に繋がっているせいか裁判所に別途20万払うお金を用意する必要があるのだが、父に立て替えてもらおうとしている。
法テラスに払う依頼費15万は月額5000円ずつ返していく予定だ。
この生活を送るようになってから上坂すみれさんの生活こんきゅーダメディネロという歌の歌詞の「怖い請求書」というフレーズが聴いていて笑えない。
あとは闇金からお金を借りてしまうことも考えたが辞めておいた。
しかし話はまだ終わらない。
後払いアプリの使いすぎで数千円から1万くらいの借金もあるのだが、日雇いの仕事でしか長続きしないせいか返す当てがなくて困っていた。
まあ破産するからどうにか帳消しになるけれど。