はじめての○○

お湯が沸いたみたい!

火を止めてくるから、ちょっとここ(ソファ)の上で、寝っころがって待っててね〜

あー

(寝っころがって待ってて、と言っても、どうせまだ寝返りできないから、寝っころがってるしかないんだけどね……)

よし、火を止めた。
さて、戻るか……

あー!

……。

あー

そうなんだ。
花さんはいつのまにか寝返りができるんだね。お母さん知らなかったよ。

あー!

……。

ひー!!! う、う、う、動かないで〜!!! 落ちる〜!!!

「はじめての寝返り」完

数日後……

お風呂を洗ってくるから、ここ(ダイニングキッチン)で、おとなしく待っていてね〜

あー

(おとなしく待っていて、と言っても、どうせまだハイハイできないから、ダイニングキッチンから動けないんだけどね……)

ゴシゴシ、ゴシゴシ

あー

……。

あー!

そうなんだ。
花さんはいつのまにかハイハイができるんだね。お母さん知らなかったよ。

あー!

……。

ちょちょちょちょっとそれは触っちゃダメ〜! まだ洗ってる途中で洗剤がついてるから〜!

ぶうー

花さん、父さんと一緒にダイニングキッチンに戻ろう

あー

ビクッ

(また突然やってきた……)

これは可愛い版のサダ○ですな。

ぶうー

「はじめてのハイハイ」完

そのまた数日後……

実家から宅急便が届いた!

何が入ってるのかな、一緒に見てみようか〜

あー

おーミカン! おーネギ!

おー

おー……

そうなんだ。
花さんはいつのまにかつかまり立ちができるんだね。お母さん知らなかったよ。

あー!

おっ、ミカンを取ったね。

投げたね。

おっ、またミカンを取ったね。

投げ……

投げないで〜!!!

ぶうー

「はじめてのつかまり立ち」完

こんなふうに……

赤ちゃんの「はじめての○○」は、ある日いきなり突然にやってくるのです。

前の日と同じだろうなんて気を抜けない、抜いたらとんでもないことになる、「Don't miss it(変化)!」な毎日。


その変化が、とっても嬉しくて、そして(もうすでに自立に向かっているようで)とっても寂しくもあるのです。


毎日どんどん変わっていく、花さんといっしょに見るせかい、ぜひいっしょに楽しんでいただけたら幸いです!(^^)

はじめての○○

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