都心によくある、ビルのみの大学。
入り口から、中島芽衣と笠原理香が出てくる。

芽衣

はー、今日はこれからバイトかぁ〜
帰って寝たいよー。

理香

昨日も夜まで起きてたの?
またゲーム?

達也

ふー、今日はあと1件外回りしたら
会社に帰れそうだな…

こんだけ家の近くだから、
もう帰っちゃいたいなぁ

芽衣

うん、そう。
寝ようかなっと思ったら
ユースケから対戦きて。
で、昨日もユースケにボロ勝ち。

理香

あのゲーム、ほんとに芽衣強いよね〜

芽衣

ふっふ、
そんじょそこらの人には負けないよ!

まあその前にユースケが弱いんだけどね〜

達也

!?
中島さん…!?

外回りの途中、家の近くのコンビニに寄った俺の目の前に、友達と仲よさそうに歩く中島さんの姿が飛び込んできた。
思わず物陰に身を寄せる。

理香

あいつ芽衣のこと好きなんじゃないのー?

芽衣

ええー?
もうハタチ超えてるんだし、
ゲームではないでしょ…

達也

!?

あまりにもの衝撃に、俺はコンビニに飛び込んだ。

芽衣

もっと大人のアプローチしてこいってw

理香

あはは、確かに〜

達也

……。

達也

中島さん…
ゲームやってるひと嫌い…?

芽衣

あ、でも、この前ゲーマーな感じのひとに偶然会って、かなりときめいちゃった

理香

え、どゆこと!?

芽衣

絡まれてたから助けてくれたんだけど、
指に超ゲームタコあってw

仲良くなりたくなっちゃってさー、
今度飲みに行きましょってゆっちゃった!

理香

ええー、運命的じゃん!
押すしかないね〜

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