では書斎を後にして、廊下の扉の前まで来ました。誰が扉を開けます？
なら俺が行く
では、ウィルが通路奥の扉を開けると、そこは最初のエントランスです。
……戻って、きた
お、繋がってた
空間魔法って便利ー
エントランスのどのドアから来たんだ？
左手側ですね。先ほど入らなかったほうの扉です。
……とにかく、帰ろ
では、ナロードさん。危険感知判定して下さい。
……え、えー。
突然の判定だね！
危険の予感だな！
（ビクビク）
2d6 = [2,1] = 3
あ、油断してたな？
（泣きそうになる）
では、君たちがエントランスに一歩を踏み出したとき
一発の銃声が響きます。
ナロードさん、回避力判定して下さい。
ひっ……！
あ、それって《かばう》できます？
うーん、ではラフィーナさんも危険感知判定してみて下さい。
ナロ君危ない！
2d6 = [6,5] = 11
お。それでは、放たれた銃弾は咄嗟にナロードをかばったラフィーナに直撃し、
12点の魔法ダメージを与えます。
痛い！
ラフィちゃん大丈夫か！？
ぼくなんかを庇って……こんな
大丈夫、大丈夫！ 安心して（ナロードの頭にぽんと手を置く）
……、どこからの攻撃だ？
君たちが銃声のしたほうを振り向くと、
正面階段の先、二階の中央に猟銃のような武器を構えた長身痩躯の男が立っているのが見えます。
少々、悪戯が過ぎたな
男がそう言って指をパチンと鳴らすと、館の扉を塞ぐように盗掘団員たちが現れます。
こいつが親玉か
そう、彼こそがウィデインズ盗掘団のボスです。
彼は二階から銃を構えたまま、
団員たちに君たちの命を取るよう号令します。
あっやべ
囲まれた！
関係ない、全員倒す
……！（ボスを強く睨む）
では戦闘です！
敵は前衛に先ほどの
『ウィデインズ盗掘団員』が２体
後衛にボスが１体です。
ボスのほうは魔物知識判定して下さい。
（注意深く睨め付けながら）
2d6 = [5,4] = 9
ならば、敵は
『盗掘団の首領、ボールドウィン』
だと分かります。
こちらも名前はオリジナルですがデータ上は『山賊の首領』として扱います。
ただし武器の射程が30mあり、
《全力攻撃》の代わりに魔動機術をレベル４まで、魔力６で扱います。
更に、ボス扱いなのでダイスを振って判定しますよ。
マギテックか、ラフィーナが狙われると厄介だな。
また、今回の特殊ルールで、
ボスのいる後列には前衛を倒さずとも二階への階段を駆け上がると辿り着けます。
ただし、敏捷度ボーナスが＋３未満の人は自分の主動作を一回放棄する必要があります。
また、遮蔽物はないのでお互いの遠隔攻撃は射程が30m以上あれば届きます。
ぬ。オレっちの拳銃じゃ10mだから届かないな。
【エネルギー・ボルト】、なら……届くね。
俺も主動作消費しなくて良いから、階段駆け上がってすぐさま攻撃できる。
じゃあウィルさんとナロ君でボスを攻撃して、ワーグナーと私は前衛を狙おう！
了解
わかった……
あいよー
では先制判定して下さい。
遅れはとらんさ
2d6 = [4,5] = 9
お、では同値なのでそちらの先制です。
ラウンドを開始して下さい。
階段を駆け上がり、ボスへ切り込む。
悪いが、黙っていてもらうぜ
2d6 = [5,6] = 11
高い！ 回避できません。
ダメージは……おっと、クリティカル。……更にもう一回クリティカル。
……すごい
いいね！
フェンサーの面目躍如だな！
これ１ターンキルあるかも……。
ウィル：合計で21点だな。
ぐふぅ、17点食らいました。半分以上持ってかれた……。
【エネルギー・ボルト】を、同じくボスに。
（集中して唱える……）
2d6 = [5,4] = 9
抵抗できない！ 食らいます。
やった、ダメージは魔法で８点。
即死しなくてよかった……。
じゃあ次、前衛の盗掘団員を殴るよ！
とりゃあー！
2d6 = [3,4] = 7
命中します。威力どうぞ。
えーと……７点、低い！
続くぜ、【ソリッド・バレット】を使って同じ奴を撃ち抜く。
2d6 = [4,4] = 8
ぎりぎり当たる！
よっし、魔法ダメージで９点！
では、ボスと盗掘団員の１体はかなり疲弊しています。こちらのターンに移りますよ。
敵のターン、まずはボスがウィルを狙って銃撃、
これが命中します。
しかもGMの出目が回りクリティカル、15点ものダメージを与えます。
更に勢いづく盗掘団員たちでしたが、
ラフィーナの鎧に阻まれ対したダメージを与えられません。
それでも、今までの蓄積ダメージからラフィーナの体力は残り少ない状態です。
２ラウンド目
まずはラフィーナが残り体力の少ない盗掘団員に攻撃を命中させ倒します。
ワーグナーはもう１体の盗掘団員はこのターンに仕留めきれないと判断、【ヒーリング・バレット】によってラフィーナの体力を回復しました。
更にウィルがボスへ向けて攻撃を行いますが、
これをボスは
剣の加護／運命変転
を用いて強引に回避します。
じゃあ……ボスにもう一度、【エネルギー・ボルト】を撃ち込むよ。
やったれ！
……ここで、決める！
2d6 = [4,4] = 8
行使成功、ダメージは……８点だから、抵抗できなきゃ負け。
ぬぬぬ……、ダメだー。抵抗できません。
ナロ君えらい！
では、ボスは
げぼあ！
と叫びゆっくり膝から崩れ落ちます。
やった……！
ナロードの一撃によって致命傷を与えられた彼は、君たちに
悪いが地獄への道連れだ……
と呟き
不気味な三頭の大型犬が描かれた絵画に弾丸をぶち込みます。
げ、嫌な予感
すると、絵画がいきなりぐにゃぐにゃと揺れ動き、やがてその額縁から
絵画に描かれているとおりの大型犬の幻影が姿を現します。
それはひとつの胴体に三つの首を持つ地獄の番犬を模したもので、モウレンとカイネが考案したトラップ型魔法のひとつです。
やばいかも……
ボスが大型犬の幻影にもう一度銃弾をぶち込むと、番犬は大きなうめき声を上げて襲いかかり、数秒で彼を亡骸に変えてしまいます。
そして、次の目標――君たちに向けて襲いかかります。
