ふと、目を開けると見慣れた風景が見えた。
人気はあまりないが、車の行き交いはある、都心の住宅街。
少し離れた場所に大学名のついたビルの明かりが煌々と灯っている。
徹平が、タクシーの運転手にお金を払っている。
ふと、目を開けると見慣れた風景が見えた。
人気はあまりないが、車の行き交いはある、都心の住宅街。
少し離れた場所に大学名のついたビルの明かりが煌々と灯っている。
徹平が、タクシーの運転手にお金を払っている。
もうちょっとで家だからなー
心なしか、顔が熱い。
あー…あのあと飲みすぎたのか?
ここまで前後不覚になるとは…
あれ…近藤さん?
はい、近藤達也は俺です。
おお!?
おい、達也、女の子だぞ!?
ぇえー?
え、あ、中島さん!
あははー、酔ってますね
ひゃはー…恥ずかしい
連絡待ってるんですけどー、
いつになったらお礼させてもらえるんですか?
っ!?
あ、ごめん!
ほんといつでも!!
ええー?
ま、わかりました。
じゃあ来週土曜とかはいかがですか?
飲みに行きましょうー!
マジでー!
わーありがとう!
あ、こいつ忘れるかもだから、
メールだかでリマインドしていてくれる…?
あはは、いいお友達ですね。
わっかりました!
気をつけて帰ってくださいね〜
中島さんもね〜
中島さんの、少しふわっとした足取りを見送る。
…。
…。
ちょっと詳しく教えろよ!?