山モブ

はぁー!

モブ川

とぁー!

モ利ブ

やぁー!

モ杜ブ

ええーい!

Yクリスタルに自分自身の
エネルギーを送り込む

山モブに

モブ川に

モ利ブに

モ杜ブ…

カク志

こりゃ圧巻だ…

と俺カク志がその様子
光景に圧倒されてると…

サブディーナ

う~ん…

カク志

うわっ!どうしたんですか?
サブディーナ先生!

サブディーナ先生が
すっごく憔悴してる?疲れてる!?

いつもポーカーフェイスな
サブディーナ先生が…
こんなんになってたら俺カク志も
どうにかなりそうなんだけど…?

サブディーナ

こちらを見てください…

カク志

はい?

ポケットから取り出して見せてくれたのは
Yクリスタルだけど…
それがどうしたんだろう?
サブディーナ先生…

雪日和

それはこういうことだよ

貸してくれるかい?

サブディーナ

どうぞ…

と、雪日和先生が
サブディーナ先生が持ってた
Yクリスタルを受け取り
それを持って腕を伸ばし
俺カク志の方に向けると…

雪日和

えい!

カク志

んっ?!

ポワン

カク志

何で俺は着ぐるみを着てるんだ?

雪日和先生が持ってるYクリスタルから
出てきたエネルギーが
俺カク志の身体を纏って
着ぐるみになった…?

それでそのYクリスタルは
サブディーナ先生が
雪日和先生に渡したものだけど…

どういうことだ?

雪日和

カク志君びっくりしたかい?
これはね
Yクリスタルの持つ能力なんだ

サブディーナ

ちょっと説明すると
Yクリスタルにエネルギーを送り込めば
その後それを手にした者が
またはエネルギーを送り込んだ本人が
その中のエネルギーを使って
先程の様にその人の能力を使う事が出来るのです
勿論、自分自身の能力を使う事も出来ます

もうちょっというと
Yクリスタルに
自分のエネルギーを貯めておけば
ちょっと離れた所に置いといても能力やそれみたいなのが使えるのです

と、いつもの状態くらいにはちょっと回復した感じの
サブディーナ先生の説明が終わると…

カク志

つまりざっとまとめると
Yクリスタルにエネルギーを貯めれば
そうした別の人他人の能力も
使えるって事ですか?

自分のは勿論
言わずもがなだし

雪日和

そうだよ
着ぐるみ顕現は
私の能力ではない
サブディーナ先生の能力だ

カク志

こりゃ凄いです…

ひゃ~他人の能力まで使える様になるのか…
Yクリスタルは…

Yクリスタルと
雪日和先生に驚いている
俺カク志に

サブディーナ

但しそれが出来るのは能力開発ができた有能の者だけです
それと他の人のエネルギーが入った
Yクリスタルのエネルギーを
その人以外つまり自分が
遠隔操作で使う事は出来ません

つまり能力はあるけどA君は1メートル離れた所に置いてある
まだ無能のBさんがエネルギー補填したYクリスタルのエネルギーを
A君は使えません
なのでA君がそのYクリスタルを使うには

カク志

サブディーナ

それが置いてある1メートル先に行って拾ったり誰かに持ってきてもらいそのYクリスタルを手に持ったり
またはポケットに入れたりして身に付けたりする事です
そこでBさんは自身の能力開発が出来たら
その1メートル先のYクリスタルで
そこに自分の能力の何かを出すことができます

更に淡々と説明をするサブディーナ先生

つまり自分以外の別人他人のエネルギー入りの
Yクリスタルは使えないって事か…?
離れた場所のYクリスタルで能力の遠隔操作とか出すのは使うのは
そこのそれにエネルギーを仕込んだそいつだけの特権って事か?
もし他の奴のエネルギー入りのYクリスタルを使いたきゃ
それを自分で持ってろと?

う~ん
ちょっと難しい…

サブディーナ

ではカク志君も
こちらを…

そんな俺カク志に
Yクリスタルを
差し出すサブディーナ先生

カク志

俺何の能力も無いですけど?

だから渡されても困るんだけど…?

サブディーナ

これは能力開発の訓練です
Yクリスタルにエネルギーを送れば
それで身体や精神などが刺激され
能力開発できる場合も多いのです

サブディーナ先生のその説明に…

カク志

じゃ
俺も頑張ります

カク志

はぁー!

俺カク志は
Yクリスタルに掌をかざす…

これでエネルギー送れてるのかな?
あ、自分の掌から目に見えない何かを感じる…
こういう風に感じさせるのも
Yクリスタルの能力なのか?
こりゃ不思議だ…

しばらくすると…

雪日和

ふむ
大分エネルギーが溜まったようだね
貸してみたまえ

カク志

あ、はいどうぞ…

俺カク志は雪日和先生に
さっきまでエネルギー貯めしてた
Yクリスタルを
渡すと…

雪日和

えい!

スゥ~~~…

カク志

あれ?
そこら辺が真っ暗に…
てか真っ黒に…?

なんだろう?

自分が貯めたエネルギーだからだろうか?
ちょっと懐かしくも感じる…

パッ

カク志

もしかして
俺の貯めたエネルギーを放出して
色付けを?

雪日和

そうだよ
それと
何色にするかすぐ思いついたんだよ

カク志

それって…

雪日和

多分たまたまだ

でももしかすると
影などの黒い色に関係する
能力がつくかもしれないね

雪日和先生…
もしかして俺カク志を応援してくれてるのかな?

なんと思ってると…

タタタタタ…

あ、あの足音は…
もしかして…

大サブ

おっ!Yクリスタルにエネルギー補給の訓練か?
ちゃんとやっとけよな!

Y結社は例え無能でもエネルギー養分タンク係を欲しがってるからな!
ほら自分が能力ガンガン使って
エネ欠の時にYクリを持ってたらその中のを使えるからな!
がんばれよ!カク志!

大サブだ
案の定…

しかも何気に失礼な事を言ってる…?

雪日和

大サブ君
カク志君は集中してるみたいだよ?

ちょっと冷静に雪日和先生

大サブ

あ、はい…

…なんて返事をして
大人しくしてるけど大サブは
俺カク志を
ジロジロ見てくるんだけど…?
気のせいかな~…?

タッタッタッ…

ん?
体育館の入り口から…

サブ池

オー頑張ってるな!
皆!特にカク志!
それにツルス…
じゃなかった雪日和先生も…!

と、ちょっと上機嫌に
サブ池さんがこっち
俺カク志の方に来るけども…

カク志

大サブ

雪日和

…にこやかにだけど
ジロジロ見入ってくる大サブに
ちょっと緊張して
エネルギーが上手く送れない感じだ…
俺カク志は…

それをそっと静観してる感じの雪日和先生…
助けてくれ~!
否あれで大サブを牽制して助けてるつもりか?
でも大サブには全然効いてないぞ悪いけど…

サブ池

大サブ…

大サブ

なんすか?
サブ池さん

そんな中何かを察したように
サブ池さんが大サブを呼ぶと…

サブ池

一緒に掃除に
付き合ってくれるか?

大サブ

え?サブ池さん?

サブ池

いいから来い

大サブ

あ、はい…
サブ池さん…

サブ池さんにちょっと強めに言われ
一緒に体育館を出ていく大サブ達…

カク志

ふぅ~緊張した~
ちょっとだけど…

雪日和

やっぱり
そうだったか…

カク志

まぁ悪気はなかったんだと
思います…
大サブは

雪日和

ああ
悪気は無い筈だね

それではちょっと失礼するよ

と、俺カク志の元から少々離れた
雪日和先生…

そして俺カク志はYクリスタルに
また黙々とエネルギーを送り込む…

カク志

…無能なのは
なんか嫌だ…

さっきの…

大サブ

Y結社は例え無能でもエネルギー養分タンク係を欲しがってるからな!

………

……

ってのが妙に引っかかるから…
大サブの…言葉が…

カク志

何?
無能だと養分タンクとして
利用をされてこき使われて
…色々を奪われ吸いつくされるのか?

何だそれ…?

こっちがエネルギー渡して
あっちはそのエネルギーを使うから
Win-Winじゃないのか?
家畜やサンドバッグの如く
使われるのか…?

カク志

ああ…そう考えると
俺カク志の気持ちは曇っていく…

カク志

絶対に能力を開発…
しないとだな…

俺カク志は
自分自身に固く誓った…

サブディーナ

……

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