カク志

ああ~
ダメだぁ…

と、俺カク志は嘆く…
能力開発がまだなんだもんな…

女性向けジャンルでも
能力がどーたらこーたらの
話は多いって話だからな…

早いところ能力開発しないと…

などと
悶々と考えながら
ちょっと移動したら…

カク志

ん?

何かが置いてある…?

何だこの結構な大きさの

あ、い、う?

の置物?
これは大体1メートルくらいだけども…

てかそれだけじゃない?
カタカナでのもあるけど…
とにかく
他のは40~50㎝くらいで
そんなにでかくはないけども…

しかもちょっとクリーム色の感じ…?

今度はここで
能力開発の
訓練?

カク志

ああそうだよ…

ん?

踵から?
足のつま先から?
膝から?

身体の力が
とにかく身体中に広がっていく…

いや力というより硬直してる?
固まってる?

そしてその硬直感は
腕の肘にまで広がってきて…

カク志

ああ…!

ビキッ!

カク志

な…?
なんなんだ?

結局、突っ立ったまんま
動けなくなってしまった…

サブ美

ちょっと
びっくりさせちゃったかな?
なら悪いね
でもこれは私の能力なんだ

カク志

何の能力なんだよ…?

まだ固まってる俺カク志が
呟くと…

サブ文

あのね
サブ美には
見たり触ったり
または自分の発する周波数に触れた
対象を一定時間
硬直させたりする
能力があるんだよ

と説明してくれるサブ文…

カク志

周波数?

またこの前
サブ英たちに言われたようなことを…
今度は何なんだ?

サブ文

発する声や奏でる楽器の音色の
それでって事

それと上手い事加減すれば
相手の筋力を増強させたり
身体を固くする事も
出来るんだよ
まぁ一時的にだけどね

俺カク志の呟きに
更に説明を付け加えるサブ文…

サブ美

因みにサブ文の能力は
自分のエネルギーを
ひらがなやカタカナに
形成して
具現化
実体化
そして出現
するさせる事なんだよ

それと出したかな文字とかを
一定時間だけ宙に浮かせたり
または動きを止めて
浮かせたり
つまり念動力で意のままに
動かす操ることが
する事ができるんだよ

まぁ一定時間経てば
または出した
サブ文本人が
消したいと願えば
消えるけどね

カク志

ほわ~そうなんだ
だからあっちに
分厚い辞書みたいなので
出来たでっかい
かな文字の置物みたいなのが
あったんだな…

でも何でその素材が紙なんだ?

俺カク志はちょっと疑問が残る…
そうサブ美が説明してくれるもさ…

サブ美

さぁ
何でかな?

なんてサブ美は
はぐらかした…

んもーそれじゃ…

カク志

もしかしてサブ恵が
ミョウバンとかで出来た
でっかい数字や記号を出すのと
おんなじことで…

要は自分の想像や潜在意識が
創造とやらに
関係してるみたいなのか?

サブ文たちのがどうなのか
ちょっとわかんないけどさ

サブ文

そうそう
そういうこと!

わかってきてるじゃん
カク志も!

カク志

はぁ…
さいですか…

どや顔で楽しそうにサブ文…
そう言われても
まだ全然わかんねぇ…
だから
俺カク志は無難な事しか言えなかった…

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