♪ターラーラーラ ラーラーラーラ
悲しい時〜
『私の愛するクズ男』続けていきたいと思います。ラジオネーム《束縛しないで!》さんからのお便りです。
「ラビッチョさん、ブルーミーさんこんばんは…」こんばんは〜!
こんばんは!
「昔付き合った彼氏の事で、私には忘れられない深い傷が残っています。」
さっきよりも、大変な話かな…
「…それはまだ私が大学生だった頃、歳上で会社員の彼氏と付き合っていた時のお話です…」
「その彼氏は、嫉妬深く、私が出かける時には常に何時に帰るのか?どこで、誰と会うのか?など普段から束縛をしてきました…」
ヤバすぎるでしょ…
「でもそれ以外は、私の誕生日に好きな物を買ってくれたり、デートの時もお洒落なお店に連れて行ってくれたり、とても優しかったのです…」
「しかしある日、その彼の優しさが恐怖に変わる出来事が起きたのです…」
「その日は雨が降っていました。
アルバイトで帰りが遅くなり、心配してくれた店長が車で駅まで送ってくれる事になりました…」
親切な人だね…
「終電間際に駅に到着し、車を降りようとした所で、見覚えのあるパーカーを着た男が傘を投げ捨て、すごい勢いでこちらに向かってくるのに気づきました…」
怖い怖い…
「近づいてくるにつれ、元彼だと気づきました。私は焦りながら、車から降りようとしたのですが、慌てていたので、ドアのロックを解除できず、パニックになってしまいました…」
早く逃げないと…
「片手には、木刀のような物を持ち、
運転席から店長を引きづり下ろすと、
いきなり店長の胸ぐらを掴み、何度も顔面を殴るのです」
「誰の女に手ぇ出しとるんじゃあ!
このボケカスがぁっ!!」
「そう叫びながら、殴る蹴るを繰り返し、店長は地面に倒れ、気を失ってしまいました…私はすぐさま、震える手で携帯電話を鞄から取り出し、救急車を呼びました…」
救急車で店長が運ばれた後、暫くしてからパトカーが何台か到着しました。
気づくと、元彼は警察官に手錠をかけられ、連行されてしまいました。
なんか、この彼氏、カタギの人間じゃなさそうな気がする…
「後日、警察官から聞いて分かったのですが、元彼は会社員ではなく、実はヤクザだったそうです…しかも前科のある…」
やっぱり…
「今となっては、過去の痛い経験なのですが、そんな古傷を忘れさせてくれるような素敵な曲をお願いします…」
う〜ん、古傷を忘れさせるような素敵な曲かぁ…
ハードル上がってしまったね〜
クラッシックだけど『カノン』なんて、どうかな?
いいねー、早速『カノン』でイッてみよう!
♪ターラーラーラ ラーラーラーラ
悲しい時〜
それ言っちゃダメでしょ! メッ!!
あ、…ごめん…《束縛しないで!》さん、
今のセリフは気にせず、心を癒やして下さいね!チェケラッ!!