可愛い後輩くんへ


今まで私のわがままに色々付き合わせてごめんなさい。


今晩、急ですがこの世とお別れをしようと思います。


最後に少しだけ、キミと話したかったかも……。


ごめんなさい。


七瀬

七瀬

あら、来てくれたのね
久野くん

久野 

あんなメッセージをくれたら来ないわけないでしょ!

七瀬

嬉しいお言葉ね

でもごめんなさい
お察しの通り、
※『いつものやつ』よ

※いつものやつ
久野 東(17)を放課後に自分の教室に呼ぶための口実

久野 

でしょうね!!

七瀬

キミの反応が面白いから
クセになりそう♪

久野 

校庭に埋めるぞゴラッ

七瀬

で、早速本題なんだけど……

久野 

今日は何ですかい?

七瀬

今回は、
『巨大な象を見た学生』よ

久野 

巨大な象?

七瀬

じゃあ話を始めるわね

久野 

ちょっと、待った!

その前に!!!

七瀬

何よ?

久野 

いや、突然始められても……

読者さんもほら、困ってるよ?

七瀬

分かったわよ

まあ、簡単に言うと『水平思考クイズ』をしようって話よ

久野 

水平思考クイズとは

出題者(七瀬先輩)が話す不可解な物語を解き明かす推理ゲーム

回答者は出題者に「はい」か「いいえ」か「関係ありません」で答えられる質問しかできないんだ

七瀬

では、さっそくやってみましょう!

習うより慣れろよ!

久野 

スポーツか!




高校3年になっても僕はクラスに馴染めず、


よくいじめられていて


お昼はいつも便所飯だった。


今日も便座に腰をかけていると


突然、僕の苦手ないじめっ子がドアを開けて入ってきた。


しまった、カギをかけ忘れていた。


またいじめられる。


しかし意外なことに、彼は顔を真っ青にしてトイレを後にした。


数日後、この学校に奇妙な噂が流れた。


この校舎には巨大な象が潜んでいると。


いじめっ子は一体ナニを見たのだろうか。

七瀬

さあ、推理して頂戴☆

久野 

ぜったい
下ネタだろ!!!!!

七瀬

はい

久野 

はい、じゃねぇだろ

『ナニ』っておい
最後なんでカタカナにしたの?

七瀬

その質問には答えられないわ

久野 

あくまで続けるんですね?

分かったよ、やりますけど!

ホラー目的で来た人、絶対この先読んでくれないよ!?

七瀬

今のうちに読者厳選させていただきますわ♡

久野 

えーっとじゃあ質問は、

主人公の僕はトイレで昼食をとっていましたか?

七瀬

いいえ

久野 

では、大きい方をしていた?

七瀬

はい、良い質問です

久野 

イライラ(なんだよ良い質問って)


主人公は下半身が露出していましたか?

七瀬

はい、答えまであともう一歩です

久野 

も、もう答えたくないです!

答え


主人公の僕は昼食ではなく、トイレでう〇こをしていた。


しかし彼はうっかりトイレのカギを閉め忘れ、いじめっ子の侵入を許してしまう。


そこでいじめっ子が目にしたのは、過去に見たことない大きさをした、主人公のイ〇モツだった。


おそらく父親より大きいだろう。


その時いじめっ子は、恐怖におちんだけに陥り


当時の記憶を、鮮明に……ではなく盛りに盛ってクラス中に語り続け


いつしかこの校舎には、巨大な象が潜んでいるという噂がたったのだ。

巨大な象を見た学生

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