昨夜の騒動が終わり、キャットタウンに再び朝が訪れた。街は一夜明けてもなお、マスコミの騒ぎに包まれていた。フェリックスとワトリーは
いつもの事務所で過ごしていた。
フェリックスは新聞に目を通し、
ワトリーはホットミルクを飲みながら
テレビのニュースを見入っている。

新聞の見出しには、昨日の一連の出来事と、人間の研究所について詳細が記されていた。
記事の筆者の名前に目がとまると、
そこには「アイリ」と書かれていた。

フェリックス

アイリさん、すぐにこの記事を書いたんですね。

ワトリー

アイリって誰なのだ?

フェリックス

研究所で脱出の手伝いをしてくれたんです。とても勇気のある
メスの猫ですよ。

ワトリー

そうなんだ、
ボクも会いたいのだ。

フェリックス

そうですね、いつか会えるといいですね。

ワトリー

うん

キャットタウンには再び平和が訪れた。
ネコ探偵フェリスと、ミミちゃんの失踪事件の謎も無事に解決したのだ。

突然、コンコンと事務所の
ドアがノックされる音が響いた。

ワトリーが目を輝かせてフェリックスに告げた。

ワトリー

お客さんなのだ

このノックの音で、新たな物語の幕が
開くことを、二匹はまだ知らなかった。

おしまい

しおまるイカ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。多くのコメントも大変励みになりとても嬉しかったです。

しおまるイカ

次回作も作ってますので、今後ともよろしくお願いします。

フェリックス

またお会いしましょう

ワトリー

また会うのだ~

これからアイドルの
パーティーに行くんだ~♪

72話 新たな始まり

facebook twitter
pagetop