ミックル

Y結社の戦闘員の戦闘服じゃない!?

驚くミックルに

コウヤ

そうか!このホームレスさんに恩を売る代わりに

Y結社の手先にしようと企んでるんだな!?

ちょいキレ気味のコウヤ

イザベル

他に着せるものが無かったのです…

仕方ありません

と、私イザベルは澄まして
そう言うしかない…

イッキ

やっぱりそう言う事か…?

静かに怪訝に、でも力強く呟くイッキ

う~ん…この格好はホームレス内でも浮くかもな~

まぁ久しぶりの綺麗な服は嬉しいけどな~…

と嬉しそうにする反面、微妙に複雑そうにする
ホームレス

イザベル

それでは…クロウド、時雨博士に連絡を…

と私イザベルは言ってみるものの…
どうやって連絡するんだろう?

クロウドに怒られたり馬鹿にされるのを
覚悟で聞いてみる…

クロウド

はいはーい!じゃクリスタルボード、略してクリボで

時雨博士に連絡~っと!だからイザベル、貸してくれよ!

イザベル

私が…?

クロウドは私に当たり前の如くねだる

それ持ってるの?もしかして作中で何度か出てる
水晶が板上になってる
元の次元世界で言うスマートフォン

略してスマホみたいなやつだよね?

ああ…ポケットに何も入ってない…
やっぱり忘れてる…
持ってきてないや…
今は

イザベル

すみません、忘れました…

って正直に謝るしかないか…
私イザベルは

クロウド

んだよ、しょーがねぇーなー
らしくねぇーなー!

今日はちょっとおかしいぜ?

ちょっと嫌味臭そうに馬鹿にした感じに
けどほんのちょっと心配そうなクロウド

イザベル

猿も木から落ちる、です…

私イザベルは
クールに澄ましてみせる

クロウド

はいはい!じゃ一緒についてくしかないな!

それへ適当に返事を返すクロウド

ミックル

どこに連れてく気なの?

イザベル

私達の住む屋敷です

ミックルにそう答える
私イザベル

ショータ

それってY結社の支部のアジトじゃないか!?

驚くショータに

ナルシ

ふ~ん…

怪訝に澄ますナルシ

イッキ

ミックルも行くのか…?

静かに力強くイッキ

それに対しミックルは

ミックル

ええ
ホームレスさんを
ほっとけないもん!

と無邪気にでも心配そうに返す

コウヤ

優しいなミックルは!

コウヤ

じゃあ俺達もアジトに行くぞ!

まるで自分が先頭みたいに粋がるコウヤ

イッキ

自分から罠に入りに行くんか…?

ショータ

そうだよ~…

心配そうに
イッキとショータ

ナルシ

まぁ
それはそれで面白そうだけど…

無表情にすますけど
どこかそわそわしてる感じのナルシ

コウヤ

ええいお前ら!ミックルが心配じゃないのか!?

あ、後ホームレスさんも!

小さく叫ぶコウヤ

いやその必要は無いよ

コウヤ

ん?誰だ!?

と、ドアの方に視線を向けるコウヤ
ん?誰が来たの?
このエステサロンの事はここにいる人達しか
知らない筈だけど…?

ん~?そのどこかで
聞き覚えのある低い声は
……もしかして!?

私イザベルは、さっと声の方向を向き
開けられたドアの間を見てみると…!

時雨

ははは、ちょっと気まぐれに覗きに来てしまったよ

イザベル

時雨博士!?

やっぱり!あの声は時雨博士だったんだ
私イザベルはちょっと驚く

コウヤ

ミックルを連れて行くつもりか!?

イッキ

そう簡単にさせるか…!

さっと戦闘モードっぽくなるコウヤとイッキ

時雨

まぁ今そうしても良いけど…
今は

そんな二人を尻目に
冷静にドアを閉めるや
時雨博士はホームレスをチラチラ見て

時雨

今はこのホームレスさんをどうにかしなければね

ショータ

一体どうするつもりなんだ…!?

時雨博士の言葉にショータは
ちょっと怖そうで心配そうながらも力強く返す

時雨

まずは宮塚屋敷こと土器町支部に連れてってと…

でもそんな事はスルーな時雨博士

コウヤ

Y結社の怪人にでもするつもりなんかよ…?

時雨

それは一介の博士が決める事じゃない、Y結社の上層部が決める事だ

コウヤの問いに
ポーカーフェイスにすます時雨博士

ナルシ

ここはホームレスさんに意見を聞きませんか?

ちょっと真面目にナルシ

う~ん…このまま野放しにされても俺またホームレスに
逆戻りだしなぁ…

ホームレスもちょっと困り気味だ

時雨

Y結社に来れば衣食住の補償はしますよ

んじゃ!一か八か!あんたらを信じますよっと!

時雨博士のその言葉にノリノリの嬉しそうなホームレス

イザベル

では私たちはこれで…

ミックル

ちょっと待って!

何かを訴える感じで私イザベル達を
呼び止めるミックル

イザベル

なんですの?

私イザベルはクールに
すましてみるも

ミックル

それでいいの?
ホームレスさん!

と、ちょっと必死に訴えかけるミックル

さっきも言った通り…

ホームレスの言葉の後に
時雨博士は

時雨

どんな方法であれ誰かを助けれるのは良いことだと思うよ?

コウヤ

……

と、複雑で沈痛な面持ちのコウヤを尻目に
ニヤッと笑う時雨博士…

スゥーーーーーーーーー…

クロウド

あ、エステサロンが…

イザベル

消えた…

と、ちょっと驚く
私イザベルとクロウド

時雨

私がこっそり消す手立てをした

今日はもういいや、早く連れて行こう

そう言い時雨博士と共に公園から去って
宮塚屋敷こと土器支部に戻っていった…

そう、ホームレスさんを連れて…

私は秘密結社の怪人だからこそ誰か1人でも救えれば

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