もくもくもく…
もくもくもく…
これで良し…と…
そう言いながらフラスコの中の
液体を煮立たせる
御婆さんな歳の見た目の
魔女…
バタン
そんなちょっと勢いよく
ドアの開く音と共に
師匠！言われた通りの
薬草を採取してきました！
と、魔女の見習いっぽい女の子が
入ってくる
その子は師匠と呼ばれた
魔女らしきお婆さんのいる
ドアを開けて籠を抱えて
入ってくる…
もっと静かに
開けんか～い！
ああ、ごめんさい！
またやっちゃいました！
籠が大きくって
ドアノブがちょっと隠れてて！
でも勘弁してくださいよ～
今日は大量に
採れたんですから！
特に根っこが
太いものが多いし！
この薬草は根っこをメインに
使うじゃないですか！
そして、師匠は弟子の女の子に
手渡された籠を見ていると…
おお、本当だ
良く取って来たね…
良く探し出せたね
こんなに良いものを
と、よろこんでる…！
はい！がんばりました！
と、和やかな雰囲気の中に…
ところ…
バンッ！
入るぞ！
国軍の使いだ！
と、魔女たちの家に
勢いよくドアを開けて
入ってくる兵士？軍人…？
な、なんなんですか！？
目を真ん丸く口を開け
驚いた感じで魔女見習い
あんたたちに
言われてる通り
透け壁づくりの
魔法道具は
渡してある筈だよ
軍人数人相手にも
動じない感じの師匠…
それに関してはいつも
感謝している
透け盾装置以上の
出来栄えです
でっかい壁みたいなものを
作るんだから
当たり前だろう？
ええ、そうです
そこで
新型大砲の
砲撃手として…
と、師匠と会話しながらも
魔女見習いをチラチラ見る
士官っぽい軍人…
砲撃手…？
どういうことですか？
ああこの子を戦争の
使いっパシリにするんかい
国の上のモンだけで
勝手にしてりゃいいんさ
そんな下らないものは…
全く上のモンは
下の方が全く見えないのか？
さらに驚く魔女見習いに
澄ましながらも魔女見習いを守る
感じの師匠…
しかし国あってこその
あなた方でしょう？
その国が今まで我らに
何をしてきたか…
大昔は疫病や災害などの厄災を
起こす者として
民達に良からぬ噂を吹聴し
魔女狩り…
つまり迫害してくると思ったら
ここ数十年くらいは
薬草や医術の知識や技術を買い
やたらと祀り上げ
そして今度は魔術を使った
戦争に使うか…
何とも都合の良い事だ
と、軍士官に語る師匠
しかし
その噂の出どころは
無知な民達ばかりだが？
そんな民を窘め鎮めて
そなたらを手厚く
保護しているのだぞ？
国は
寧ろ感謝して欲しいものだが…
軍士官も静かにながら
力強く返しながら
師匠に語る…
…とにかく
このコは連れて行かせないよ
さぁ帰っとくれ
良いのか？魔女め
この事を我らが公表すれば
またお前たちは
どのように見られ
扱われるか…
……
と、険悪なムードを突き破るが如く
あ、あの！
私…
新型の砲撃手に
なります！
魔女見習いは
ちょっと焦りながらも
キリッと声高にハッキリ
そう言ってのける…
う～ん…
私メイ莉加達は
近世ヨーロッパな世界観の
ファンタジーアニメを
見ていたのだが
魔女見習いの女の子が
師匠の家に来た軍人達に
「砲撃手になる」
と、いうところで
一旦、終わってしまった…
この話は専門用語が
ちょっと多くって…
まず透け壁ってのは…
角の生えた紫色の巨大ロボが
暴走するアニメで
その巨大ロボが使ってる
なんとかシールドってのと
おんなじ様なもんだろ？
そう、そんな感じ…！
2人の会話をうんうんと頷く…
そんな私メイ莉加は
凄く続きが気になる…
でも話は
どうなっちまうんだよ…？
サブ恵は知ってんだろ…？
ちょっとだけ教えて
くれないか？
う、うん…
知ってるけど…
一緒に視聴してた美ーちゃんは
同じく恵っちゃんに
そう聞いたところ…
はい！
ではここで緊急授業！
うわっ！？
なんでいきなり
この教室に！？
おお、場面？
基、教室も変わってる感じが…
んも～作者ってば、また…！
こりゃまた急ですね
どうしたんですか？
と、私メイ莉加が
ちょっと焦りながらいう
やはり他人（ひと）からの
自分に対する評判や
評価または噂は
気にするべきなんです
それはどういう事なんですか？
そういう螺鈿先生に
罟サブちゃんがそう聞くと…
人間社会で生きてるのです
当然です
そして自分も人間社会で
生きる者の一員なんですから
そうなんですか…？
そういう螺鈿先生に
恵っちゃんがそう聞くと…
そうなんですか…？
そういう螺鈿先生に
カク磨君がそう聞くと…
その筈です
他人の目は
多少は気にするものなのです
だから人間も
ある程度はそうした方が
良いと…
わかりますが…
そうです！
そういうカク斗君に
ちょっと笑顔で
そういう螺鈿先生
あの、そこですが
人の目ばかりを
気にし過ぎて
オドオド、ビクビク
いつもしてるようじゃ…
心ついでに身体も
持ちませんよ？
本当にそれ…
疑問そうに
呟くカク盾さん
と恵っちゃん…
そうだ！
その通りだ！
そうだけど
本人が凄く気にしてても？
例えば太ってる人が
そこを気にしてて、その上
周りから悪口を言われて
ダイエットしてる時に
「気にするな」
「ありのままで良い」
とか、そんな事を言っても
意味無い
どころか嫌がられるかも
「自分は気にしてるんだけど」
って
そんな美ーちゃんに
突っ込むが如く
千サブさんだけど…
だからそういうのを
いじって
ネガティブにする奴の
方が…！
さらに疑問そうに
美ーちゃんに…
だから自信をつけるための
ダイエットって事もあるじゃん
ダイエットしてスリムに
美しくまたはかっこよくなれば
人の目を気にしなくなる
はずだし
そうです千サブさん！
馬鹿にした奴や
周りを見返すために
美しく、または
強く賢くなるのは
大有りです！
ネガティブから
生まれるつくられる
ポジティブも
あるのです！
それでいいのでしょうか？
悪口を言う奴が
一番悪いのです
私も太った人や体型で
例えますが
海外では体型の事を
突っ込むのは
病院等の診断や検査でない限り
ダメNGなんだとか
ボディシェイミング
というやつです
千サブさんの意見に喜ぶ
螺鈿先生に
はっきりつっ込む
サブディーナ先生だけど
そうですが…
自信が無いまま
オドオドしてるより
マシですよ？
海外では未成年の頃から
親が率先して整形させる
国もあるそうですし
やはり人の目を気にして
心に余裕が無くなるのは…
整形もちょっとやり過ぎだと
思いますし…
まだ人の目を気にするべきみたいに言う
螺鈿先生に
苦々しく答える感じのサブディーナ先生
じゃあこういえば
わかりますか？
また別の例えですが
服は皺やヨレだらけで
インナーのシャツには
シミが出来てて汚れてて
髪の毛も油ギッシュで
フケだらけで
体臭なども酷く臭い人…
そんな不潔な人が
スーツを着てるだけで
大手企業の役職就きエリート
だと言われて
信じられますか？
それじゃ疑いたくなるし
他の人達にもどう思うか
質問したくなりませんか？
と、極端な例えで
螺鈿先生が言うと
う～ん…
微妙な例えです
その例えは悪意的だよ…
仕事が忙しくって
風呂に入れてなかった
とかは？
おまけにその人に
出会ったのが
梅雨～夏真っ盛りの
時期だったら？
と、サブディーナ先生と
雪日和先生が
突っ込むが…
しかし会社員は
身だしなみ第一です
特に営業系は
逆に今時
経理系の所属でも
あり得ません
これまた澄ました感じで
螺鈿先生
ではそこで
先ほどの千サブさんの例えの
太ってるのを気にしてる人で
話をしますが
その人がダイエットをして
且つ成功しスリムになっても
悪口を言った人達が
何とも思ってなかったら？
どころか
「自分の方がもっと前より
痩せてたから」
とかマウント悪口すら
言う始末だったら…？
と問いかける感じの
サブディーナ先生に
太ってる人が努力して
痩せれば
それを感心し褒めてくれる
第三者ポジの人は
必ずいる筈です
仲間、友達になる事すら
あるかと
と、あり得そうなことを
螺鈿先生…
でも太ってた人は
悪口が忘れられない…
スリムに素敵になっても
悪口を言った人の言葉が
頭にこびりついて
心が傷ついた
まんまだったら？
ですから感心した
第三者が褒めて癒して
くれますって
悪口を言った相手から
助けてくれる事すら
あるかもしれません
それでも完全に
治らず癒えなかったら…？
と、サブディーナ先生と
螺鈿先生の
押し問答になりかけた時
とにかく自分が
周り第三者から
どう思われてるか
客観的に捉えて考えるのは
必要だと思います
なので自発的な
身嗜みやマナーは大切ですし
健康と衛生面は
もっと言わずもがな、です
と、まとめる感じのサブ英君…
でもギチギチ気にし過ぎも
良くないと…
ちょっとで良いかと
あんまり人の目を
気にし過ぎは
中世ヨーロッパの
魔女狩り社会みたいで
色々、良くない筈です
と、さらにまとめる感じの
カク志君…
ええ
2人の言う通りです
本当にそうですね
でも逆に言えば
ちょっとは気にした方が
良いのです
この世には
うっかりする人や場合が
本当に多いですから…
太ってた人も
うっかりしてたら
あっという間にリバウンドして
元の太ってる体型に
戻ってしまうかもしれませんし
と、2人に納得する感じの
サブディーナ先生と螺鈿先生
本当それ！
サブ英君もカク志君も
正しいよ！
と、言い
私メイ莉加は話を締め括った…
