と、俺カク志は嘆く…
能力開発がまだなんだもんな…
女性向けジャンルでも
能力がどーたらこーたらの
話は多いって話だからな…
早いところ能力開発しないと…
ああ~
ダメだぁ…
と、俺カク志は嘆く…
能力開発がまだなんだもんな…
女性向けジャンルでも
能力がどーたらこーたらの
話は多いって話だからな…
早いところ能力開発しないと…
またここで能力開発の
瞑想ですか
そうですが…
ダメですか?
俺カク志はちょっと愚痴って弱気な感じで
サブディーナ先生に言う
いえ全然かまいませんよ
OKです
そんな俺カク志を
ポーカーフェイスに
答えるサブディーナ先生
なら、よかったです
ところで
サブディーナ先生の
能力ってどんなのですか?
私の能力は…
これです
どんな能力なんだろう?
この学園で教鞭をふるってる
教師なんだから
凄い強力だったり使える便利な能力なんだろうな?
と俺カク志は想像してたら…
ポワン
ん?
サブディーナ先生が
着ぐるみみたいなのを着てる?
サブディーナ先生は着替えてないのに?
そもそも何も持ってないのに?
なんだこりゃ?
私の能力は
自分のエネルギーを
着ぐるみやぬいぐるみに
出現に実体化及び
形成する事です
ちなみに今着ている
この白い着ぐるみは
それの素体のていで作ったものです
ほほう
自分のエネルギーの
着ぐるみorぬいぐるみ化か…
まぁ着ぐるみやぬいぐるみ好きには
受けるんじゃないかな
どうだ?
凄いだろう?
サブディーナ先生の能力は
と、空き教室に入ってきて
話に入ってきた雪日和先生…
ええ凄いです
そこでですが
雪日和先生の能力は?
この学園の
非常勤いえど教員として
働いてるんだから
何かしらの能力があるんだよね?
この人にも絶対に…
てかこの人のイメージからして
並の教員より何か凄い能力持ちに
俺カク志は思えるんだよなぁ…
私の能力は…
スゥ~~~…
あれっ?
部屋中が真っ赤になってる?
なんだ?
大昔の推理小説の短編ミステリー小説か?
それともちょっと昔の
PCのホラーストーリーフラッシュか?
部屋の中が真っ赤だ!?
壁から天井に床に
窓に電球まで!
とにかくこの部屋中のスミ隅まで真っ赤だ!
なんだこりゃ!?
真っ青にも出来るよ
スゥ~~~…
わぁ!?
今度は真っ青?
本当に雪日和先生の能力なのか?
おお~
こっちもすごい能力です!
まだあるよ
ふぉぉぉ…
ん?
なんだ?雪日和先生から
紫色の靄(もや)みたいなのが
出てきてる…?
その紫色の靄が
俺カク志の元に向かってきてる…?
まるで加湿器の水蒸気みたいなのが
やってくる
でも水分を全然感じないんだよなぁ?
なんてちょっとモヤモヤと考えてたら…
ふわぁぁぁ~~~~~~~~
と、ふと気づいたら
俺カク志がフワフワした
紫色の靄の中に包まれてる…?
目の前も何もかも
紫しか見えない!?
まるですべてが紫色の異次元な
世界線に迷い込んだとしか思えない…!
これは…!?
ああ、これは…
何なんですか?!
そう驚いてくれて嬉しいな
私の能力は
私が見つめたり触れたりして
エネルギーを
送り込んたり
包み込んだ対象の
色を変える事なんだ
つまり自分の放出エネルギーに
色付けできるって事だ
ええ、なかなかの能力です
そして私も…
パッ
あ、紫が…
消えた
紫の靄が一瞬で消えて
さっきまでいた空き教室にいる?
いや元々出てってないけど
出されてないけど…
そう感じるくらい
さっきまで目の前が
紫しか見えなかったんだ
さっきまで紫色だけの
異常な異次元な世界線にいた
としか思えなかったんだよ
俺カク志は
そしてサブディーナ先生と雪日和先生が
その影響なのか、よりはっきり見える感じだ
そこはただのギャップの気のせいだろうけど…
と、俺カク志を包んでる
紫の靄が
消えたと悶々と思ってたら…
ふわぁぁぁ~~~~~~~~
と、ふと気づいたら
俺カク志が
フワフワした何かに
また包まれてる…?
何だろうか?
敢えて言葉にしてみると
気張ってないと見えない半透明の
靄みたいなものに包まれてる…?
でもさっきの雪日和先生の出した
紫の靄とよく似てるけど
ちょっと違う感じだ?
これは…!?
ポワン
ん?なんだ?
今度は俺カク志が
素体の着ぐるみを着てる?
俺カク志は着ぐるみを着た覚えが無いし
そもそも着る気も無いんだけど…
じゃあなんで着ぐるみを着てるんだ?
俺カク志はほんの
ちょっとだけ考える
何で俺カク志が着ぐるみを着てるんだ?
あ、
さっきの雪日和先生の紫の靄を
靄みたいなだけに
またもや思い出し…
って事は…
これもサブディーナ先生の
能力ですか?
と、俺カク志は
サブディーナ先生に問う
そうです
私は自身のエネルギーを
放出して
そのエネルギーで
包み込んだ対象に
それで変換&形成した
着ぐるみを着せる事が
出来るのです
そこは私の能力とちょっとだけ似てるよね
ちなみに、かったるいから
私は能力術を解除したよ
だから紫の靄が消えたのか…
そりゃそうだわな
だって自分のエネルギーの色付けは
雪日和先生の能力だって自身で
言ってるし
ええ
ちなみに…
サブディーナ先生が
こっちをちょっと見つめると…
ふわっ
ん?俺カク志の足が床についてない?
けど立ってる姿勢には、なってるけど…
身体に特に足の裏に重力を感じない?
とにかく足が床についてない…
んん?空き教室の黒板のすぐ下にある
踏み台がいつもより下にある風に感じる?
そして天井やそこについてる電球とかが
これまたちょっとだけ近く感じる?
そこで俺カク志は普段より
目線が高くなってる事に気づく
って事は
これってちょっとだけ宙に浮いてる?
ふわわわわ~…
そしてその
宙に浮いた状態で…
俺カク志は動いてる?
いや正確に言えば
身体が勝手に動いてる?
まるで宙をさまよってるようだ…?
いや彷徨ってるんじゃなくて
何かに浮かされて動かされてる感じだ
とにかく身体に重力を感じないで
どこかの方向に動いてる…
ンでその方向は…
黒板が大きくなってる?
てか近づいてる?
…つまり黒板下の踏み台の真上に
動かされてる?
なんなんだ?
なんで俺の身体は宙に浮いて
黒板下の踏み台のところへ
向かってる?
うわわぁっ!
ちょっとジタバタする俺カク志を
これまたちょっとは気を使ってくれてるのか
俺カク志をそう操る何かは
ゆっくりなペースで空き教室の踏み台の
上の方にまで身体が浮いて飛ばして動かして…
ああ何故か勝手に
景色が動く?
否(いや)身体が動くんだ?
あれ?この感じは…
その景色は横に水平方向に
動いている
というより
後ろを振り返させられてる感じだ?
う~ん…
景色が左横後ろに動いた感じに見えた?
…けど俺カク志の
身体が右から左に回ってる
所謂、時計回りだ
そこで身体全体が回ってる?
てか回らせられてる
そして身体が
ダンスのターンをするように
だが、これまた
ゆっくりと回転したら…
ストン
え?はぁ?あれ?
と、俺カク志とその足は
黒板下の踏み台みたいなステージの上に
降り立った…
というより降り立たせられた?
しかも俺カク志の身体の向き
視線は所謂、机やロッカーがある方を
向いている
後ろを振り返ると案の定
そこには黒板がある…
とにかく俺カク志は
宙に浮いた状態から
俺カク志を操る何かから
開放されたんだ…
そこで俺カク志は思う…
何で俺は
さっきまで浮いてたのに
空き教室の黒板下の
踏み台兼ステージの上に
立ってるんですか?
これもサブディーナ先生が?
そうです
私は着ぐるみを着せた対象を
一定時間だけ宙に浮かせたり
念動力で意のままに
動かすことが
または動きを止めて
硬直させたり
する事が
できるのです
ああ、やっぱりそうだったのか
さっきまで俺カク志を操る何かは
サブディーナ先生だったのか…
薄々は勘づいてたけど
そうとわかったら
ちょっと安心して…
本当に凄いですね!
ではどれだけの時間
自身のエネルギーを着ぐるみ化
できるんでしょうか?
なんてサブディーナ先生を
ちょっと褒めたんだけど…
今は秘密です
そんな俺カク志の質問に
不敵に微笑んでスルーする
サブディーナ先生…
オイラ
じゃなかった
私も
今は秘密だ
そこに雪日和先生も
入ってくる…
わかりました…
ちょっと残念ですけど…
ちょっと秘密があった方が
能力開発が捗るかもしれませんよ?
探究心は
人の原動力の1つでもあるからな
と、上手い事を言ってはぐらかす
サブディーナ先生と
雪日和先生…
応援ありがとうございます…
とにかくこの2人流に
俺カク志の事を応援してくれてるんだって
思っておこう…