すると、ユーカは壁ドンして、ネルの方へと向く。
何よ ネル
どうやったら元に戻れると思う?
知らないわよ……
とにかく……このまま入れ替わったままだと厳しい
私の体返してよ……このままじゃ授業はじまちゃう……
それは私もよ……しばらくはこれで我慢しましょう
待って……私バンドのボーカルなの……まだアマチュアだけど、youtubeで音楽作っているの
えっ
すると、ユーカは壁ドンして、ネルの方へと向く。
私のライブが失敗したらどう責任をとってくれるの……
いやそれは……
私ミュージシャンになりたいんだよ
いや待って私は関係ないって……
バンドのボーカル降ろされたら、どうするの……
えっ待って、それ学校での話……
違うわ……いつも音楽スタジオで練習しているの
へぇ……
どうするの……?
いやそれは……
私のバンドが失敗したらどうするの?
ユーカはそう言うと、ネルはちょっと口を噤んだように黙りこくってしまう。
それは……俺には関係ない……
あなた……歌えるの?
歌えない……
そんな……
とにかく今日のライブは中止しよう
え、中止するの……
大事な演奏なのよ……あなた歌いなさいよ
え、私に歌えって言うの……
歌いなさいって言ってるの……
そんなの無理だよ……バンド経験とかないのに……
じゃあどうするの
とりあえず、ついてきて……今日は二人一緒にいよう……
ネルはそう言うと、ドアを開けて、そこから離れようとする。