ハヅキ

うーむ、守護者がまだおらんのなら、少し行ってみたい気持ちもあるのが……

ヒナタ

い、遺跡に侵入する気なの!?

アルド

それって良くないことなんじゃ……

ハヅキ

良くないことじゃが、この世界を知る手がかりにもなると思うんじゃ

ハヅキ

大神様と精霊が住んでいたと言われておる、古代の場所……神話に残されていない何かがあるかもしれん

ネネ

…………

ルーク

遺跡には代理の守護者として、今朝の騎士野郎二人がいるらしい

ヒナタ

あ……あの悲鳴を上げていた人達のことなの?

アルマ

そ。あの間抜けな人達ね

ハヅキ

ふむ、間抜けな奴等なら遺跡への侵入も容易いじゃろうて

ハヅキ

早速明日の夜、遺跡に向かおうぞ!

フェン

ううん、そうもいかないの

アルド

やっぱり何か、罠とか仕掛けられてるの?

ルーク

いや……王族が直々に、遺跡周辺の見回りをしているんだ

ネネ

王族が……?

ネネ

なぜ王族が、遺跡を見回りをしていますの?

フェン

それは、私達にも分からない

アルマ

分かるのは、その王族の名前が"ノーチェ"であることくらいだよ

アルド

ノーチェ!?

ハヅキ

それは本当か!?

ヒナタ

でも、ノーチェは小さな子どもってレックスが言っていたの

ネネ

子どもが遺跡周辺の見回りだなんて……危険すぎますわ

フェン

うん、だけど……私達が会ったノーチェは、青年だったよ

ネネ

え……?

アルド

青年?子どもじゃないの?

アルマ

ボク的には、レックスと同じくらいの歳に見えたけど

ルーク

……ハヅキ、「ノーチェが子ども」という情報がガセである可能性は?

ハヅキ

限りなく、ゼロに近いと思うぞ

ハヅキ

あの情報は、信用できる情報源から仕入れたものじゃ

ハヅキ

……証拠は確かにないが、しかし、彼女の情報は今までも信憑性があったからの

ルーク

ふーん……でも、実際に青年であるノーチェを見たフェン達がいるしな

ハヅキ

………………

ルーク

………………

アルド

と、とりあえずさ!

アルド

この街に遺跡が発見されて……そして、ノーチェを名乗る王族が遺跡を見回ってるんだね?

フェン

ええ、そうです

アルド

つまり、遺跡には騎士団と王族がいるから……僕達は近付かない方が良いよね

ネネ

そうですわね……何かの拍子にバレてしまったら、大変ですもの

アルマ

そうだね。いくら代理の守護者が間抜けでも、一応は騎士二人だ

アルマ

……いや、王族が近くにいるなら、バックに多くの騎士がいる可能性が高い

ヒナタ

そ、そそ、そんなところに近付いたら、ヒナタ達が危ないの!

フェン

そうだね

フェン

だから、何がなんでも、私達は遺跡には近付かない

フェン

それで良いよね?二人とも

ルーク

……ああ、分かった

ハヅキ

……うむ

アルマ

ボク達が得た情報は、以上だよ

ハヅキ

分かった。レックスには、ワレから伝えておこうぞ

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