■火葬場にて。

――というタイトルですが
少しだけ告別式を
入れさせてください。




告別式です。
が、面子は
昨夜と変わりません。

お焼香や読経などのやることも
ほぼ同じです。



弔電が何通か来ていて
その読み上げがあったことと

お坊さんの衣装が
豪華になったこと
くらいでしょうか。





締めの遺族代表による挨拶は
身内以外の参列者が
いないため割愛。


『お別れの儀』として
お棺に花を入れていきます。

お顔まわりに大目に入れてあげて下さい



お花は葬儀会社さんが
片手で持てるサイズにして
渡してくれるので、
渡されるまま
入れていけばいいです。

参列者が多ければ1人1回なんだけど

人数が少ないから何回も回ってくる








お棺に蓋をし、
今度は火葬場に向かいます。




先頭の霊柩車には母が、

追走する2台目に
遺影を持って私が乗りました。



火葬場は山奥と言うか
街中から外れたところにあるので
カーナビ必須です。




先頭の霊柩車は
後続が全台抜けられなさそうな
信号に差し掛かると
早めに止まってくれますので

見失うことは
ありませんでしたが。


















火葬場に着くと
そちらの担当の方が
車寄せで待っていました。


お棺の移動などはお任せして
私たちは促されるまま
中に入ります。


火葬炉と言うらしい
どうみても火葬用の入口が
並んだ部屋でお焼香。


炉の中にお棺を入れた後、


私たちは食堂のようなところに
通されます。

1時間ほど待たされるので
その間にお昼を頂きます。

(多分、精進落としを兼ねています)

このお弁当、
斎場のご近所にある
仕出し料理屋さんでした。

(火葬場は隣市なんですよね)

多分プランの中に
入っているものと思われます。

遺体を火葬炉に入れた直後に
食べられるのか?

食べられるんだよね……



意識を悲しいほうに
向けさせないようにか、
食堂は二面がガラス張りの
かなり明るい作りです。

外の木々が
良く見えます。









食べ終えてしばらく
待っていると



掲示板に火葬炉の番号が
表示されるのと同時に
アナウンスでも呼ばれます。




拾骨です。



炉の前に戻ることが
多いのですが

今回の火葬場さんは
拾骨用の部屋に通されました。

焼け残った骨を
骨壺に入れていきます。

足の骨から入れて行きます

壺の中でひっくり返らないよう、
足の骨から順番に。

火葬場の方の指示のもと
遺族それぞれが
箸で1本ずつ
入れていきます。





高温で焼くので
結構粉々になるのですが

故人が大柄だったり
骨が丈夫だったりすると
壺に入らない大きさで
焼け残っていまして。


ちょっとショッキングですが
壺に入るよう、
目の前で砕かれます。

しっかりした骨ですね~

はあ

普通はこんなに残らないんですよ

と、リアクションに困る
褒められ方をされました。





ひととおり入れ終わると
あとは火葬場の方が
一気に入れていきます。


この時決まって
見せてくれるのが、

これが喉仏です

喉仏(のどぼとけ)です。

こちらは奥様に

はい

と、母が骨壺に入れます。








そしてまたしても
ショッキングなことですが

人間の骨は骨壺に
全部入りません。

入りきらなかった骨は
某県の山奥に
まとめて埋葬されます。

こちらですね

と、地図も見せてもらいましたが
多分、行くことはないでしょう。

この作品を書くにあたり調べたところによると、一部の骨で済ませるのは関西圏で、関東は全部入れるそうです









骨壺と
持って行った遺影を受け取り
火葬場を後にします。










これで終わり、
と言いたいところですが

再び斎場へ。
『還骨法要』を行います。





通夜や告別式の時よりも
小さい祭壇で

再度、遺影とお骨を飾り、
お坊さんに読経して頂きます。

初七日法要を兼ねています。
まだ七日経っていませんが、
人が集まれる時にまとめてすることが多いです



今までのと少し違うのは
経本を渡されて

ご唱和下さい

↑訳:『一緒に読もうぜ』

と言われること。

〇▽■〇※◆△〇※~

〇▽■〇※◆△〇※~

知らない、読んだことない
なんて問答無用。

この唱和、
以降の法要でも
(月命日や四十九日などの)
やらされます。











終了後、
葬儀会社さん立会いのもと
お坊さんの控室に行って
お礼を渡し、


今後の予定を決めます。

四十九日
百箇日
月命日

〇日後に来るのが
わかっていますので
事前にお坊さんの予定を
押さえておくのですね。

その後も一周忌、三回忌~と続きますが、一年後、三年後の分はさすがに早いので

その前の月命日でお会いした時に決めると良いでしょう



そして今後の予定を
決めた後、
やっと家に戻ります……

場合によっては、ここで精進落としを頂くこともあるそうです。

……が、まだ終わりません。

祭壇を作ります

自宅の仏間に
後飾り祭壇を作ります。


これは葬儀会社さんが
やってくれます。

段ボール製の祭壇キットを
組み立て、
線香立てなどの仏具を並べます。



この祭壇と仏具は
四十九日が終わったあたりで
葬儀会社さんが回収に来ます。

仏具はそのまま
買い取りもできます。







そして自宅に神棚が
ある場合ですが

忌明けまで神棚は閉じておいてくださいね

と言うことで
神棚の扉を閉め、
白い紙を貼ります。

神様が穢れると言う考えから神棚を閉めるそうです

忌明けは50日後。
その間はお供えも中止です





そして注文しておいた
香典返しの袋も

届きました。

葬儀会社さんが来てガタガタやっていれば、ご近所さんがたに『何かあった』と思われてしまいます

父の調子が悪かったのも知ってるし

亡くなったことは後で回覧板でお知らせするつもりなんだけど

これで、いつ来られても安心です


葬儀関連は
これでやっとおしまいです。


火葬場にて。

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