■斎場にて・1。




今回利用した斎場は
遺体を安置しておく部屋と
それに続く畳部屋が2つ、
食堂のようなテーブル部屋と
水回りが付いて
1家族分のスペースになっています。

トイレは斎場のものを共用します。











私が到着してしばらくすると
葬儀会社さんが来ました。

では早速ですがプランを決めていきましょう

高いほうが豪華になって
花が増えます

詳しくはカタログをご覧ください

写真付きで載っていたのは
5段階くらい。
あと、もうちょっと安いのが
2つほどありました。

……3番目くらい?

そうねぇ

こう言うあたり
真ん中を取るのが
いかにも日本人ですが。





ただ、

父の兄弟は
すでに他界しているか高齢で
母方の親族は遠方。

家で葬儀を行うなら
ご近所さんも来るのでしょうが

言い忘れましたが
家で葬儀をする場合は病院から直接家に運んでくれます

我が家は安置場所がないので斎場を選んだだけのことで

少し離れた葬儀会館なので

ご近所は後でお焼香に来てくれるから、今はいいわ

と言う母の意向のもと、

参列するのは
母の他、
私の家族と弟の家族だけに
なりそうなので
小さいプランにしました。

火葬場までの送迎車がないプランです




ただ、このプランでは
式場の花が寂しすぎるので
4つ追加しました。



父は赤が好きだと言う話を
ちょっとしたら

それじゃ少し花に色を混ぜましょう


言って下さって

白1色ではなく
ピンクや紫の混じった
華やかなものになりました。



あとは喪主をどなたかされるかですが

喪主を誰にするか、
お寺をどこにするかを決めます。

菩提寺が遠方だったり、廃れたりしてなかったとしても

宗派だけわかっていれば
その宗派のお寺を紹介してもらえます

葬儀会社さん、リスト持ってます




喪主は兄ちゃんのほうがいいんじゃないかしらねぇ

……座ってるだけなんだからお母さんでいいんじゃない?

奥様がされることが多いですね

と言うことで
喪主は母になり

翌日・通夜、
翌々日・告別式
に決まりました。










さて、
決めることはまだあります。


通夜も告別式も
身内だけとしたのですが

ご近所は後でお焼香に来てくれる

予定なので、
香典返しを
用意しなければなりません。

鰹節やお茶などと清めの塩が
入っているあの紙袋です。

ちなみに香典の金額によって
後できちんとお返しをします。
※半額相当




ふりかけと海苔のセット
だったでしょうか。

ともかく
我が家は年中麦茶派で
お茶を飲まないので
お茶のないセットをお願いしました。



……なぜ
我が家が基準なのかと言えば

あんたたちも持って帰っていいわよ

と言われたので、
使えるセットを
選ばせて頂いた次第です。



このセットを
初回に40袋ほど納品。

足りなければ追加もOK
とのことでしたが

最終的に
少し余るくらいでした。

この葬儀会社さんは
使った分だけ清算するタイプでした

もし買い取りの場合は
人数を把握し間違えると
大変なことになりますね





次は遺影です

『脱帽で』
『目の開いている』
『正面を向いた』
『なるべく歯が出ていない』
写真がいいですね

脱帽で正面……



結構あるとお思いでしょうが、
これがない。
本当にない。

思い返せばそんな写真は

卒業式のアルバムと履歴書に貼る写真

くらいしか
撮った記憶がありません。




しかも
父の趣味はアウトドア。
帽子を被っている写真しか
ありません。


アルバムの他
スマホのフォルダーまで
探しましたが

ない。





結局、

帽子を被っているほうがご本人様らしいのなら、帽子付きにしましょう

と言うことで、
なんとか1枚選びました。

と言うか、それしかありませんでした






大人になると
写真を撮ることって
少なくなってきますが

納得のいく1枚を
用意しておくと
残される方も安心です。

そう言えば少し前に流行った
『終活』でも『遺影の写真を用意する』ってありましたよね?






次はお着物ですが

お棺に寝かされている時に
白い装束を着ていますね。
どれも同じだと
思ってましたが

宗派によって
頭に三角のアレ

アレ→

を付けるかどうかが
違うそうです。








それと
オプションになりますが
湯灌(ゆかん)もお願いしました。

入院中は体を拭いてもらうだけで、まともに入浴できなかったものね


と言う、
残された側の自己満足の
ようなものですが。











ここは2階に事務所がありますが
葬儀会社さんも
夜には帰ってしまうので

自動ドアの切り方、点け方、
施錠のしかたを
教わります。




……イベントホール系に
泊まることって
人生で滅多にないですね。










夕食は
近くのスーパーで
お弁当を買い、


スーパーが開いていない
翌日の朝食分は

少し離れたコンビニでした。

食欲がなくて

と食べない母も
和菓子なら摘まんだので
彼女には
ミニ桜餅や葛餅を。




意気消沈して
食べたくないのもわかりますが
それよりも

食える時に食っておくんだ! 

人間、数日食べなくても
生きていけますが

終った後で気が抜けて
体調を崩すわけにはいきません。



斎場にて・1。

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