フェン

う~……風邪かなぁ

ルーク

お腹出して寝るからだぞ

フェン

そ、そんな子どもみたいなことしてないよ

フェン

……え、してないよね?

ルーク

………………

フェン

その沈黙は、どういう意味?

ハヅキ

ふむ……銀髪の少年に、マフラーを巻いた鳥か

レックス

……クラウド君にフウルちゃんだな、きっと

アルド

どうしたんですか?なんだか、難しい顔してますけど

ハヅキ

おぉっと、すまんすまん。ちょっと居眠りしとったわ

ルーク

おいおい……

レックス

うーん……まあ、彼らのことは気にしなくて良いと思うよ

ヒナタ

どうしてなの?

レックス

王家の人間が、こんなところウロウロしてるわけないし……それに

レックス

アルド君をシンシアへ導いた人なんでしょ?だったら、きっとノーチェみたいな悪い人じゃないさ

ハヅキ

うむ。もしその人物がノーチェだとすれば、その時にアルドを騙して行動し、精霊のヒナタが現れたところで捕まえれば良いものな

フェン

まぁ……確かに

ルーク

だが、あの近辺には騎士団がいた。アルドをシンシアへ誘導した後、騎士団の連中に「後を追って精霊を確保しろ」なんて言ったんじゃないのか?

ハヅキ

…………

レックス

……ひとまず、その人物の正体は後回しで良いと思うよ

レックス

アルド君には害を与えなかったし、廃院で出会った時も特に何もしてこなかったんだろ?

フェン

うん……むしろ、早く離れろって忠告してくれたかも

レックス

じゃあ、きっと大丈夫だ……多分

ルーク

多分かよ……

ハヅキ

それより、ワレは今後どうするのか考えたい

ハヅキ

この街に居続けても、大した情報は手に入らんじゃろう

ハヅキ

いっそのこと、ツアイヤに殴り込みなんてどうしゃ!?

ルーク

やめてくれ……本当に、やめてくれ

フェン

殴り込みも良いけど……まずは、アルドさん達が能力に慣れるように練習しないとね

ヒナタ

うん!いっぱい練習して、アルドやおねーちゃん達を守れるように頑張るの!!

アルド

すみません、少し時間をください……

レックス

ああ、良いよ良いよ。元からそのつもりだったし、どちらにせよこの街で情報収集するんだ

レックス

どこの街に向かうか。そういう問題は、お互いが満足する結果を生み出した時に考えれば良い

ルーク

と、いうわけだ。もうしばらく世話になるからな

ネネ

ええ、構いませんわ

アルマ

そうなると思って、既にレイスを買い物へ向かわせているよ

ハヅキ

さすがじゃの♪

ヒナタ

えへへ~、ご飯が楽しみなの♪

アルド

一人で大丈夫なのかな……

アルマ

いや、むしろ今は一人にしておくべきだね

アルマ

帰ってくる頃には大丈夫だと思うから、放っておきなよ

アルド

そっか……アルマ君がそう言うなら、そうなんだろうね

ルーク

アルドー、ヒナタ借りて行くぞー

ヒナタ

えっ?アルドは?

ルーク

アルドはレックスと訓練だ

ヒナタ

そんなぁ~!一緒が良いのぉ~~!!

ハヅキ

ふふん、愛されておるの

アルド

あ、あはは……

ネネ

アルドさんは、レックスさんと訓練しますの?

レックス

うん、そうだよ

アルド

よろしくお願いします

レックス

こちらこそ、よろしく

フェン

情報収集は私が頑張るから、訓練頑張ってね☆

アルマ

ボクもついて行くよ、女の子一人じゃ危ないしさ

ハヅキ

では、頼むぞい

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