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ムーンドルバ邸
客室
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ムーンドルバ邸
客室
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そう、ヴォルク・スバトフと名乗っていたあの露天商。
アヤツはの父親は、太陽侯と夜月侯の父親であるエスタ・ドルバなのだ。もっとも、ヴォルク・ドルバは正室の子ではなく、妾との間に生まれたと言う話ではあるが。
そうだったのか。
全くそんな素振りは見せなかったのに……。
で、そのヴォルクとトロワの行方になんの関係があるんだ?
それがな、驚いたことに
太陽侯がアインスターク城に攻略にあたった際、アインスターク城攻略の別働隊隊長として軍を率いていたというのだ。
なんですって!
幼い頃から太陽侯と拳を交わし合っていたというヴォルク。ヴォルクは太陽侯に次ぐ実力の持ち主だったと、傍から見ていた夜月侯がそう言っていた。
そんなふうには全く見えねぇんだがな。
太陽侯が帰らぬ人となり敗北を喫したその日、ヴォルクの部隊も壊滅し、ヴォルクのみがレヴスへと戻ってきた。その姿は人が変わったようだ、と夜月侯は言っていた。
……。
そしてヴォルクは夜月侯に『トロワに奪われた』とだけ残し、野に下ったというのだ。
トロワに……奪われた……か。
アヤツにとって思い出したくない記憶かもしれんが、唯一の手がかりとなってしまった以上、助力を求めるしか無い、ということだ。
わかったわ。
早速クルナに戻りましょう。
……。
シーラ、ソルフェ。その事なんだが……。
む?
え?
それぞれの道
えー!!
パーティーを離脱するだと!?
あぁ……。ちょっとやらなきゃいけない事ができちまってな……。
何かあったの、ポメラ?相談になら乗るわ。
……。
ウソ……なもんか!
誰にも優しくて……、偏見なく受け入れて……、強くて……、みんなに好かれるイサムなんか……。
やめろ、変な同情は……。惨めになる。
……我は……誇り高き……有角人……。
……最後まで……それは変わらぬ。
……それはちょっと勘弁してくれ。
なに、一週間ほどで終わるはずだ。
ヴォルクの話次第かとは思うが、いずれはアルザレア上水道からウスト大陸にむかうんだろ?
まあ、そのつもりではある。
それなら、多分コケッツで落ち合えるハズだ。どちらが先についたとしても、そこで待機する形にしようぜ。
ふぅむ。待ち合わせはその方法で構わないのだが……
ポメラの言うやらなきゃいけない事。それは今である必要があるのか?
ああ、そうだ。
そうか……。
……わかったわ。ポメラの意思を尊重します。
まぁ、仕方あるまい。
すまねぇ、シーラ、ソルフェ。
ライル、シーラはお前さんに任せたぞ。
ご心配なく、はじめからそのつもりですから!
ああ、頼もしいねぇ。
では、クルナにはポメラ抜きで向かいます。
悠久の風を切り
眼下の大地も意に介さぬ
大空の支配者よ!
その誇り高き翼を我に貸し給え!
その誇り高き翼を我に貸し給え!
いでよ、ワイルドウィンド
じゃあね、ポメラ!
風邪を引くでないぞ!
ああ、気をつけてな。
ワイルドウィンドさんは
シーラさん達を載せてレヴスを旅立ちました。
ひとりムーンドルバ邸の客室に残るポメラさん。
物思いに耽ります。
ふぅ……。
アインスターク……。まったくと言っていいほど手も足も出なかった。あそこまで力の差が有るとは。
この先を進むにはさらなる力が必要だ。
トライアンフ……。
この名前と再び向き合うつもりはなかったんだが……仕方ない。
あーあ、ギーズめ。
まさか、アタシがお前に感化されるとはな……。
つづく
【勇者勇の装備】
レベル :24
めいせい :312
ぶき :新品の短剣
よろい :鋼鉄のよろい
かぶと :銀の額当て
たて :なし
どうぐ :野ばらのペンダント
焼豚×2
焼きとり×2
霊薬草×5
淡水ザメの煮凝り
淡水ザメの骨
淡水ザメの牙
黒王の羽
いつもの額当て
王の冠
カジノコイン×2560
緋糸手句の防寒具
なかま :[泉守]ダイ
[もふもふ]もふもふ
[魔導エンジニア]ラムディッシュ
とくぎ :ファイアブレス
トキシックブレス
釣り
カン
介抱
じょうたい:モテモテ
【シーラの装備】
レベル :36
めいせい :7240
ぶき :いつもの本
よろい :いつもの服
かぶと :いつもの飾り
たて :なし
どうぐ :やくそう×94
イーサ薬×9
おみやげ×99
ガラスの破片
夜月侯の手紙
なかま :大魔導ソルフェージュ
[コボルト]ライル
とくぎ :しょうかん
値切り
冷やかし
虫の知らせ
ディゾネの思い出
寒さに耐える
好奇心
ギーズの想い
じょうたい:真パーティーリーダー
クロニフィカント