リューテルノ アインザッツ

君の今日は、なんでもない一日だった。本当に代わり映えのない日常の、ほんの一日。天気も良く、君はいつも通りに学校や仕事場へ向かい、何事もなく一日を終える。

リューテルノ アインザッツ

ベッドに入り、ぼんやりと部屋の隅にうずたかく積もる暗闇を眺めながらあなたはなんとなく然木蘭のことを思い出す。

リューテルノ アインザッツ

あなたの信仰対象である、然木蘭を。

イツシマ ツナグ

あは~~~~やっぱそういうパターンか~~~~!!!

リューテルノ アインザッツ

そういうパターンだね。
きみは多分…今日もいくらかストーキングでもしたのかな?それで見たあれやこれやを思い出しながら寝ようとしてるね。

イツミ セイジ

今日の蘭サマもとびきりかわいかったな~!明日はどんな姿が見られるかな…

イツシマ ツナグ

ってな感じか?

リューテルノ アインザッツ

うんうん、愛が伝わってくるなぁ…

リューテルノ アインザッツ

さて…今日の姿を思い描きつつ、彼は今頃何をして、何を思っているのだろうか。自身の全てに等しく、神にも近しい彼を思い描きつつ君は瞼を下ろす。

リューテルノ アインザッツ

すると、抗えないほどに強烈な眠気に襲われた。意識が深く沈んでいく。
君はそれに抗う必要も、術もない。ただゆっくりと、落ちていく。

イツシマ ツナグ

わーいクトゥルフだ~~~!!!

リューテルノ アインザッツ

君は本当にぶれないねぇ…

リューテルノ アインザッツ

生温い意識を切り裂く電子音。薄く目を開ければ携帯電話が鳴っており、ディスプレイには『然木蘭』の名前が表示されていた。

リューテルノ アインザッツ

君は薄れゆく意識の中、それに指を伸ばす。しかし、纏わり付く眠気には逆らえず、携帯電話を確認することなく君の意識は暗転した__。

リューテルノ アインザッツ

凍えるような寒さ。
肌を刺す冷気で君は目を覚ますね。

イツミ セイジ

…ん…あれ…ここは…

リューテルノ アインザッツ

薄く目を開ければ、そこはただの暗闇だった。どこまでも、どこまでも続く塗り込められた黒色。伸ばした手の先すら見えないような果てのない闇。
ここは、どこだろうか。

リューテルノ アインザッツ

ただ暗いだけだというのにそれは酷く君の恐怖を煽る。SAN値チェック0/1だよ。

イツシマ ツナグ

よっしゃ開幕SAN値チェック!張り切っていこうぜ!!

リューテルノ アインザッツ

テンション高いなぁ…見てて飽きないね

イツミ セイジ
SAN49→48成功
減少なし
 
 

イツシマ ツナグ

っぶね…

リューテルノ アインザッツ

ふふ、幸先いいね。
でもまだ終わらないよ。

リューテルノ アインザッツ

君は今、皮膚が割れるほどの寒い空間にいるんだ。これにより、耐久値を1d3減少させてね。

イツシマ ツナグ

うわこっちも痛え!!!

イツミ セイジ
ダメージ1D3→3
耐久12→9
 
 

イツシマ ツナグ

痛い!!!まじか最大値か!!

リューテルノ アインザッツ

あはは!本当に景気いいね君は!

リューテルノ アインザッツ

さて…君が体を縮こまらせながらあたりを見回すと、ずっと遠くにぼんやりとした光があるのが見えた。

リューテルノ アインザッツ

月のない夜に浮かぶ一等星のような光。それはまるで君を導くかのように思えたね。

イツシマ ツナグ

んん…寒いし不安だし…とりあえず光に向かって歩くかな。明かりがあるってことは、熱エネルギーが発されてるかもしれないし…

リューテルノ アインザッツ

OK。それじゃあ…

リューテルノ アインザッツ

君は暗闇の中を進んでいく。
足元も見えない暗闇の中を、たった一つの光を目指して。

リューテルノ アインザッツ

静かな空間では、足音が痛いほど耳の奥によく響いた。なにかに急かされるように足音が早くなる。
光が近づく度に安堵を覚え、それを目指して君は進んでいく。

リューテルノ アインザッツ

そして、ようやくたどり着いた光の元。そこにあったのはひとつの人影だった。その人影はぼんやりとした光を零している。ふと、あなたはあの痛むほどの冷気も無くなっていることに気がつくだろう。

イツシマ ツナグ

救われた~感満載で話しかける!

リューテルノ アインザッツ

それじゃあ…君が話しかけるより前に声が聞こえるね。

――やあ、世時。

イツミ セイジ

…え…?

リューテルノ アインザッツ

突然耳に飛び込んだのは、酷く落ち着いた声。何事もないように振り向いた彼は、然木蘭だった。

イツミ セイジ

蘭サマ!!!!!!(クソデカ歓喜ボイス)

イツシマ ツナグ

いや待てひどく落ち着いた声?世時相手に??蘭が???(冷静になるPL)

リューテルノ アインザッツ

さすが…違和感に気づくのが早いなぁ…

リューテルノ アインザッツ

そうだね。君が思ったように、冷静な声、動揺のない瞳。不自然な程に彼は落ち着き払っているよ。しかし、君はそれ以上におかしなことに気がつくね。

イツシマ ツナグ

まだ何かあんのか…?

リューテルノ アインザッツ

ああ……彼には色がないんだ。

イツシマ ツナグ

……?どういうこと?

リューテルノ アインザッツ

言った通りさ。

リューテルノ アインザッツ

満月を映したような金の髪も、黄色人種の平均的な肌も、翡翠の目も。色彩を施し忘れたように真っ白になっている。
それ以外は完全に然木蘭であるということが、より奇妙さを表していた。

リューテルノ アインザッツ

光の中にいた然木蘭、その奇妙な姿にSAN値チェック0/1だよ。

イツシマ ツナグ

だよな~~~~~!!!
スーサイデッド行った後にこれは怖いわ!!

イツミ セイジ
SAN49→17成功
減少なし
 
 

リューテルノ アインザッツ

おや…案外固いね。

イツシマ ツナグ

今回はリアルダイスとも仲良くやっていけそうだぜ!!

イツミ セイジ

ら、蘭サマ!?どうしたの!?大丈夫!?

イツシマ ツナグ

って、手とか顔とかぺたぺたしながら聞くかな。

リューテルノ アインザッツ

OK。なら…

サバキ ラン

俺は大丈夫。世時こそ、大丈夫?こんなに体冷やして…寒かっただろう?

イツシマ ツナグ

えっえっえっ待って待ってまって怖い怖い怖い

リューテルノ アインザッツ

あ、怖いんだ。てっきり喜ぶかと…

イツシマ ツナグ

何起きてんだよ…なんでこんなにフレンドリーなの…?また世界終わるの…?

リューテルノ アインザッツ

さあ、それは君の行動次第なんじゃない?
おかしいと思うことがあるなら、聞いてみたら?

イツシマ ツナグ

んん~~~~…

イツミ セイジ

あの…俺は、大丈夫…
蘭サマ、その…色、どうしたの?

サバキ ラン

ああ、これね。
まだ未完成だからね。色はないんだ。

イツミ セイジ

未完成って…?

サバキ ラン

未完成は未完成さ。
証明が終わってないからね。

イツミ セイジ

……どういうこと?証明って何?

サバキ ラン

ここに君の神はいない。その証明さ。

イツミ セイジ

………………………

イツシマ ツナグ

やべえほんとに何もわかんねえ!!

リューテルノ アインザッツ

……君が答えに窮していると、蘭はゆっくり微笑みを浮かべ、落ち着いたしぐさで唇を開く。

サバキ ラン

世時

リューテルノ アインザッツ

彼はそう言って、君に手を伸ばし、その手に何かを握らせた。冷たい金属の感触に凍えた手が痛む。

イツシマ ツナグ

な、なんだよ…

リューテルノ アインザッツ

視線を向ければ、手の中にあったのはーー

リューテルノ アインザッツ

銀色に煌めく鋭利なナイフだった。

イツシマ ツナグ

いっ…!?

サバキ ラン

さあ、いこうか

イツミ セイジ

いこうって、どこに…?

イツミ セイジ

ていうかなにコレ!?いろいろ説明が足りてないんだけど!!

サバキ ラン

さっきも言っただろう?君の神の不在を証明するんだ。

リューテルノ アインザッツ

それだけ言うと、蘭はかとんと足音を響かせてどこかを目指し歩いていくよ。

イツミ セイジ

ああ!蘭サマ!!待ってよ!!

イツシマ ツナグ

って言って、とりあえずついてく…

リューテルノ アインザッツ

うんうん、いい選択だ。それじゃあ…

リューテルノ アインザッツ

すたすたと歩く蘭に君はついて行く。
どんな仕組みかはわからないが、蘭の周りは寒くもなく暗くもない。蘭の近くにいれば、怖いものはなかった。

イツシマ ツナグ

ますます怪しいんだが…

リューテルノ アインザッツ

君たちがしばらく歩いていると、目の前にひとつの扉が現れた。金属でできたよくある扉だ。

サバキ ラン

さぁ世時、こっちだよ

リューテルノ アインザッツ

彼は扉に手をかけ、君に入るように促すね。

イツシマ ツナグ

…………

イツミ セイジ

…ここには何があるの?

サバキ ラン

君の神はいない…その証明に必要なものさ。

イツミ セイジ

……わかった。

イツシマ ツナグ

何もわかんねえけど…世時ならたぶん、とりあえず従うはず…!

リューテルノ アインザッツ

OK。それじゃあ、君は促された扉の中へと入っていくね…

狂信者は神の色を奪えるか?【きみはかみさま】1色目

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