イツシマ ケイジ

朝起きると、酷く不気味な夢を見たような、背筋がじっとりと湿った感覚を覚える。
また、悪夢を見たのだろうか。ずきりずきりと、嫌な感じに頭が痛むよ。

サヴァラン ブリュレ

症状日に日に悪くなってる気がする…アイデアかな?

イツシマ ケイジ

うん、お願い!

サバキ ラン
アイデア80→43成功

イツシマ ケイジ

それじゃ君は、夢の内容をまた思い出すよ。こんな夢だったね。

あれはどこだろうか、
ビル街などが見渡せる場所の夕暮れの中で。

 泣き叫びながら、自分は誰かに
手を伸ばしていたような気がする。
  
  

イツシマ ケイジ

思い出した夢の内容に、君は酷く不気味な予感を感じるね。SAN値チェック1D2/1D2+1だよ。

サヴァラン ブリュレ

あれ?待って増えてない?(今気づいた)

サバキ ラン
SAN68→86失敗
減少値1D2+1→2
68→66

サヴァラン ブリュレ

最大値じゃないからまだ…

イツシマ ケイジ

さて、例のごとく、君はいつも通りお店を開くことになるね。
今日は11月8日の水曜日。週の中日だ。

サヴァラン ブリュレ

ニュースは?何か変わったことやってない?

イツシマ ケイジ

そうだね。世界滅亡へのカウントダウンが特集として組まれてるよ。

サバキ ラン

一昨日まで、冗談だって言ってたじゃないか…

サヴァラン ブリュレ

ってめっちゃ不安になりながら朝ごはん食べる…

イツシマ ケイジ

OK。テレビを見てるうちに、ちょうどいい時間になったね。
テレビ消す前に聞き耳をお願い。

サヴァラン ブリュレ

D'ac

サバキ ラン
聞き耳25→74失敗

イツシマ ケイジ

ありゃ。それじゃあ…テレビを消す直前、君はこんなことを話しているのが聞こえるね。

今日の朝の一口哲学講座です。――五分前仮――の…

サヴァラン ブリュレ

絶対重要情報だ…!

イツシマ ケイジ

うんうん、じゃあ、そう直感した蘭君は、アイデアを振ってね♪

サヴァラン ブリュレ

救済ありがたい…!

サバキ ラン
アイデア80→60成功

イツシマ ケイジ

それじゃあ君は、今聞こえた単語は「世界五分前仮説」だったんじゃないかと思うね。

サヴァラン ブリュレ

世界五分前仮説…?

イツシマ ケイジ

これ以上調べたい場合は、またあとでだね。今はお店に急がなきゃ。

サヴァラン ブリュレ

また昼休憩に調べようかな。いい?

イツシマ ケイジ

うん、いいよ。昼休み中に二回行動がとれるね…一回はそれになっちゃうけど、いいかな?

サヴァラン ブリュレ

大丈夫!

イツシマ ケイジ

OK。それじゃあ、図書館で振ってくれるかな?

サバキ ラン
図書館30→85失敗

サヴァラン ブリュレ

ダメかぁ…

イツシマ ケイジ

そういえばこのシナリオ、図書館が推奨技能だったっけ…うーん…

イツシマ ケイジ

……検索キーワードを指定してくれれば、目星でも情報出せるよ。

サヴァラン ブリュレ

え、いいの!?やった!!

イツシマ ケイジ

推奨技能見ないで選んじゃったのは僕だし…

イツシマ ケイジ

さて、なんて調べる?

サヴァラン ブリュレ

世界五分前仮説 とは

イツシマ ケイジ

そのままだね…でも、ネットなら出るワードだ。振っていいよ!

サヴァラン ブリュレ

よし!

サバキ ラン
目星52→78失敗

サヴァラン ブリュレ

昨日の出目どこ…?

イツシマ ツナグ

しっ!読者さんにとっては1セッション1日なんだからそんなこと言うな…!

サヴァラン ブリュレ

貴様なぜ時空のゆがみについて知っている…?まさか…

イツシマ ケイジ

はいはい打ち首獄門♪

イツシマ ケイジ

残念だけど、やっぱりわからないね。

サヴァラン ブリュレ

うーん…器用貧乏が発揮されてる・・・

イツシマ ケイジ

その後、君はいつも通り何事もなく一日の業務を終えるね。

イツシマ ケイジ

さて、閉店準備をしているところでアイデアを振ってくれるかな?

サヴァラン ブリュレ

うわこれ知ってる…

サバキ ラン
アイデア80→14成功

サヴァラン ブリュレ

この出目がさっきほしかった…!

イツシマ ケイジ

おめでとう!では…

イツシマ ケイジ

君は、誰かのじっとりとした視線が背中に張り付いているような、嫌な感覚を覚える。
月曜日に感じた視線と同じようなものだ。

サヴァラン ブリュレ

……振り向く

イツシマ ケイジ

そこには誰もいない。さっきの視線も、気が付けば消えているね。

イツシマ ケイジ

さて、背中に悪寒が走っただろうから、SAN値チェックいこうか。0/1だよ。

サヴァラン ブリュレ

これ…逸見じゃないとしたらほんとに…

サバキ ラン
SAN66→86失敗
66→65

サヴァラン ブリュレ

初期SAN値に戻ってしまった…

イツシマ ケイジ

度重なる視線に、そろそろ精神を削られてきたんだろうね…かわいそうに

サヴァラン ブリュレ

思い返したらこれいつものことなんだよな…よく耐えてるな…

イツシマ ケイジ

それじゃ、君は背筋にひやりとしたものを感じながら家に戻るね。その後は何事もなく時間が過ぎるよ。

サヴァラン ブリュレ

どうせ電話来るんだろうって、来るまでまた仮説のこと調べながら待機してようかな。

イツシマ ケイジ

二度あることは三度ある…っていうしね。OK。ワードはどうする?

サヴァラン ブリュレ

世界五分前仮説 解説

イツシマ ケイジ

うん、いいよ。振って!

サバキ ラン
目星52→19成功

サヴァラン ブリュレ

よしっ!

イツシマ ケイジ

やったね!それじゃあ…世界五分前仮説に関して、次のことがわかるね。

●世界五分前仮説について

 世界五分前仮説とは、
バートランド・ラッセル
によって提唱されたものである。

哲学における懐疑主義的な
思考実験のひとつ。

 世界が五分前にそっくりそのままの形で、
存在しなかったはずの人々が、

 「過去を覚えている」

という状態を植え付けられた状態で
突然出現したのではないか。

 という仮説。
 この仮説において

「5分前の記憶がある」

ということは反論にはならない。
 
 

サヴァラン ブリュレ

なんか…物語の世界の話みたいだ…

イツシマ ケイジ

実際にこんなこと説いた人がいるっていうのが、世界の神秘だよね。

イツシマ ケイジ

もっとも、この説が本当なのだとしたら、「この説を唱えた人がいる」っていうのも「作られた記憶」になってしまうんだけれどね。

サヴァラン ブリュレ

うーん…難しいことはよくわかんないな…

イツシマ ケイジ

それじゃあ…そんなこんなで頭をひねらせていると…

イツシマ ケイジ

君の思った通り、電話が鳴るね。

サヴァラン ブリュレ

出るよ。

サバキ ラン

もしもし

イツミ セイジ

もしもし蘭サマ?
…すごいな。今日は1コールで出てくれるなんて…

サバキ ラン

お前もしかして、大した理由もないのに毎日かけてくるつもり?こっちとしては勘弁願いたいんだけど。

イツミ セイジ

えー、いいじゃん。話したいからかけるんだ。理由なんてそのくらいでいいだろ?

サバキ ラン

はあ……あ、そうだ。

サバキ ラン

遊園地の名前って何?昨日聞きそびれちゃって…こっちでも事前に調べておきたくてね。

イツミ セイジ

え…あ、そういえばそうだったな…はは、ごめんごめん…

イツミ セイジ

ゆうぐれ遊園地だよ。蘭サマも知ってるでしょ?

サヴァラン ブリュレ

……知ってる?

イツシマ ケイジ

うん。電車で小一時間のところに、そういえばそんなところがあったなーって思っていいよ。

サヴァラン ブリュレ

D'ac

サバキ ラン

わかった。アトラクションとかお土産とか、ちょっと調べてみるよ。ありがとう。

イツミ セイジ

……

サバキ ラン

逸見?

イツミ セイジ

あー…いや、ごめん…なんか、その…結構楽しみにしててくれてんだなーって、思って…

サバキ ラン

そりゃあね。遊園地とか、もう何年も行ってないし

イツミ セイジ

そうなんだ…ふふふ、誘ってよかった

イツミ セイジ

…………なあ、蘭サマ?

サバキ ラン

なに?

イツミ セイジ

……

イツミ セイジ

もし、さ…もしだよ…?

イツミ セイジ

本当に世界が終わるとしたら…蘭サマならどうする?

サバキ ラン

……急になんだよ

イツミ セイジ

いや…その…結構周りで騒いでんじゃん?だから…もし本当になったら、蘭サマや、ほかの人はどうすんだろうなって思って…

サバキ ラン

ふーん…………考えたことないな。

サバキ ラン

多分俺は、普通にお菓子作って、それ売ったりあげたりして…

サバキ ラン

最後に、湊平や笑に会いに行くと思う。それで、気が済むまでたくさんお話ししてさ…

サバキ ラン

それで…

サヴァラン ブリュレ

………KP

イツシマ ケイジ

うん?どうしたの?

サヴァラン ブリュレ

なきそう

イツシマ ケイジ

早いよ!?

サヴァラン ブリュレ

いやだって…だって…蘭がこういうのけなげに考えてんだなーって思ったら…自然に涙が…

イツシマ ケイジ

蘭くん、そもそもこういう話題ぜったい嫌いだもんねぇ…ほら、これで拭いて

サヴァラン ブリュレ

ありがとう…(ごしごし)

イツミ セイジ

そっか…ごめん辛いこと聞いちゃったな

サバキ ラン

そう思うなら…聞くなよ

イツミ セイジ

…俺はさ、一番高いところから、世界が終わるのを見てみたいんだ。

サバキ ラン

…高いとこって?宇宙?

イツミ セイジ

うーん…そこまで高いと行けないから…もっと低くていいかな。ははは…

サバキ ラン

なにそれ…なんか魔王みたい

イツミ セイジ

魔王…か……いいかも。

サバキ ラン

は?

イツミ セイジ

俺が魔王なら、終わる世界なんてさっさと捨てて、蘭サマを別の世界に攫っていくよ。

サバキ ラン

ええ…やだなそれ

イツミ セイジ

なんで?

サバキ ラン

それお前と二人きりってことだろう?それが純粋に嫌。

イツミ セイジ

手厳しいなぁ…しょうがない。それなら、蘭サマが救いたい人みんなつけちゃうよ。

サバキ ラン

ほんと?それなら是非にって感じかな。

イツミ セイジ

あはは!…本当に、救えたらいいんだけどな…

サバキ ラン

…話振っといてなに沈んでんだよ…

イツミ セイジ

あはは…ごめん…

イツミ セイジ

あ…もうこんな時間か。
そろそろ切るよ。お休み、蘭サマ。

サバキ ラン

うん。お休み。

イツシマ ケイジ

それじゃあ…電話を切る前に、聞き耳を振ってくれるかな?

サヴァラン ブリュレ

?D'ac。

サバキ ラン
聞き耳25→76失敗

イツシマ ケイジ

それじゃあ…電話を切る直前、

イツミ セイジ

…悲劇は死によって……なんて…

イツシマ ケイジ

という声が聞こえるよ。

サバキ ラン

…?悲劇は…なんだって?

サヴァラン ブリュレ

一応聞きなおすけど…

イツシマ ケイジ

残念だけど、切れちゃってるね。

サバキ ラン

明日聞こう

サヴァラン ブリュレ

って思って寝るよ。

イツシマ ケイジ

OK。電話を切ると、君の瞼は自然に落ちていき、そのまま眠ってしまうねーー

イツシマ ケイジ

おやすみなさい、いい夢を。

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