断章<残月>

やはり、大法典など信じるべきではなかったのだ!


朱華緋奈子に断章《残月》が、今この瞬間憑依した――、それを祈雨丸は理解するだろう。
緋奈子は炎を揺らめかせ、一歩あとずさり祈雨丸をにらみつけている。

祈雨丸(PL)

その憑依を直感し、動かず

祈雨丸

……どういうつもりですか。今の今まで所持品に甘んじておきながら
何故、今になって?

断章<残月>

こちらの台詞だ! 緋の娘が『大丈夫』などと抜かすものだから、様子を見ていたが……、やはり貴様らの目的は禁書の蒐集か。大法典などに封印されてたまるものか……!

彼女はそう叫ぶと、その場に強い炎を巻き上げる。
熱風が顔を打つ。
思わず顔を庇うか、そうでなくても一瞬視界を炎に焼かれることは間違いないだろう。
顔を上げた時には、彼女の姿はどこにもなかった。

祈雨丸

ッ……!


断章<残月はこの場から逃亡した――。

GM

以後、再び彼女を見つけるまで、シーンに朱華緋奈子、および断章<残月は登場できません。

祈雨丸(PL)

成程…

ばさばさと煽られる袖の下、
目を凝らすも彼女の失踪を
見届けることは叶わなかった。
それが落ち着いてやっと、顔を上げる。

祈雨丸

……緋奈子さんは……彼女は、魔法を知っていても、断章の何たるかを知らない……。その隙につけこまれ……いや、

祈雨丸

油断したのは、私か……!

祈雨丸(PL)

と歯軋りをする……

GM

よき……。それでは、祈雨様は彼女が先ほどまでたっていたところに、何かが落ちていることに気が付きます。

祈雨丸(PL)

険しい表情のまま、歩み寄って拾い上げます!

それは、彼女が先ほどまでつけていた簪だった。
逃走の際に落ちたのだろう。

GM

祈雨様は、アイテム『緋奈子の簪』を入手します。

■アイテム:緋奈子の簪
朱華緋奈子がつけていた簪。
緋奈子に憑依するまで、断章<残月が憑依していたのはこの簪だったようだ。
そのためか、その力の一部が移っている。
PCはこのセッション中【幸運】の効果を使用することができる。

祈雨丸(PL)

幸運、だと・・・!?

GM

なお、幸運の蒐集ではないので、このセッションが終わったら効果は消えます!のでご注意を!

祈雨丸(PL)

了解です!

 

この簪を拾い上げ、その力に気が付いた。
それと同時に、祈雨丸の脳裏に不思議な映像が過る。

 

あなたは白い月の光の下にいた。

否、"あなた"は気付くだろう。
これは"あなた"自身の記憶ではない。
誰かの記憶をなぞっているだけだ。

あなたは手に持った盃を掲げる。
目の前の、燃えるような緋色の髪を持つ女性もまた盃を掲げ、快活に笑った。
深い藍色の瞳は夜空のように月の光を映す。
あなたの顔もまたつられるようにして綻んだ。

嗚呼、今日も実に良い月夜だ――。

 

気が付けばその映像は消え、先ほどと同じ景色が周りに広がっていた。

簪を拾い上げた姿勢のまま、暫し呆然とする。
予知夢…ではない。
過去の、誰かの記憶だと気付くことは容易かったが、あの光景、あれだけの焦燥のあとに、
これほど穏やかな映像を垣間見たことで、
酷く戸惑っていた…… 

GM

祈雨様は、思い返してみれば、緋色の髪の毛を持つ女性は少しだけ緋奈子に似ていたような気がしますね。ほんの少しだけではありますが……

祈雨丸

……あの女性は……緋奈子さん、いや……彼女ではない。しかし……

無関係のはずはないだろう。
誰だ、と、はっきりしない蟠りを抱える…… 

しかし、その蟠りを解く者は無かった……。

GM

マスターシーンで起きることは以上です。PLが満足したら〆で!

祈雨丸(PL)

はい! では、

簪を暫く見つめた後、それを袖にしまう。
そして言葉もなく、自らの社へと歩み戻っていく。
空には暗雲が迫り、僅かな雷鳴が遠くで唸る。
それが象るのは、誰の心か……

祈雨丸(PL)

と言った具合に〆ます!

GM

ああ~~~、良きです……!ありがとうございます……!!
それでは、マスターシーンを〆…、次のサイクルへ……


 

背景画像
NEO HIMEISM 様
https://neo-himeism.net/

【マギロギリプレイ】月明りに照葉舞い | 本編 第二週 四

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