※シナリオのネタバレ、および改変が含まれます。

翌日。

いつもの通り、バタバタとした朝だ。
身支度をしながら、朱音は葵衣がインターホンを鳴らすのを待っていた。

竜田 朱音

あれ…?

しかし、どれだけ待ってもインターホンが鳴る気配はない。いつもは家を出る5分前にはやってきて、朱音をゆるゆると急かしているというのに。
そうこうしているうちに家を出る時間となってしまった。

竜田 朱音

なんで葵衣こないんだろ……家にはいる、のかな

PL(美晴)

昨日の今日で心配なので、葵衣くんのチャイムを鳴らしに行ったり…

GM

チャイムを鳴らしてみると、しばらくしてから「はーい」という声とともに玄関の扉がガチャリ

朝霞 葵衣

……あ~、朱音。遅れてごめんねぇ

何事も無いように、葵衣が姿を現した。しかし、その顔色は非常に悪い。その上、目の下には隈も見える。

竜田 朱音

えっ、いや……ごめんね、じゃないし!酷い顔じゃん……!

竜田 朱音

やだ、あたしが連れ回したから悪化した? 今日は学校休んでいいから、寝てて……!

PL(美晴)

と押し返す…ついでに家にお邪魔してしまおうか……

朝霞 葵衣

大丈夫だよ~!ちょっと夢見が悪かっただけだし……学校遅れちゃうよ~?

GM

と言って、押し返そうとする朱音ちゃんを押し切って家の外へ。

竜田 朱音

また夢見って……遅刻はいいの常習犯だから!それより君が倒れたら、それこそあたしが大丈夫じゃないの!

PL(美晴)

力には敵わないから家の外には出てしまうけど、ちょっと反発の態度…

朝霞 葵衣

そこまでじゃないから大丈夫!
それに、卒業まであとちょっとでしょ?
俺、なるべく休みたくないんだよ。
残り少ない高校生活を寝不足で休むのは勘弁……

竜田 朱音

……卒業、

PL(美晴)

とちょっと言いよどみ

竜田 朱音

……わかった。でも、でも、またちょっとでも悪化したら保健室だからね!約束!

朝霞 葵衣

は~い

GM

と言いつつ、学校へ出発ですね……!

PL(美晴)

学校へ…!つねに見張っている!

GM

そしてすみません、この朝のところで実はシーンが切れておりました……!不慣れなGMで申し訳ない……。
登場の侵食率アップをお願いします!

竜田 朱音

1d10 寝食して侵食
(1D10) → 7

GM

そこそこ高め

PL(美晴)

あっぷ

学校へ向かう道中。他愛ない話をしているうちに、葵衣の顔色もよくなってきた。
そして、不意にぽつりと葵衣がこぼす。

朝霞 葵衣

朱音はさ、卒業したらどうするの?

竜田 朱音

卒業したら…?

GM

そういえばそういう話をしたことはあまりなかった、と思い立ちますね。

竜田 朱音

……突然、どしたし

PL(美晴)

と問い返したり…… 卒業後の朱音の進路は何か決めた方が良さげですかね?

GM

特にはっきり決めておく必要はないですよ!ただの雑談ですので!

PL(美晴)

ふむ…!

GM

療養として入った学校だから、このまま大学も行くのか?それとも療養は終えたとしてUGNチルドレンとして本格的にUGNに戻るのか?という感じなのかな…もちろん、他でも全然OK

PL(美晴)

後者になるかな…って方向でRPを……

竜田 朱音

あたしは……君のお陰で十分元気になったし、そろそろ本格的にUGNに戻らないとなって……大学にも席は置けるだろうけど、今まで見たいに普通の学生ってのは無理かな……

PL(美晴)

とちょっと寂し気に

朝霞 葵衣

そっか……

朝霞 葵衣

ちょっと複雑な気持ちはあるけど……、でも元気になったっていうのは、いいことだよね

GM

と半分自分に言い聞かせるようにしつつ

竜田 朱音

学校生活、すっごく楽しかったから……でもやっぱ戻らなきゃね。期限は期限だし

PL(美晴)

と、こちらも自分に言い聞かせるようにしつつ

竜田 朱音

…そういう、葵衣は?

朝霞 葵衣

俺? …ん~、そうだなぁ……

GM

と考える様子をしたあと

朝霞 葵衣

あ、そういえば、クラスの佐伯が卒業旅行の計画立ててたよ~

竜田 朱音

え、佐伯が?どこ行くって?

PL(美晴)

はぐらかされた、と一瞬思いつつ……

朝霞 葵衣

でも井口さんと真っ向から対立してたな~。佐伯は熱海がいいって言って、井口さんはネズミーランドがいいって。
熱海にはさすがの女子も渋すぎると大ブーイング……。
高校最後のタイミングでネズミーランドに行かずにどうする、とかなんとか

竜田 朱音

熱海チョイスとか流石佐伯……どこまでも感性が渋い。あたしもネズミー派だし、そっちのが嬉しいなー

朝霞 葵衣

んふふ。朱音はそういうと思った~

GM

と、ここで

キーンコーンカーンコーン

GM

デジャヴュです。

PL(美晴)

いつもの

GM

いつもの

朝霞 葵衣

竜田 朱音

PL(美晴)

親の声より聴いたチャイム

朝霞 葵衣

いっそげ~~!!!

竜田 朱音

最後までこの調子な気がするし~~!!

GM

いつも通りバタバタと、二人は走っていくのでした……。

GM

そして昨日と同じように授業があったりなかったり。そんな授業中。昼休み直前の時間帯ですね。
またもや、ガタン!という音が教室に響きます。
また居眠りしていたのか?と音のほうをみれば、やっぱり犯人は葵衣のようです。
ただし、今は真っ青な顔で立ち上がっている。

竜田 朱音

あ、葵衣?

先生

お? どうした、朝霞

朝霞 葵衣

……すみません~、めっちゃおなか痛くて~、トイレ行ってもいいですか?

GM

見るからに顔色も悪いので、先生も

先生

おー、行ってこい行ってこい、あれなら保健室行けよ~

GM

と送り出す。クラスメイトからの心配そうな視線を受けつつ、葵衣は教室を出ていきますが、もし何かRPあればどうぞ…!

PL(美晴)

ただならない様子の葵衣くんに

竜田 朱音

先生、葵衣ちょっと朝からヤバそうだったんだよね。トイレから出てきたとこ捕まえて保健室連れてくし!行ってくる!

PL(美晴)

と、姿が見えなくなった辺りで追いかけたい…!

先生

おー?そうか、まぁ分かった。じゃあ頼んだぞ

GM

と、先生も送り出してくれますよ!先生ゆるゆるだな

竜田 朱音

葵衣、絶対無理してるし!もう見逃さない!

PL(美晴)

と誤解されそうな彼女面発言でも残しておこうかな……

GM

ふふwwwww
朱音ちゃんが去ったあとの教室では『……あれで付き合ってないんだぜ』『くっついちゃえばいいのに』とかひそひそされてるのかもしれない

PL(美晴)

教室www

GM

ではそんな教室のひそひそも知らず、葵衣を追って教室を飛び出した朱音ちゃん!辺りを見回しますが、葵衣の姿はありません。

竜田 朱音

男子トイレ、は流石に入れないしな……

PL(美晴)

と廊下に人の気配がないかな……廊下の隅に蹲ってたりしないかな……

GM

いないようですね……。朱音ちゃんはオーヴァードなので、人の気配を探ることもできるかと思います。いくつか男子トイレの気配とか探ってみましたが、どうにも見つからない。

しばらくパタパタと葵衣の姿を探して学校を歩き回る感じかな?

竜田 朱音

あの顔色だし、そう遠くに行けるはずないと思うんだけど……

PL(美晴)

と探し回ろうかな…!

GM

しばらく探し回っていると、お昼休みが近くなってきたのでしょう。早めに授業を切り上げたのか、教室からまばらに人が出てきていたりいなかったり。

そんな廊下を進んでいると、朱音ちゃんは、不意にピリっとした気配を感じます。それはワーディングに近い気配です。探れば、目の前の廊下の曲がり角。その先から、その気配がしてきます。
行動どうぞ!

竜田 朱音

ワーディング…? 葵衣!?

PL(美晴)

と慌てて駆けつける…!なんかこう、ノイマンブレインで状況整理しつつ(?)

GM

はい!!
それでは駆け付けると


そこには、あまりに『日常』からかけ離れた光景が広がっていた。
ありふれた、平凡だったはずの学校の廊下は、絵具を撒き散らしたように赤く染められている。
しかし、辺りに漂う鉄の臭いがそれが絵具などではなく、疑いようもなく血であることを示していた。
その床には数人の生徒がうめき声をあげ、倒れていた。あたりに飛び散る血が彼らのものであることは想像に難くない。
そして、その真ん中には

朝霞 葵衣

……


朝霞葵衣が1人立っていた。
その顔や洋服は、倒れた生徒のうち誰のものかもわからぬ血に濡れ、いつも穏やかにほほ笑んでいる眼はひどく冷たく、それでいて妙な熱に浮かされているかのようにぎらぎらと輝いている。

竜田 朱音

葵衣……?

PL(美晴)

光景に圧倒されつつ

竜田 朱音

何……何よこれ、どういうこと?この人たちの怪我、一体何が起こってたの……?

PL(美晴)

直感として葵衣くんの異常に気付きつつ、行動には結びつかない! 校内履きのまま血だまりを踏みつつ、葵衣くんにゆっくりと一歩近づく……

朝霞 葵衣

……………あ、かね?

GM

朱音ちゃんの声に、ぼんやりとしながらも、目に冷静な色が戻ってきます。

朝霞 葵衣

……え

GM

そして、周りを見渡すと、その顔に恐怖が走る。

朝霞 葵衣

ち、ちが……俺は、こんな……、だって、まだ………時間は…………!!

GM

そしてガタガタと震え始め、その場からはじかれるようにして走り出す!

竜田 朱音

葵衣、ねぇ、時間って……なに? 何が起きたの……? 待って、待ってよ!置いてかないで葵衣!

PL(美晴)

震える手を伸ばす…! 追いかけられるかな…?

GM

では追いかけるべきか、この倒れている人たちを放っておいて?と一瞬逡巡したのかな…。

PL(美晴)

あ、そうかまだこの人たち生きてる…

GM

うめき声をあげてますからね……生きてるとわかるでしょう……
そんな朱音ちゃんの背後から声がかかります。

成上 あずま

ねぇ! なにがあったんだい!?

竜田 朱音

あ、これは……、(葵衣が、と言いかけて)……知らない、嫌な気配に駆けつけたら、こんな……

小柄な彼女は、しかしその惨状に顔色一つ変えずに倒れている人を見回してから、朱音に静かに声をかけた。

成上 あずま

……落ち着いて
大丈夫。ボクも君と同じオーヴァードさ。UGNの人間だよ

竜田 朱音

……!
UGNの……

PL(美晴)

と目を見開き、事情が分かる人と理解して少し落ち着く…

竜田 朱音

あたしも、あたしも、UGN

成上 あずま

うん!ボクは成上あずま。よろしく!

竜田 朱音

あずま、ちゃん?

成上 あずま

そう!ここにはちょっと任務で通っててね

竜田 朱音

任務……そっか、よかった……あたし、ほんと何も知らなくて……。……あ、救急!連絡しないと、あ、普通の病院じゃまずい?

成上 あずま

そうだね……場合によっては、記憶処理とかも必要だし……

そう言いながら、ちらりと葵衣の去って行ったほうを見る。血だまりの真ん中にいた彼の靴にはべったりと血が付いていたようで、足跡が点々と残っていた。

成上 あずま

…‥‥

竜田 朱音

……!ち、ちがう、あいつのせいじゃ……

成上 あずま

……あいつ………『朝霞葵衣』かい?

竜田 朱音

!……そ、そう。そうだけど、違う……葵衣はこんなことする人じゃ……こんなこと出来る人じゃない……

成上 あずま

……うん、そうだね。もしかしたら、誰かに操られているのかもしれない

竜田 朱音

葵衣が操られてる…? ……(夢見が悪い、など色々な兆候はあったけど……と回想……)

成上 あずま

もしそうなら、また同じことをやらされるかもしれない。そうなったら被害は拡大するばかりだと思う。ここはボクがなんとかするから、任せていいかい?

竜田 朱音

う、うん……ありがと……

PL(美晴)

自分に出来るかと不安な顔をしつつ

竜田 朱音

葵衣を助けなきゃ……こんな気色悪い芝居に付き合わせて、葵衣の学校生活台無しにするとか、許せないし

……あたしだって、UGNのチルドレンだもん

PL(美晴)

と震えながら気合をいれる…!

成上 あずま

がんばってね!大事な人なんだろう?いってらっしゃい!

竜田 朱音

!……うん、頑張る!

PL(美晴)

走る~!

走り出した朱音をあずまは見送りながら携帯電話を取り出してどこかへ連絡を取り始めた。そして二三言交わした後、ふっと表情を無くし、去っていく朱音の背中を見つめていた。

PL(美晴)

ひぇ~

朱音が点々と続く足跡をたどっていくと、それは屋上へとたどり着いた…‥。

PL(美晴)

突然にして日常が崩れ出した!!これがDX!!

GM

これがDX!!

PL(美晴)

ひゃっほーう!(震えながら)

GM

盛り上がってまいりました!!(??)

PL(美晴)

わくわくしてきました!!!

GM

では次回もよろしくお願いいたします!ありがとうございました!!

PL(美晴)

はーい!ありがとうございました!!

【DX3rdリプレイ】さよならを君と|part3

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