MIDDLE PHASE
◆Middle01◆
奈落
会いに来ました。クエスターであるキミはその存在に気付くことができました。
「マジかー。マジでいるのかー」
「ええん、来ないんやけど。どないすっかなあ。いやあ、昨日は啖呵切ったはいいが、わいインプタイプやしなあ。クエスター1人とはいえ、勝ち目ないよ……な……あ」
目が合います。
「待った?」
「………」
インプはそのままキミの隣にいる山本をつかんで逃げます。
「今きたとこ? ってうぇぇぇええ!」
「ん!?」
「げんりゅうさーい!」
「川沿いにある公園に来い!」
「ちょっとまって! そこどこ!?」場所知らないので必死で追います。
「なら《シールエリア》でも使って結界を張れ!?」
追われながらそう言います。結界張る特技ですね。アルシャードセイヴァーだとクエスターなら誰でも使える特技となります。
「けっかい? ん、おお、結界。《シールエリア》ね。何よ親切ね。ありがと」
敵なんだかよく分からない発言ですが、《シールエリア》を使うことでそのクエスターの思い描く結界がはれます。大体シャードと同じ形状の結界になることが多くこの結界内ではクエスターは飛行状態として扱われますね。
なるほど。では《シールエリア》宣言。円柱形の結界を張り巡らせます。
物理法則が歪み重力のくびきから放たれます。敵はもとより空飛んでるので飛行状態です。さて、開始早々ですがクライマックスフェイズです。山本は意識を失っています。そのまま鳥が地面に置くと、キミの目の前に立ちはだかります。キミの身体はふわり空中へ浮き上がりました。
「やっば。アタシ魔法少女っぽくない!?」
「魔法少女にあらず。貴様はクエスター……我ら奈落の、敵だ!」
「クエスター? ふーん。そういうんだ。で、アンタが奈落ってのね」
敵は純白から5m地点のエンゲージにいます。移動の際の移動力は【行動値】+5mです。
14mですね。
全力移動が(【行動値】×2)+10mですね。なので今回はすぐエンゲージへ突入できるものとします。クエスターは加護という強力な力を授かっています。《トール》ならば10Dもダメージが増えて、属性も<神>という全属性に対する弱点になります。この個体は属性に対する耐久特にないですがたとえば炎に強いエネミーでもそれを弱点としてダメージ与えますね。
《トール》×3とかしたら超強いのでは?
《トール》×3実際に私、前プレイヤーの方々にセッションでやられてかなり強かったですね!本来敵もBOSSは加護8とか持ってますので。
うげ。あ、《ガイア》持ってるんですがこれって、どの程度までできるんですかね?
GMによるかもしれませんが、例えば敵を救済するとかシナリオにおいて最も重要なシーンで使えますね。奈落になってしまった友人をクライマックスで倒しそれを救うのに使う、とかそんな感じになるのが多いです。
データ的な使い方はできないんですね。たとえばBS回復とか、回数スキル回復とか。
基本的には加護1つ分程度の能力として取り扱うので、今回は《ブラギ》相当の加護として使用可能としましょう。
ん、了解です。では戦闘お願いします。
では戦闘、開始! 合わせまして【クエスト:山本玄龍斎を救う】をどうぞ!