イツミ セイジ
聞き耳50→30成功
さあ、調教部屋の前までやってきたね。どうする?
聞き耳
の後にSAN値チェック案件がないか覗く
テンプレートだね!それじゃ、ロールして!
イツミ セイジ
聞き耳50→30成功
何も聞こえないということがわかるね。人の気配はないよ
開けるぞ…
覗き見るだけだと、薄暗くて鉄臭い部屋だってことしかわからないね。
先に入る。ドアには財布を挟んで置く
それじゃあ…その前に、湊平の腕を、拍真が掴んでくるね
拍真…?どうした?
いや、いやだ、ここは、ここはいやだ…!
そう言って、がたがた震えてるな。
ああ…そりゃそうですよね…
また待つか
でも、この中にSAN値30を放り込みたくないと言うのが本音だ
うーん…でもこれ絶対SAN値チェック避けられないと思うんですよね…
待機組は、世時か笑ってことになるか…
………いや、2人は拍真と待っててくれ。僕一人で行く
ふえぇ!?
それは危ないだろう!?中で自殺系の発狂したら…!!
何かあったら叫ぶ…これから何があるかわからないんだ…下手をしたら、また神格が来る可能性もある。その時のために、なるべく温存しておいてくれないか?
でも…!!
友人が2人も廃人になって帰ってきたら…蘭も普通では済まされないと思うが?
うーん…そうだね。人格は歪むかもね
………それは…
……ずるいぜ、アストル…
それに….メタい話、シナリオの尺的にそろそろ2回目の狩人奇襲が来てもおかしくない
久々のメタ推理…!
そっちでも、何かあったら叫んでくれ…飛んでいく
……分かった。頼んだぞ、湊平
不甲斐ないです…
ああ、任せておけ
KP、湊平一人で部屋に入る。
OK。それじゃあ、中の描写をするよ
部屋の中はうす暗く、中央にいすがぽつんと置かれており、その椅子には拘束するためのベルトなどが装着されているね。その隣には聖杯のような置物が置いてあるよ。
拷問部屋じゃないか…!オーナー…絶対に許さない…!!
いい感じでオーナーにヘイトが溜まってるなぁ…
さて、まずは何をする?
椅子に目星
OK
ホシキリ ソウヘイ
目星60→36成功
醜悪なデザインのベルトが転がっているってだけで、目に付くものは特になかったね
空振りか…聖杯はどうだ?
ロールどうぞ
ホシキリ ソウヘイ
目星60→14成功
聖杯の中には何も入っていない、ということが分かったね
何かを入れろってことか…?でも何を…
もう少し、あたりを調べてみたらどうかな?ヒントがあるかもよ
…お前は優しいのか厳しいのか、分からないな
何のことかな?
部屋全体に目星
ホシキリ ソウヘイ
目星60→50成功
なら君は、文字が書かれたプレートを見つけることが出来るね。内容は次の通り
幸せな夢の材料を聖杯へ
幸せな夢の材料……
さて、これはどっちなのかって悩んで決めるシーンだ…ソロプレイはちょっときついと思ーー
マッチか
リアルアイデアが高すぎるんだよなぁ…
マッチは…確か世時が持ってたな…貰いに一旦戻る
OK、普通に受け取れるね
絶対に部屋の中を覗くなと念を押して戻る
ええー、そんなこと言われたら見たくなっちゃーー
ここに使い勝手のいいメリケンサックがあってな
続けて、どうぞ
KP、戻って聖杯にマッチを入れる
了解!それじゃあ、マッチは問題なく聖杯の中に入れられたね。するとーー
聖杯に赤い炎がめらめらと輝きはじめ、この部屋で起きた惨劇が、湊平の頭の中に流れ込んでくるよ。前半は、数々の拷問に近い調教が動物たちに行われている光景…しかし後半は、なぜかそれが人間へと変わっているね
っ…!!
そこには拍真の姿もあり、彼は何かしらの薬品を飲まされた後、意識を失ってしまったよ。
……
さあ、恐ろしい光景を見てしまった湊平は、1/1D3のSAN値チェックだよ!
ホシキリ ソウヘイ
SAN69→12成功
減少値1
69→68
……一人で来てよかった…
さて、恐ろしい光景が過ぎ去ると、聖杯の中から『コロン』という音がするよ
?確認するぞ
中には、銀の鍵と、メモが1枚入っているね
出口の鍵か…!……メモの内容は、合流してから見る。戻るぞ
OK!んじゃ、その前に…湊平、聞き耳を振ってくれるかな?
っ!きたか…!!
ホシキリ ソウヘイ
聞き耳25→24成功
おお!なんか調子いいね!!
狩人か!?
扉の外から、足音が聞こえるね…!どうする!!
外に出る!それで、加勢する!!
OK!
それ、その足音、気づけたりしてませんか!?
気づけてるなら、とりあえずどこか別の部屋に…!!
残念、君たちふたりが気づいた時には、もう『狩人』は目の前にいたよ
ああ、やっと見つけたぞ
アミスくん!!
ふふ、このまま出番がないのではと、ちょっと心配になっちゃったよ…
アミスを殴らなきゃいけないのか…心苦しいが…!
まって!!早まるな!!まだ続きあるから!!
狩人…こと、オーナーが君たち3人の姿を見ると、拍真に伸ばしかけていた手を引っ込めてこう言うよ。
ああ。君達も出演者か。あとでその子を連れておいで
出演者…?
そういうなり、オーナーは歩き出し、暗闇の中に消えてしまうよ
待て!!
オーナーを追いかけたい!!
ダメだね。まるで消えてしまったように、オーナーの姿は見えなくなってしまうよ。
くそ…!
拍真!怪我はないか…!?
あ、ああ…大丈夫…ちょっと、怖かったけど…
良かった…
……あれ、もしかしてアミス、出番これで…
言うな…言わないでくれサヴァラン…これはもう…避けられない運命だったんだ…
アミス…なんかごめん…
ええんやで…
……さて、鍵とメモを手に入れたわけだけど…どうする?
とりあえずメモを見る
メモには一言、こう書かれているね
早く舞台までおいで!
この口調はピエロだろうな…
舞台が出口を意味しているなら、この鍵は…
出口の鍵…!!
んでも、出口の鍵って、2本あるんじゃなかったか?もう1本は…
……多分、探す必要は無いだろう。探しても見つからないと思う
どういうことですか?
聖杯に入れるものは『幸せな夢の材料』…恐らく正解は、マッチ売りの少女の内容から、マッチだろう。だが、このヒントには『幸せな』を除けば、もうひとつ適するものがあった…その可能性は考えなかったが…
蛇毒だ
蛇毒…
そっか…幻覚を見せるから、『夢』…ってことですね!
そうだ。
恐らく、聖杯に蛇毒を入れると、もう1本の鍵が出て来たんだろう…
さて、どっちが正解だと思う?
マッチの鍵ですね!!
マッチの鍵だな!!
そういうことだ…KP、出口に向かう前に、蛇使いの部屋に行く
OK。シロは今まで通り迎えてくれるね
やあ、どうかしたのかい?
鍵を手に入れた。これで、僕達は外に出ることが出来るだろう
……そっか…良かったね。みんな、ここの外でも元気でね。病気なんかしちゃ、ダメだよ。
ええ…シロさんも…
…………
……シロ
……え…?
後悔先に立たず、だ。言えるうちに、言っておきたいことは言っておけ…それが出来なくなってからじゃ、もう遅いぞ
………でも…
何もお前の身の内話をしろと言っているんじゃない…伝えたい言葉の一つや二つ、あるんじゃないのかと、言っているんだ。
せっかく言葉が通じるんだ…そのくらい、許されるだろう?
……………
わっ…!?し、シロ…!?
拍真…拍真…!この名前を、ずっと呼びたかった…きっと、君は知らないし、これから先知ることもない…でも、僕はね…僕は、君のことをよく知ってるんだ…君が僕を大切にしてくれたこと…守ろうとしてくれたこと…全部、全部覚えてる…!
今こうして話せることが、奇跡だと思ってる…こうして、君に想いを伝えることが出来ること…きっともう、この先二度とないんだよ…だから…だから…!
拍真…僕は、君が大好きだ…僕を大切にしてくれて、ありがとう…守れなくて、ごめんね…
シロ…
ごめんね、急に…引いちゃうよね…僕から言いたいことは、それだけ…そろそろ行ったほうがいいよ。いつ、オーナーが来るかわからないからね…
シロさん…
拍真くん、あの、これは…
……そっか
?
俺さ…多分、あんたのこと、知ってるんだと思う。シロだけは、最初から呼び捨てできたし…なんか、すごく落ち着くんだ…あんたの名前を呼ぶと…
それにさ、シロ…俺、あんたと話せてるこの状況…すっごく嬉しいみたいなんだ…だってさ、俺…さっきから…
涙、止まらないんだ…何でか、わかんないけど…!
はく、ま…
シロ、一緒に帰ろう…こんなところ、残ることなんてない…!だから!!
……ごめんね、拍真。それはできない
どうして…!?
僕は、ここから出ることが出来ないんだ…そういう約束を、ある人としていてね…
それって、あいつか…?
ううん、違う。僕らの恩人だよ…だから…
先に帰ってて。僕、すぐに追いかけるから…
…………絶対だぞ…
ああ。約束だ
……行こう
もういいのか?
…良くない、けど…
あいつは、嘘なんかつかない。そんな気がする…
…そうか
シロさん、色々ありがとうございました!
また、外の世界で会おうね
………ああ。きっと…
……KP、出口に向かう
OK。いやー、盛り上がったね〜♪
このふたりを引き離すのは最高に辛いです…人が悪いですよ、サヴァランくん…!
今は信じるしかないな…
さて、出口の前まできたよ。鍵を挿すかい?
ああ、挿す
鍵を挿すと、それはなんの抵抗もなくするりと鍵穴に収まるね。
鍵の開く音が聞こえたかと思うと、君たちの意識は一瞬だけ遠くなり…
気がつくと、君たちはあの場所に飛ばされる前に居た同じ舞台に立っているね。すると、どこからともなく、パチパチパチと拍手をする音が聞こえ出すよ。
やあやあ、ありがとう。君達のおかげでサーカスはなんとかなりそうだよ!
ピエロ…!
さっきぶりだね!そんなに敵意剥き出しにしないでおくれよ!!傷つくじゃないか!!
そんなこと思ってないくせに…
ピエロは気づけば君達の目の前にいたね…メイク越しでもわかるほど上機嫌でニィと口元をゆがませているよ。
彼の後には大きなスクリーンがあって、そこにはコックの部屋にあった、不気味な絵本の内容が映し出されているね。
やっぱり、ニャルさんの暗示でしたか…
まだ誰もピエロがニャルさんだとは言ってないんだけどなぁ…
それから…ピエロの足元には、少年がぐったりとした様子で横たわっているよ
拍真くん!!
貴様…拍真に何を…!!
あーあー、違う違う!!
彼は、忘れていた分の膨大な記憶が戻ってきたショックで気を失っているだけ。君達が目を覚ました時には彼も目を覚ますさ。
なんだ…って、それじゃあ、拍真くんちゃんと記憶が戻ったんですね!!よかったぁ…
俺達が目を覚ます…?どういうこと?
あとは僕に任せてゆっくり休んでってことさ。温かなベッドを用意できなくてすまないね
おい、待て!お前は…!!
湊平の質問を遮るように、ピエロは指をパチンと鳴らすよ
また遊んでね
という声とともに、君たちの意識は遠のいてしまうだろう…
くそ…正体はあくまでも明かさないつもりか…
うーん、探索者的には、すごくもやもやしますね…
どうせなら拳かましてやりたかったなぁ…
この脳筋め…
君達が目を覚ますと、そこはサーカスがあったはずの森の中だったね…しかし、サーカスは最初からそこになかったかのように、あとかたもなく姿を消していた。
夢だったのだろうか、そうあなた達が思い始めたところで、そばから小さくうめく声が聞こえてきたよ。
んん……ここは…
拍真…?
あれ…星霧さん…
拍真をみつけたことで、サーカスでの出来事が、夢ではなかったことを君たちは悟るね。
拍真くん!!無事でしたか…よかったぁ…!
はは…ただのサーカスに行っただけなのに、また妙なことに巻き込まれたんだね、俺たち…縁でもあるのかな?
銀さん、逸見さんも…みんな、ちゃんと戻れたんだ…あはは、よかった…
……シロもいたら、良かったのになぁ…
シロ…
シロさんのことも、思い出せましたか…?
……ああ。あいつは、俺の大事な相棒だ…俺の酷い人生に、唯一生きる希望をくれた…大切な…
拍真が震える声で答えると、彼のすぐ脇の地面が『がさり』と音を立てるよ。
?今、そこ…
注意深く見てみると、そこには白い大蛇が、木の葉をかぶって舌をチロチロさせていたね…拍真がその存在に気づくと、大蛇はそれを察したのか、愛おしそうに彼に擦り寄るよ
シロ…!!出られたんだね…!!
ひいっ!?や、やっぱり、ちょっと怖いです…!!
おいおい、今いいところだろ?そういうの控えろよ
だ、だって…!!
シロ…シロ…!よかった…シロ…!!
拍真はシロの頭を二三度撫でると、そのまま首に巻き付けるね…その姿形は、サーカスで出会ったシロと、瓜二つだと思っていい。
そのまま彼は、君たちに視線を巡らせ
ありがとう。俺を助けてくれて。あんたたちにも、こいつにも…一生分の感謝をしなくちゃならないな
と言って、眩しそうに笑ったーー
おめでとう、シナリオ『サーカスの夢』…ベストエンドだよ
さて、ここからは例のごとくオリジナルエンディングだよ。蛇足や後日談はいらない!という人は、そのまま次の章に飛んでね。
もし歓迎してくれるのなら…もう少しだけ、当公演にお付き合い下さい…それでは…
あの出来事から一ヶ月…湊平は、ある高校の正門前にいたよ。下校途中の生徒達の中には、元々強面な湊平の姿に怯える子もいれば、その首に巻きついている大蛇を物珍しげに見てくる子もいるね。
居心地が悪そうに、傍らに停められたダークブルーのバンに戻ろうかと思案し始めた時、正門に向かって走ってくる1人の少年の姿を捉えたよ。
シロ、湊兄ちゃん!お待たせ!!
ああ…少しかかったな。掃除当番だったのか?
ううん、なんかいろんな人から『遊ぼう』って誘われたんだけどさ…今日はシロと過ごすって決めてたから、断ってたんだ。したらちょっと面倒なことになっちゃって…
面倒なこと?
相手は誰!?って…大事な子なんだって言ったら、ますます問い詰められちゃってさぁ…泣き始める子もいたし…どうしたんだろうね、みんな…
……お前、自分の容姿の良さをもっと自覚した方がいいぞ
褒めたって、3連プリンしか出ないぞ♪
ミルクプリン派なんだ
なんだよ連れないなぁ…
他愛のない話をしながら車に乗り込むと、今まで湊平の首に巻きついていたシロは、するりと助手席に座った拍真の方へと移動していくね。拍真はそれを快く迎え、そのまま自分の首へ巻き付けるよ
はあぁぁ落ち着くぅぅぅ…
お前、本当にそれ好きだな…確かに気持ちいいが…
蛇マフラーの気持ちよさに気づいたら最後…もう抜け出せないぜ…
これをいままで拍真に言い寄ってきた奴らに見せたらどうなるのだろうか…
なあ、湊兄ちゃん…今夜もお出かけするのか?
あ?……ああ。そうだな。その予定だ
そっかぁ…たまには一緒に、お風呂入ったりしたいんだけどなぁ…
すまんな…多分、そういうのは潮が…
潮兄ちゃんは潮兄ちゃんでいいんだけど…湊兄ちゃんとも、やっぱさぁ…な、シロ?
……そうだな…
明日なら、入れる
本当!?
やった!!入る!!約束だぞ!!
ああ、約束だ。
湊平の運転するバンは、彼の家であり、職場である探偵事務所の前に停車した。車庫に入れる前に拍真を下ろし、車内は湊平1人だけになる…
夜になりかけのこの時間…そろそろ仕事の時間だと、自分の中のスイッチを切り替える…その顔は、独り身の少年に手を差し伸べた、優しい青年のものでは無くなっていたーー
今日のターゲット…いつも以上に、失敗は許されない…
拍真を…シロを苦しめた罪…必ず裁いてやる…!