これは・・・なんて残酷な歴史なんだ・・・。

「鬼灯村の伝説」、「鬼灯村の伝統」の内容はほぼ同じようなものだった。
 その内容で特に目を見張ったのは黄泉がえりの儀式。この儀式の方法は死後一週間以内の死体に処女の血をささげると死体に魂が宿るというものだった。
 この儀式によって蘇った者は御身と呼ばれ、不死の身体を手に入れる。御身は日中は普段は普通の人間と見た目が変わらなく夜になると人を食らう妖魔になると書かれている。鬼とは御身がなまった呼ばれ方らしい。

昼間の間は普通の人間と変わりないんじゃ気を付けようがないじゃねーか・・・。しかも死なないんだろ?鬼ってのは

いやまて・・・。不死身でも生きてるなら何かしら弱点みたいのはあるはずだ。もう少し読んでみよう・・・

そういって隼人は本を読み進めていく。そうすると御身について書かれてる文章を発見する。
 御身は不死身といえど死なないわけではない。ただ、永遠に蘇るだけの存在だ。

なんだこれ?なんかの謎かけか?不死身なのに死なないわけじゃない?おかしくないか?

不死身なのに死なない?永遠に蘇る?そうか!!

隼人は何かひらめいた様子だった

晋也!!鬼への対処法がわかったぞ!!

マジか!?教えてくれ!!

マジだ!!鬼は不死身だが、死なないわけじゃない!!致死量のダメージを与えれば一時的に活動を停止する!!

でもよぉ・・・。化け物相手にどうやって俺たちでそんな致死量のダメージを与えるんだよ・・・?

・・・・・・・とりあえず光輝に連絡だ。

鬼の正体も対処法も分かり、喜んでいた俺たちだが、また沈黙が訪れてしまう。本当に俺たちは生きてこの村から出ることが出来るのだろうかという不安が少しづつ膨らんでくる。

pagetop