* * *

ミリオンソード
裏尾根中腹

* * *








勇者

うわああああああ!!!!

アンチオキソ・バレット!!


勇者

炎が……消えた……

ひゅぅ、間一髪だぜ、勇者様……


首だけで後ろを振り返る勇者様。


そこには


何やら見たこともないものを構える


中年の姿がありました。



ラムディッシュ

よっ!

勇者

ラムディッシュさん!




















テリブル・タブライド















ラムディッシュ

よし、勇者様。
とりあえず上体を起こすんだ!

勇者

えっ!



ラムディッシュさんの提案に


戸惑う勇者様。



それもそのはず、


このスピードで状態を起こすのには


相当な勇気がいります。


ラムディッシュ

後ろにふっとばされそうな気がするかもしれないが、そうする事でタブの速度が落ちる。

ラムディッシュ

だから、俺を信じて上体を起こしてくれ。

勇者

わかりました。



勇者様はラムディッシュさんを信じて


上体を起こします。






すると、


ジャイアント・ゴールデン・タブは


次第にゆっくりになりました。


勇者

ホントだ、なんとかなるもんなんだな。

ラムディッシュ

ゆっくりになったからと言って、気を抜かないでくれよ。

ラムディッシュ

さっきの火球はカタラクトによる防衛行動だ。

勇者

……カタラクトって?

ラムディッシュ

カタラクトに関する説明は後だ。

ラムディッシュ

見ろ!

勇者

ああ!






前を見るとそこには


無数の武器が迫っていました。



ラムディッシュ

まずはこれを捌くぞ!
かわしたんじゃ、
後から来るダイがアブねぇ!

ラムディッシュ

ゴールデン・
アンチソード
フィールド!



ラムディッシュさんの声にあわせて


奇妙な音が響いたかと思うと


ゴールデン・ジャイアント・タブの周りに


結界のようなものが張り巡らされます。






ゴールデン・アンチソードフィールドに弾かれて


無数の武器は


どこかへと飛んでいきました。



勇者

す、すげー……。

ラムディッシュ

次、来るぞ!

勇者

あれは……電撃…か?

ラムディッシュ

ゴールデン
アンチサンダー
フィールド!





襲い来る防衛行動を


次々と対処するラムディッシュさんと


ジャイアント・ゴールデン・タブ。




しかし、


ラムディッシュさんの表情は


一向に優れません。



ラムディッシュ

くっそ……。
どんどん攻撃が
強くなってきやがる……。

これじゃ、到着前に御陀仏だぜ……。

勇者

うわぁ……。
ラムディッシュさんかっこいいなぁ……。




頼もしいラムディッシュさんとは


対象的に


いいとこなしの勇者様。





果たして、


無事に目的地へと


到着できるのでしょうか?



























つづく

【勇者勇の装備】
レベル  :19
めいせい :191
ぶき   :新品の短剣
よろい  :鋼鉄のよろい
かぶと  :銀の額当て
たて   :なし
どうぐ  :野ばらのペンダント
      焼豚×2
      焼きとり×2
      霊薬草×5
      淡水ザメの煮凝り
      淡水ザメの骨
      淡水ザメの牙
      黒王の羽
      いつもの額当て
      王の冠
      カジノコイン×2560
      緋糸手句の防寒具
なかま  :[泉守]ダイ
      [もふもふ]もふもふ
      [魔導エンジニア]ラムディッシュ
とくぎ  :ファイアブレス
      トキシックブレス
      釣り
      カン
      介抱
じょうたい:ゴールデン・タブライド中

【シーラの装備】
レベル  :12
めいせい :240
ぶき   :いつもの本
よろい  :いつもの服
かぶと  :いつもの飾り
たて   :なし
どうぐ  :やくそう×94
      イーサ薬×9
      おみやげ×99
      ガラスの破片
なかま  :戦士ポメラ
      大魔導ソルフェージュ
      [コボルト]ライル
とくぎ  :しょうかん
      値切り
      冷やかし
      虫の知らせ
      ディゾネの思い出
      寒さに耐える
      好奇心
じょうたい:パーティーリーダー

第70話 テリブル・タブライド

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