桐沢 倫太朗

あ、ぁ ―― も、やだって……止めてよ

相変わらず迫田のセッ*スは自分本位で暴力的だ。

倫太朗が本気で嫌がっても、
迫田は一向に聞く耳を持たない。

迫田

それにしても良かったなぁ。新しく出来た甥っ子くんが留守で

今日、姉ちゃん夫婦と翔太は一ノ瀬さんの実家で
夕食会の為、帰りが遅い。
2日前に言われていたが ”連日の睡眠不足で”
すっかり忘れていた。

ついでに言うと、親戚の弔事に出席の為両親も
不在だ。

桐沢 倫太朗

んン、おま ―― ホント、しつこい……

途切れ途切れの声で訴えても
迫田は夢中で倫太朗の体を貪る。 

迫田

あぁ、うっせぇ。ちくしょう……お前んナカ気持ち良すぎんだよキツくて、狭くて……女とは違う

腰を倫太朗のお尻へ向けて激しく打ちつけながら、
その項や背中へもねちっこい舌を這わせる。

(ウゲッ、気持ちわるぅ~~っ)

桐沢 倫太朗

じゃあ、女にヤラせてもらえばええやん

もう疲労は極限で自分の声も弱々しい。

迫田

嫌だってんだよ。無理矢理ヤったら、半分も挿れてねぇのに泣き喚きやがった

どうせこいつの事だ。
ロクに解しもしない、濡らしもしないで、
いきなり突っ込んだんだろう。

男同士の性行為で使うココは、元来そうゆう用途で
使う所ではないのだから。
女の*のように自然にゃ濡れないし、
指1本でも挿れるのは物凄く大変なんだ。

桐沢 倫太朗

へっ! ア*ルセッ*スに嵌ったのかよ

半ば犯されるように抱かれながらも、倫太朗は
精一杯の憎まれ口を叩いた。

迫田

マジうっせーよ倫、てめぇは大人しくケツ差し出してりゃあいいんだ ―― ハァハァ……ん、そろそろ、イク、ぞ……

荒い息で自分勝手に腰を振る欲情魔に抱かれている
自分……。

体だけでも満たされたくて、
何かから逃げるようにセッ*スしてきた。

実際、肌を寄せ合うと幾らかの満足感は得られた。

だけど……やっぱり、何でもいい訳じゃない、
誰でもいい訳じゃないんだ。

pagetop