ーーあるトキ、あるバショ

………おせえ

えへへ、ごめんごめん…ちょっと、道に迷っちゃって…

初めて来た俺でも迷わなかったぞ?お前どこで迷ったんだよ?

もう…アルマのせいだからね?アルマが未練を断ち切れないから…

……………………

……ぷはっ…!何泣いてんだよ、アルマ

だ、って…だって…!……シルフだって、泣いてるじゃないか…!!

ばか!…これは…違えよ…嬉しいのに、なんで泣かなきゃなんないんだよ…!

あはは、二人とも泣き虫さんだなぁ…しょうがない、私が慰めてあげるよ!

とか言って…君が一番泣いてるじゃないか…シュー

…!

……そん……って……

う……うわあぁぁぁぁん!!

ばかぁ!二人とも、ばかぁぁ!!アルマは真っ直ぐ来てくれないし…シルフは悪魔になっちゃうしぃ…!私…私、すごい、寂しくて…ずっと、一人で…うわああぁぁぁぁん!!

シュー…

ごめんね…ごめん、シュー…遅くなって、ごめん…!

ごめんな…もう、二度とあんなことはしない…だから…もう、置いていくな…今度は、一緒に行かせてくれ…!

うん…うん…!!

これからは、ずっと一緒だから…!放したりなんかしたら、私、絶対許さないから…!

それはこっちのセリフだばか…!

アルマ、シュー…おかえり…!

友愛、今度こそ…

また失敗か…押しが足りなかったな

……マスター

ああ、お前か。器はどうだ、見つかったか?

……それがーー

なに?魂が別の術者に…?……厄介なことになったな

器の場所は、魂にしか分からない…術者は、あなたを恨んでいるようです…マスター

関係ない。いずれそれを盾に向かってくるというのであれば…

器ごと破壊するまでだ。

そうですか…

…お前がいる限り、奴らもこちらに手は出してこないだろう…魂の目的は、お前だからな…なぁ、そうだろう…?

神の器よ…

To be continued in
"Princess of Gurdalcir"

   

お気に入り(19)
facebook twitter
pagetop