士郎達は霜河軍を川を挟んで見ていた。

デモン

あれが霜河軍かぁ多いなぁ。

士郎

なんでおまえらがいるんだ。

デモン

経丸様が困ってる、助けるのが俺たち三神だ。

士郎

勝手にしろ。

デモン

言われなくてもそうするわ、あほが。

士郎

なんだ、この野郎。

2人は取っ組み合いを始めた。

ぎょーた

おい、やめろ今はもめてる場合じゃないだろ。

士郎

そうだな。

ぎょーた

今回は協力しなきゃ勝てないぞ。

デモン

まぁ今日は休戦としようじゃないか。

士郎

ああ。

2人は握手を交わした。

ぎゅーた

そろそろ敵をおびき寄せなくていいのか。

士郎

そうだな。

士郎は大軍をみて弱気になってる自分に気合を入れるため

士郎

気持ちー、気持ちー。

と叫んだ。

士郎隊は霜河軍を注目させるため大きな音を出した。
それによって注目した霜河軍に向かって

士郎

愚か者どもかかってこい。

と大声で叫びながら三神と共に放尿を始めた。

霜河

奴はバカにしておるな。

伊原

殿、落ち着いてください。相手にしてはいけません。

士郎

やーいやーい臆病タヌキーやーいやーい。

士郎と三神は踊りながら霜河をバカにした。

霜河はついに頭にきた。

霜河

今から奴らを攻撃する。

伊原

殿、落ち着いてくだされ今はまだ様子をみるべきです。

四天王達

殿が馬鹿にされて黙ってろと申すのですか伊原殿。

伊原

しかし。

四天王達

殿、号令を。

霜河

者共、奴を潰せ出陣だぁー。

霜河軍は鷹雪の命令により士郎達めがけて走ってきた。

その出来事、朝八時である。

来た来たと思い士郎達は逃げ始めた。

そしてまずは城の門を開けた。霜河軍は陣形を縦長にしながら流れ込んできた。

士郎は用意していた弓矢隊に号令をかけた。

士郎

今だ、放てー。

しかし敵の大軍は少しの兵が減ったにすぎなかった。
士郎はすぐに

士郎

退けーといって逃げ出していった。

これも作戦通りだった。

本丸までの道は長い。その途中途中で待ち伏せしてた者がいきなり横から槍で刺したり落とし穴に落としたり上から石を投げつける者もいた。

成田は本丸から戦況を見て凜に

成田

ほら凜見てみろ霜河の軍が細長く伸びきって統率も取れてないだろ。

成田は笑いながら凛に言った。

霜河は成田の手のひらで完璧に踊らされてる凄いこのまま勝てるのではないかこの成田という人恐ろしいなぁ。

ところが追いかけていた霜河軍は足を止めた。

士郎

どうしたんだあのあほダヌキこの士郎さまにびびったのか?

伊原

殿はこれ以上の犠牲は出すわけにはいきませんよ。

霜河

そうだな

士郎

追いかけてこなきゃ作戦通りいかないじゃないかくそダヌキ。

士郎

あほだぬきかかってこい。

霜河

もうお主の挑発には乗らない。

士郎

まずいな、どうしよう。

デモン

士郎ここは俺に任せろ。

士郎

えっ。

ぎゅーた

番長は人をムカつかせる事に関しては天下一だぞ。

デモン

おーかっこよく褒めてくれてありがとう。

ぎょーた

いや、今のて褒めてるのか。

デモン

おいタヌキ鼻毛出てるぞ。

霜河

嘘どれどれ。

鷹雪は鼻の下を確認しはじめた。

デモン

嘘ポンタヌキーポコポン

士郎

うわぁーこいつすげーむかつく。

ぎゅーた

さすがー番長、めっちゃむかつきます。

デモン

そうかそうか。

ぎょーた

なんかすごい嬉しそうなのが切ない。

士郎達は調子に乗って霜河を逆上させるようなダンスを踊った。

霜河

そいつらだけは必ず討ち取れ。

霜河軍が士郎たちに再び襲いかかってきた。

士郎

逃げろー

逃げはじめた。

成田

長経殿、経丸殿いよいよ出番ですよ。

ぼこぼこにやつけてきてください。

長経

あいわかった。

経丸

いよいよだぁ、父上の前でなんとかいいところを見せて信頼を得ないと。

経丸の顔は強ばっていた。

殿緊張されてるんですか、リラックスリラックス。

凛は経丸の肩をもんだ。

霜河軍は遂に本丸の門の前まで士郎を追い詰めた。

霜河

もはやこれまでだなぁ貴様の態度あの世で改めるがよい。

士郎

こいつまだこんなこと言ってるよ。

デモン

こいつ俺らよりバカなんじゃないか。

ぎゅーた

番長よりバカって救いようがないな。

デモン

そうだな。わははは。

ぎょーた

えっ今のってそのまま流していいのか、番長

士郎や三神は霜河の言葉に爆笑した。

霜河

何がおかしい。

デモン

士郎まだわかってないようだぞ。

士郎

かいもーん!!

士郎は大声で叫んだ。

すると本丸の門が開いた。開けたもんの中から経丸と長経が出てきた。

霜河

長経、経丸、、、

霜河はビックリした顔で言った。長経はにやりとした。

長経

放てー

天羽軍は一斉射撃をし、霜河は混乱に陥った。

経丸

今だ。かかれー!!

経丸はそういって霜河隊に突撃していった。統率のとれてない霜河軍は動き出したあっという間に崩れた。
霜河隊はもはや建て直すのは無理だと悟り逃げはじめた。
城を出るときも横やりや上から石を投げられたりした。
そして散り散りになってる霜河軍を経丸は追いかけていく
霜河軍が城を出ようとしたら片倉の軍が待ち構えていた。
霜河軍は逃げ場を失ったのだった。
そしてようやく逃げても今度は稲荷たちが川の詮を切ったため溜まった水が一気に流れ込み川が氾濫し溺死するものも相次いだ。

この戦鷹雪は逃したものの天羽軍の大勝利となった。

経丸は長経と嬉しそうに話をしていた。

凛は城の窓から戦況を見ながら

信じられない、なぜここまで完璧に格上の相手に勝てるの。

成田が凛の肩に手をおき

成田

凛よ戦とはなぁ戦う前の作戦が肝なんだよ。

成田様なぜ私にこのような戦術を教えようと。

成田

お主は頭がよいそれとわしの勘だがお主とは長く付き合うような気がしてな。

私も成田様見たいな頭のよい軍師になります。

成田

ほおう、そうか。

成田はにやけた。

成田

軍師になるにはな人の心がわからんといけない普段から冷静すぎてもだめだ人間らしくないといけないからなたまには女の子らしい反応しなきゃ

成田はいきなり凜のお尻を触った。

ひゃっ。

そして2人は笑った。

この戦いで天羽家は少し有名になるのであった。

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