トキコⅢ

プロデューサー、本日は私のアピールステージですね…

トキコⅢ

はい、ライブの準備は完了しています

トキコⅢ

必要な情報はすべて私のメモリーにインプット済みです

トキコⅢ

その後ろに連れている物は何か? ですか?

トキコⅢ

これはとある理系の大学のマスコットキャラクターで

トキコⅢ

いま子供たちに大人気のゆるキャラ、リッケー君です

トキコⅢ

えっへん

トキコⅢ

といっても本物のリッケー君は着ぐるみで、これはそれをモデルに作られたロボットで…

トキコⅢ

その名も「リッケー君mini」といいます

リッケー君mini

リッケー!

トキコⅢ

前にも聞いて知ってる?
そういえば…ご紹介しましたね

トキコⅢ

見た目が不気味で、どうして子供に人気なのかまったく理解できない… ですか?

トキコⅢ

そんな…

トキコⅢ

じつはこのロボットの開発者、安東数美は私のおとうさん… いえ、博士の助手をしていまして

トキコⅢ

様々なパターンのデータをとるために、私のアイドル活動のパートナーにして欲しいと頼まれたのです

トキコⅢ

役に立たなそう?
むぅ…そんなことはありません

トキコⅢ

リッケー君miniは高性能なので、「お茶くみ」だってできるんですよ

トキコⅢ

リッケー君
デモンストレーションです

トキコⅢ

プロデューサーにお茶を運んでください

リッケー君mini

リッケ☆

トコトコトコ……ドテッ…

トキコⅢ

ああっ! リッケー君が転んでプロデューサーの服にお茶がかかってしまいました

トキコⅢ

小刻みに震える機能が二足歩行の邪魔をしたようですね

トキコⅢ

はっ! プロデューサー
そのままでは火傷をしてしまいます

トキコⅢ

すぐに服を脱いでください

トキコⅢ

恥ずかしいからいい?
そんなに熱くなかった?

トキコⅢ

いえ、プロデューサーにもしものことがあったら…困ります

トキコⅢ

プロデューサーは私の大切な人ですから

トキコⅢ

それにノープロブレムです
私はロボットですから物と思っていただいて…

トキコⅢ

私が脱ぐのをお手伝いしますから…

トキコⅢ

あ…

トキコⅢ

プロデューサー
まさかそんな柄の下着をつけて…

トキコⅢ

その…目のやり場に… 困ってしまいます…

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