小太郎

いつも物足りなさを感じている

いつも思う。


永遠に続く白紙。終わらない日誌。


人生に飽きたなんて、こんな高校生が語ってはいい言葉ではないだろう・・・でも新しい刺激が欲しい訳でもなく、今の自分に満足しないだけ。





今の、何も書けない自分に、飽きているのだと思う。

花栄

ちょっと小太郎
何ぼーっとしてるのよ。早く日誌書いてよね

小太郎

あ。
これはこれは花栄さんじゃありませんか

こんな時間まで練習とは、さすが我が部のエース

花栄

そんなお世辞を言う暇があったら早く日誌を仕上げなさい!
じゃないと・・・

小太郎

じゃないと・・・?

花栄

殴る

小太郎

実力行使よくないと思います!!

花栄

嫌なら早く書き上げてしまいなさい

埋まらない空白
迫りくる外圧(暴力)

なんて理不尽な状況なのだろうか・・・誰か助けて・・・それか、骨だけでも拾ってほしい・・・

悠斗

なになに、小太郎君瀕死状態だったりする~

小太郎

悠斗さ~ん
おたくの妹様が、とっても暴力的で、僕は・・・もう長くはないかと

花栄

は!?
私まだなにもしてないわよ!!

あー。もう!
頭にきた。とりあえず殴る。話はそれからよ

小太郎

え、まって、流れ変わりすぎじゃない

花栄

うっっさいわね!!
大体台本書きのくせにボキャ貧ってどういうことよ

日誌もロクに書けないボキャ貧が悪いんでしょう

小太郎

おふっ

▼花栄 の 攻撃 は 小太郎 に クリティカルヒット した

▼小太郎 は 瀕死 状態

悠斗


言葉の暴力で小太郎君が瀕死状態だ

・・・この時、誰も予想することができなかった。
こんなにも無慈悲だけど、ありふれた日常が永遠に続くことがないということ。

お互いがお互いを疑いあう、あんな悲惨な状況に陥るとは。

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