MALICE-マリス-
番外編
MALICE-マリス-
番外編
ジーノさんと!?
カレンダとの抗争後、フレッドとジーノは新たな任務のため本拠を目指し車を走行させていた。
しかしここでフレッドに異変が生じる。
抗争後によく起こるあの現象。
ここ最近女を買う事もなく、自分で処理する事もないまま今回の任務に当たり、余計に昂りが抑えられなくなっていた。
抗争の後ってのは興奮抑えるのに一苦労だよな…
一度抜いてしまえばなんて事もないのだが、今その行為に及ぶ事は当たり前のように出来ない
・・・・・
ジーノさんは興奮しねえのか?この人程なら抑え方は心得てそうだけど
だが、いくら冷静沈着なジーノと謂えども同じ〝男〟なのだ。同様な現象が起きてもおかしくはない・・・はずだ。
・・・・・・・・
わ、わっかんねーーー!大体この人の自慰とか快楽に耽る様なんて全然想像つかねぇし
普段から無口で何を考えてるのか分からない。そんな男の痴態などますます想像が出来ない。というより、恐ろしくて誰もそこまでの考えにすら至らないのだが。
それはフレッドも同じだ。まず性的な意味で意識はした事はない。たまにすれ違う時のコロンの香りに充てられるくらいだ。
なのに…今すごく意識してる自分に動揺する。
(ゴクリ)・・・って、いやいやいや!いくら処理ができない状況だからってジーノさん相手に何考えてんだ俺は!
そう思いながらも、こういう状況下で一度意識するとつい目線でも追ってしまう。
ヤバいと思いつつまじまじと上から下までジーノを観察する。
しっかしジーノさんて色白だし首長ぇから項マジ綺麗。跡つけたらいい感じに散ってくれんだろうな・・・そしたら普段は出さない声とかも聴かせてくれんのか?
そしてさ~・・・はぁ・・・心成しかいつもよりジーノさんの匂いがすっげー〝くる〟
などと我を見失い余程興奮してるのかどんどんそれは膨らんでいく。
もう相手が男とか上司とか下手すれば瞬殺されかねない猛者だとか・・・関係なくなっていた。
本格的にヤバイかも・・・と思ったその時!
…お前、何考えてやがんだ
えっ、何が、ですか!?
さっきから落ち着きがねぇ…それに人をジロジロ見やがって
その瞬間フレッドから血の気が引いた。
(下のフレッドは収まらないので実際は気のせい☆)
あの、あ~~~・・・すんません
・・・・・・・・
もう何の謝罪か、どう説明すればいいのか、寧ろ自分の欲を見透かされた気がして恥ずかしさと罪悪感に苛まれながら詫びるしかなかった。
・・・フレッド
っ、はい
名を呼ばれたと同時に車が停車する
え?あれ・・・ここは
いつの間にか人影ない薄暗い場所に車を停留させていた。
するとここでジーノが愛用のタバコを吹かし始める。
休憩する気なのか?
あの、ジーノさん?
15分
は?
15分やる・・・外で処理してこい
やっぱり見透かされてた!!これは相当恥ずかしい!!
上司とか尊敬する人とかではなく、ジーノにそう悟られた事への羞恥心に思考が停止する。
時間をくれてやってんだ。早くしやがれ
そうは言ってもこんな羞恥を晒しておいてどう処理しろと!それに出ないだろ!
と頭で地団太を踏む。
しかし何故か穴があったら入りたい思考でいっぱいなのに、身体は反応したまま・・・始末が悪い。
なんでここまで恥晒してんのに萎えねぇんだよ俺の身体!そんなに溜まってんのかよ!?
自問自答しながらどんどん行き場をなくす。
どうした?
ジーノさんクールすぎです!!はあ~・・・でも、こりゃどの道処理しなきゃヤバい・・・か
ここは正直になって処理するしかない。身体がここまで収まらないのだ。一回出せば変な考えも一緒に消えるだろう。
遂にフレッドは観念する事にした。
さてどうしようか?
A ジーノに話しかける
B 車から降りる