和樹

はぁ...今朝も寝れたもんじゃないな。

和樹、またその顔かよ?寝れねぇかったのか?

こいつは俺のクラスメイトの、赤神怜
入学式の時にたまたま席が隣だったので知り合った
まさか同じクラスになるとは...ってかなんで知ってんだ寝れなかった事...。

和樹

笑えたもんじゃない、何であんな目に遭わなきゃいけないのか...

また変な夢だとか見て、しょうもなくTVつけて寝れそうになったら朝で親に部屋のドア開けられるバターンだろ?

和樹

な、なぜそれを知っている!?

いや、よくあるあるだろ男子なら事更にさぁ。
変なタイミングでドアを開けられるバターンっと似たり寄ったりっとな。

和樹

...とんでもない発言いただきやした!

ちょ、おまっ!?何を考えてその発言に至った!?あぁ!?もう居ないだと!何処に逃げやがったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

至って普通な日常、だが...その日の夜に再び夢に
浮かび上がりまた目覚めてしまう。
ベットから起き上がり、暗い部屋を抜けて廊下へと降りていく和樹ーー

和樹

何でこんな...恐ろしい時間に起きてんのオレよ?なに?そんな体、疲れてなかったっけ?

っとそんなふうに思い描いた瞬間ーー

和樹

!?

明らかに、何かが床に水滴が落ちるような音がした
洗面所や台所の水周りは寝る前に閉めたはずだった
なのに...どう言うことだ?

次に聞こえたのは、何かを切り飛ばしたような音...
その音源は、明らかに台所である。
和樹は、生唾を飲み覗く事を考えたーー

和樹

えっ?考えてないぞ...、俺にこんなことさせる気...?
あのね、さっきのあれ見えてなかったの?
こんな生々しい音源まで来たら...フラグ以外何があるって言うんだ?

彼が途方に暮れるのも無理がない、そこにいて目に写るのは...

玲奈

あー!なんでこう上手く行かないのよ!

真夜中の手料理を頑張っている...
妹の姿だったからだ、まだ小6の12歳
成長期の真っ最中...(語彙力不足)
そしてその横に入るもう一人の少女ーー

秋保

諦めちゃダメ!お兄さんに上手い料理作るんでしょ!玲奈頑張ろう!

玲奈

ふぇぇぇ...秋保ちゃん手厳しい過ぎるよ...

秋保

大丈夫、玲奈ちゃんならきっと出来るよ!
だってほら...こんなに散乱した野菜たちが一瞬にして丸焦げになったんだよ?

玲奈

...

秋保

......

二人の間に沈黙の空気が流れた。
それを眺めていた和樹、その空気の重さに耐えきれなくてドアを静かに閉めた

玲奈の友達の同級生坂本秋保
無類の料理好きで最終的に嫁さんになるのが夢だとか...果てしない母性本能が期待される
妹の作る黒物質(ダークマター)とは違うちゃんとした料理も勉強も出来るらしくクラスの人気らしい
それは置いとき、なんで忘れていたのか...歳だなっと思い部屋へ帰還した

和樹

今日の朝食メニューにあれが出て食うのは確定だなこりゃ...

この日も結局朝を迎えてしまった
半目開きで、ベットから落ちた瞬間ーー

玲奈

お兄ちゃん!起きて朝だよ!お日様が眩しいくらいの朝日だよ!

和樹

はいはい、起きたから...そんなにはしゃぐなよ。

ったく、妹のハイテーションには叶わないな
あんな時間までもの作っていたのにあのテンションは
見習いたいものだよ。

玲奈

あっ、朝ご飯は私の特製だから食べてね!

ん?なんかさらっと、何か言ったなアイツ...?

玲奈

ぜっっったいに残さないでよ?自信作なんだからね!

和樹

えっ!?

玲奈

えっじゃないよお兄ちゃん。最後まで残さずにた・べ・て・ね?

言葉の威圧が飛んできているのがわかる
とりあえず頷いてその場を退避した
結果、腹を下したって事は
言わなくてもわかるだろう。

朝に起きたが最近眠不足で辛い1日だ。

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